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「競泳部員恭子 高一 前編」 著者: アクアピオン様 投稿日: [2006.06.02]


秋になり、恭子と森本はクラブを引退することとなった。
森本は受験勉強しながらも、土曜日だけは公共温水プールへ息抜きに行っていた。
それは運動もあるが、当然、別の目的もあった。
恭子もたまにOGとして練習につきあっていた。
性懲りもなく、と思いながら森本を見ていたが、練習後、祐子と雑談している姿をみて、
微笑ましくも思った。
祐子は、森本のおかげで、ブルーのファーストスキンとエールブルー、そして使い古しのものに、これも恭子から受け継いだトレーニング用水着、そしてユニホームのオレンジのNUXと4種類を回して練習していた。
祐子は、水着を提供してもらったり買ってもらった義務感もあって、新入生のなかでも人一倍練習し、実力をあげ、クラブのトップクラスになっていた。

春を迎え、森本は公立の進学校、○○東高校へ合格を決めた。
そこには恭子の名前もあって、森本はちょっと驚いた。
水淵は私立の男子校へ進学した。
「腐れ縁ていうかね〜。まあ、またよろしく。例の貸し、まだあるからね」
「佐々木と一緒の学校だけは避けたかったのに。でも、えらく頑張ったんだな」
「ふふ、誉めて誉めて。でも水淵には逃げられた。取りっぱぐれになっちゃた。」
「逃げたというか、追いかけさせることに無理があるよ。」
「まあ仕方がない。奴の分もあんたにまとめて払ってもらおう。」
「えっ、なんで俺が」
「連帯保証って知ってる。まあ連帯責任みたいなこと」
「それは何となく知っているけど。あーあ」
またもさらなる負債を背負った森本であった。

やっと受験から解放され、春休みにもなり、祐子とゆっくりデートする時間がとれ、懐かしの上野御徒町へと出かけた。
祐子は合格を祝って何かプレゼントがしたいと言ってくれた。
それほどおこづかいもないのに、そういう気持ちをもってくれるのがうれしかった。
去年の夏、来年になったらもう2枚という条件で、悪戯をさせてもらったのだから、競泳水着を買ってあげようと思った。
そのことを言うと祐子は
「あっ、そっか。確かにそろそろいるんですよね。それに、だいぶ背も伸びちゃって、去年のが少し小さくなってきたんですよ。今年はMにしないと。あ、そうだ。先輩も結構水泳頑張ってますよね。」
「ああ、温水プールのこと?通ってて顔見知りになったおばさんからマスターズクラブに誘われちゃって、結構泳ぎ込んだからね。とりあえず3泳法と、フリーでは、100は1分20きるくらいになったなあ。」
「じゃあ、私も先輩に水着プレゼントします。同じデザインにしましょう。」
「いいの?高くない。」
「それくらいなら大丈夫です。」
2人は去年来た店に今度は2人だけでやってきた。
「同級生の部員に聞いたら、去年のって結構いいモデルだったようですよ。カタログ見せてもらったら、一番いいものでした。佐々木先輩に、してやられましたね。」
「うーん。やっぱりって感じかな。まあいいけど」
「でもすごくよかったですよ。着心地も泳いだ感じも」
「それならよかった。今年も同じようなのでいいよ。こづかいアップしたし、お祝いもけっこう貰ったし」
「そうですねー。じゃあ去年と同じタイプのニューモデルで、スピードのファーストスキンとアリーナのエールブルーにします。先輩はどっちにします?」
「ビキニはちょっとな〜。このエールブルーの黒がかっこいいな」
「じゃあ、私もエールブルーは黒にして、ファーストスキンも無難に黒にしちゃお」
「でも、俺の分、大丈夫なの、何なら出すけど・・・」
「心配無用です。」
2人はレジに向かい、森本が女子用を2枚、祐子が男子用を精算するという妙な形になったが、支払をすませ店を出た。
去年はそれで帰ったが、今年は上野公園を散策し、ボートに乗り、近くの秋葉原も見てまわった。
夕方になって、また去年のように最寄りの駅から、二人同じ方向に向かって歩いていた。
「何か去年を思い出しますね。またうちによっていってください」
「えっ、いいの」
「お茶くらいしていってください。」
そういわれて去年のように祐子の公営住宅によることになった。
少し期待が膨らみかけたが、順調なつきあいを続けたかったので、邪念を追い払った。
母親もいるかもしれないしな、って会ったらどうしよう?
祐子が玄関の鍵をあけ、森本を中へ招いた
「今日も母は仕事中で。夜には帰りますけど、それまで」
なぜか少しほっとした。今日は直接、祐子の部屋へ通された。
祐子がコーヒーを持ってきて一緒に座った。少し雑多な話をして、恭子との会話を祐子に話した。
「佐々木先輩らしいというか。まだまだ大変ですね。」
「でも考えてみたらこうやって君といるのも彼女のおかげかな。ちょっとプロセスには問題があったけど・・・」
「ホント」
「いやいや面目ない。でも・・・」
「どうしたんです?」
森本は少しドキマギしながら
「しばらく受験勉強中心だったし、祐子ちゃんの競泳水着姿、近くでみてないな・・・てっ」
「えっ、まあそれはそうだと思いますけど・・・」
祐子が怪訝な目線を森本になげかけた。森本は冷や汗いっぱいで思い切って言った。
「いや、まあ、みたいなあ」
「えー、今ですかあ?見るだけ?」
「いや、そりゃ少しは・・・なんていうか・・・タッチしたいな・・・」
祐子は少し頬を赤らめたが、
「もう、仕方がないですね。でも泳ぎに使うやつはダメですよ。」
「じゃあいいの?」
「合格祝いということで、特別です。でも去年と一緒ですよ。水着の上からだけ!それと
今日はこの部屋でね。もしお風呂にいてて、母が帰ってきたら大変だから。」
「そりゃあもう」
ということで祐子の着替えの間、部屋の外でまたされることになった。
祐子からはいっていいと声がかかりはいると祐子はベットの布団のなかにいた。
「ちょっとはずかしいから」
肩ひもだけをみると、森本が見たことのない色、赤色だった。
「えー、見せてくれるんでしょ」
「だって恥ずかしいもん。」
森本はベットに腰掛け、上布団を横にめくろうとすると、それについて祐子は前を布団で押さえたまま横に転がった。
「やん!」
「あれ、赤い水着。こんなのもってたの?」
「これも別の先輩の使い古しなんですけど、見てのとおり、かなりこれも傷んで、トレーニング水着の下に着て
たんですけど色が・・・」
なるほど、全身が赤で、矢印状のうろこ模様があるが、どう見ても水に濡れると透けそうだった。
後ろ半身だけだしていたので、ヒップと太ももが露わになっていた。
水着のヒップラインはかなりきつく、ハイレグなのがわかる。
太ももはしっかりと筋肉がついていて少し太いが、無駄な肉はなく、ヒップは上、とまでは行かないがつんとたっている。
森本は、水着のヒップラインをなで、少し、めくってさすった。
「キャッ」
祐子は少し声を上げたが、顔をうつむいてじっとしていた。
森本が、おおきく太ももからヒップをなで、祐子の体を腹ばいの状態にした。
ヒップの谷間にさらりと手をはわした。
また、祐子は体をビクンとさせた。両手で大きく両方のヒップを揉んでみたり、谷間に手をはわすことを繰り返した。
そして背中をみてはっきりとその成長がみれた。背中の肩胛骨をさわったとき、

(♪♪〜〜)

「あ、携帯、ちょっとごめんなさい」
祐子は布団を前にかけたままベットに座り携帯をとった。
「あ、お母さん、うん、・・・・・うん、わかった、じゃあね・・・、先輩、母があと30分くらいで帰ってくるみたいで・・・、だから、これで・・・」
森本は内心、絶望の淵から蹴り落とされる気分だったが
「それなら仕方ないね。早く着替えないと。じゃあ僕も失礼するよ。また連絡するね」
「ホントごめんなさい。でもありがとうございました、水着」
「それはこちらこそ、じゃあ」
森本は悶々としながら、祐子の家を後にした。
時計は8時前をさしていた。
結構デートの時間が長く、時の経つのを忘れていたようで遅くなっていた。


入学式を終えて、クラブ活動を選ぶ時期になった。
公立の進学校で、大学受験に力が入っているが、古くからの高校なので、クラブは伝統的にあった。
だが、バレーボール部は入部希望者がここ数年いなかったため、休部になっており、募集がなかった。
森本は、わざわざまわりに声をかけてまでやる気にもならなかったし、もとより選手として全国レベルというわけでもなく、あっさりあきらめた。
「森本!、あんた競泳水着好きでしょ、女の」
突然、恭子が後ろから声をかけてきた。
「なんちゅう質問だ」
「水泳部入らないかと思って。あんた、えらく熱心に温水プールきてたじゃん。動機は泳ぐ事じゃないかもしれないけど。」
「そりゃ、確かに多少、不純な動機はあったけど、まじめに泳いでたぜ。」
「マスターズにいたことも、かなり泳げるようになったことも知ってるよ。祐子ちゃんに聞いた。」
「また筒抜けか・・・」
「その実力を買って、うちの水泳部のメンバーにどうかなって。うちの学校って伝統あるクラブは多いんだけどどこも部員少ないじゃん。水泳部も、今、男子3名だけなんだって。もっとも女子なんか、あたし一人だけど。今年、女子部員が卒業しちゃったから。私は単独で登録しなきゃしょうがないんだけど、男子ならあと一人で4人だし、それならリレーくめるでしょ。補欠登録ができないけどそんなの名簿だけのことだし。バレーボール以外に、これといって何かやりたいことあるの?」
「いや、特にはないんだ。実はクラブ入らずに温水プールのマスターズの回数増やそうかと思ってたから」
「まあ、お熱いこと。だったら誘うの悪いかしら。」
「一応、泳ぎの方は真剣です。」
「一応、ね。うちのクラブ上下関係なんかも厳しくないし、なんと言っても設備がいいのよ。」
「設備っていっても屋外プールじゃん」
「それがさ、昔、うちのクラブかなり強かった時期があって、授業の関係も、まああるんだけど、温水ボイラーがあるのよ。今はプール専用というわけじゃないけど、プールサイドの部室には、男女共用だけど、暖をとれるようにお風呂があって、温水のシャワールームもあるの。それにボイラーが年中動いているからその熱でプールの温度を高くできるの。普通だったら結構寒いのを我慢して、6月の半ばから、9月いっぱいまでの練習なんだけど、ここだと、5月から10月はいけるの。外っていってもずっと水の中だし、インターバルやってたら暑い
ぐらいだから。気候さえよければ4月や11月でも泳げるみたいよ。だから長くても公共温水プールでの練習は11月半ばから4月半ばの5ヶ月。その時期にまとめて長水路の練習に、国際水泳場とかにいけばいいから、結構条件いいでしょ。」
「へえ〜、全然知らなかった。入部すれば歓迎してもらえるのかな?」
「このことは顧問の山下先生からきいたの。まずは部長の皆藤さんのところに行ってみたら」
「じゃあこれでとりあえず、例の件、水淵の分はチャラにしてくれよ。」
「こんな事で切るには惜しいカードだけど仕方ないわね。」
「じゃあとりあえず、部長と顧問の先生に話してくるよ。」

森本は水泳部の男子部室を訪ねた。
「うちはアットホームなクラブだから、気楽にやってくれたらいいよ。うちの学校って、基本的に進学校だし塾や予備校で週に何日か、って奴もいるし、もちろん土日は休み。早朝は、夜中ボイラーとまってっから無理だし。君のタイムも、僕らと似たようなもんだ。でもリレーくめば、市大会くらいはいいとこいけそうだね。期待しているよ。」
「宜しくお願いします。練習はいつから開始ですか、オフトレとかは?」
「4月中は自由参加だね。まあまだ寒いし。オフトレも今月は特に、っていうか俺が部長になってからはね・・あまり好きじゃないから、決めてはやってないんだ。そこらもまた追々考えるかな」
クラブの概要を聞いて、森本は部室を後にした。
フランクな感じで少しほっとしていた。自分自身3年後に向け大きな目標があるため、これくらいがちょうどよいと思った。
とりあえず4月はマスターズサークルで練習して祐子ちゃんとの逢瀬を楽しむことにするか。
佐々木はどうするのかな?聞いておけばよかった。

皆藤はほかの2名の男子部員と、今日の練習の段取りを話していた。
「新人君は誘わなくてよかったのか」
「今日のところはいいだろう。刺激がつよいかもしれんし」
「信用の問題もあるだろ。わりとまじめそうな奴だし」
「佐々木には今日、練習できるといってあるんだな。」
「さっそくもう来てるみたいだぜ。授業もまだロクに始まってないのに熱心だね。」
「水温は高めに設定してあるから、なんだかんだいって疲れさせるようにたくさん泳がせよう。そのほうがコトが楽だ。」
「じゃあ俺たちもでるか。」
プールサイドの時計は午後3時30分をさしていた。
天気がよく、暖かく、日没は6時すぎくらいだろう。
恭子はアシックスのT−LINERパープル×ブラックに身を包んでいた。
季節柄、寒いと思い、トレーニング水着の重ね着も考えたが、気温は20度を超えており、日差しのあるところは暑いくらいで、水温を確かめると結構高めだったので、逆に着込むと暑くなってしまいそうだった。
ストレッチマットをだして、ウオームアップを始めた。そこに部長達がやってきた。
「練習初めから熱心だね」
「でも、中学のときの練習からずいぶん離れてしまいましたから。それに一度このプール、泳いでみたくて。」
3人の男達の視線は、ストレッチマットで股関節を伸ばしている肢体にいっていたが、その視線を気づかれないように気をつけていた。
自分たちもウオームアップのまねごとをしながら、逐一、恭子の肢体をながめていた。
すでにCカップはあろうバストが競泳水着にしめつけられ、小指大のすこし大きめの乳首が、紫の生地の上にポッチリと映っていた。
腰のくびれも見事で、鍛えられた腹筋もならんでいた。
ヒップもつきあがり、しっかりした上半身のわりには、細い足をしていた。ひととおり軽いストレッチが終わり、男子がまだアップ中だったので、恭子は先に軽く泳ぐことにした。
「じゃあ先輩、お先に」
といってゆっくりとプールサイドのはしごから、プールの中へ入った。
底の方だけが冷たいということもなく、飛び込んでも大丈夫なくらいだった。
軽くフリーで400mほどながすことにした。
男達はアップをしながら、恭子の泳ぎっぷりをみた。ヒソヒソ声で
「下手すりゃ俺より早い。」
「この後のことがあるとどうなるかな」
「肉体的に充実して、いいんじゃねえ」
「しかしあの張り付いたケツいいな。イイ食い込みだぜ」
練習などまったく心にあらずといった状態の男達だった。

恭子はアップの400を終えた。まだ男子部員はプールサイドにいた。こちらをみているようだったので、
「先輩、今日の練習メニューはどうします?」
「今日は一応6時までだからそれまで自由に泳いでいいよ。タイマー回すよ。」
恭子のアップ中にプルーサイドの双方に運ばれたタイマーが、回り出した。
(適当にインターバルでもやれってこと?)
「先輩方はどうされます。」
「一人ちょっと足首ひねったらしい。ちょっと様子みてくる。すぐもどるから先にやってて。」
(アップでひねったって、普段どんな練習してるのよ)
内心バカにしつつ、久しぶりだが、めいっぱい泳いでいた中学時代のメニューを、行うことにした。
フリーkpcを50×10の1'30を10本ずつ。
これだけやるとクタクタになりそう。まあ昔を懐かしんでいきますか〜。
すべては男子部員達の思うつぼだった。

男達は部室から恭子の練習を眺めていた。
「結構ガンガンやってるねえ」
「俺あそこまでやったことない」
「とにかく準備準備」
部員の一人は、ビデオカメラを準備し、ミリタリーショップで買った手錠をとりだした。
もう一人は、暖をとるための風呂に湯をはり、混合栓のカランのそばに、さも備え付けであるかのように、ボディソープ、シャンプー、そしてローションをおいた。


森本は、水泳部顧問の山下のところにいた。
山下は、数少ない部員のところへ来てくれてありがたいと言い、歓迎してくれた。
自分のスポーツ歴などを聞かれ、水泳のことも話したらタイムも十分優秀だと言ってくれた。
これまでのクラブの話を山下から聞き、設備の話になったとき、森本は、恭子からその話を聞いており、同じ中学の出身で、恭子の誘いがあったことを、話した。
その話になったとき
「今日、練習初めするとかでプール使用になってたけどな。熱源の利用申請も出したし。聞かなかったのか?」
「ええ、今日のことは何も。4月中は自由にやってくれればと。今日行ったところですからね。今日は用具ももってませんし。」
「じゃあ、男子3人と女子1人で練習か。まあそれでも寂しいもんだ。」
4月初めのまだ授業も本格的でなく、新入生を迎え終え、ほっとした雰囲気の職員室で、2人はいろいろ雑談をしていた。
そこに体育教師で体育科目の主任をし、部活動を統括している大塚が、山下のところへやってきた。
「山下先生。部活動関係の予算ですが、3月末で、すこし残がでまして、後回しにしていた部室の改修OKです。」
「そうですか。ありがとうございます。」
「ただ、一応去年の予算と言うことで、ちょっと突貫で、今月中には完成させないとだめなんです。まあ、それはなじみの工務店が頑張ってくれると思いますが、今日すぐに図面と施工をチェックしたいんですがいけますか?」
「今、練習中ですので、遅くなって悪いですが6時半くらいでもいいですか。」
「じゃあ、そのころ一緒に」
「こちらの都合で遅くして悪いですね。」
大塚は森本に視線を向け、山下に
「彼は?新入部員?」
「そうなんですよ、数少ないところにありがたいことです」
「君、背も高くて、体格もいいし、体力もありそうだね。中学の時、何かやってたの?」
「バレーボールです」
「彼はキャプテンだったそうですよ。おまけにオフトレで水泳も熱心にやってて、すぐリレーメンバーですよ。」
「へえ、持久力もあるんだ。陸上部にこない?」
「これこれ、大塚先生。なんてことを」
「いやいや冗談です。うちもまだ新入部員一人でね。陸上も水泳も冬のオリンピックのときはだめですね。
サッカー部は盛況だとか。じゃ、またあとで」
大塚は体育教官室へと向かって去っていった。
「大塚先生って、とても陸上選手に見えないですね。凄い体格で」
「陸上といっても走るだけじゃないだろ。投てきの選手だよ。今でも国体選手だよ。そうだ、よかったら、ちょっと遅くなって悪いけど、今度の工事のところ、立ち会う?」
「何の工事なんですか」
「暖をとる浴室と、シャワールームが男女共用なんだよ。部員が少ないとはいえ、女子にしたら気分はよくないみたいでねえ。過去に女子部員から結構要望が多かって、浴室中央の間仕切りと、女子用のシャワーブースを作るんだ。まあ間仕切りが50万くらいで、シャワーブースは残りの予算次第ってこと。」
「僕も男子の部室だけはいきましたが、他の施設はみてないので、見学させていただきます。もう5時半だし、小一時間ってとこですね。」
森本はここで少し胸にぴりっとするものを感じた。
そういえば2年前のことも・・・。
部室とかの構造って考えておく必要があるよな。
ましてや俺たちは高校生だし。節度はしっかりしてきたが、欲求も増してくる。

恭子は、練習メニューをヘトヘトになりながらもこなした。
さすがに、久しぶりというのもあり、プールの端で肩で息をきっていた。
しかも、メニューがハードなところに、水温が高いときて、体はカンカンに熱くなってほてっていた。
しばらく動けないほどだった。皆藤がプールサイドにやってきた。
「お疲れさん。大丈夫か」
「はい。ちょっと頑張りすぎました。でも今日の水温、ちょっと高すぎませんか。」
「熱源の調子が悪くてさ、いまその様子も見に行ってたり、顧問に呼ばれたりで練習に入れずじまいだったよ。悪かったね。もう6時前だからあがって。ここ入って中央に風呂とシャワーとあって、そこから更衣室に入れるから風呂でも入って、暖をとってゆっくりして。」
(暖をとるって、暖どころか冷水あびたいわよ。温泉じゃあるまいし)
恭子は、久しぶりの練習で重たくなった筋肉を引きずって、プールサイドのはしごをあがった。
そして3人の男達のスタンバイもできていた。


恭子は中央の浴槽を見たが、熱くて入る気にならなかった。
皆藤が横に来て
「風呂はいいの」
「体が熱くてとても」
「筋肉かなり張ってるんじゃないか」
と腕をとって上腕をこすった。
「いえ大丈夫です」
と手を引っ込めようとしたが、強く握られていた。
そこをもう一人の部員が、反対側の腕をとり
「いやかなり張ってるよ。マッサージしたほうがいいんじゃない」
しっかりと両腕をにぎられてしまった。恭子は
「いえ、他に女子部員いれば、お互いにするところですけど」
「いやあ、俺たちがいるじゃない」
「いえ、遠慮しておきます」
「そういわずにさ」
そういって2人の男は、恭子の腕を上にねじ上げ、混合栓のカランのところへつれていった。
恭子は練習の疲れで、体が思うように動かず、すぐに連れていかれてしまった。
「何するんですか、やめてください!」
恭子は浴槽の横に寝かされ、何か金属のわっかをはめられたように感じた。
2人の男達は、少し恭子の体から離れた。
恭子は動こうとしたが、腕のわっかが何かにひっかけられていて動けなかった。
「あらためてみてもいい肢体だよな」
「ビデオ、スイッチいれたか」
「OK」
「じゃあ、東校水泳部の疲労解消マッサージをしてあげよう」
皆藤が恭子の体に近づくが、恭子は足を蹴り上げて必死に抵抗した。
もう一人の部員が暴れる足をおさえこんだ。
「さすが鍛えてある足だ。手こずっちまった。」
足を押さえ込まれ動けなくなった恭子の体に皆藤が近づき、濡れた水着の上をそっと手をはわしていった。
そして水着におさえられたふくよかな乳房の下側を、おおきくなでた。
「いやっ!」
恭子は思わず呟いてしまったが、それは男達を興奮させるだけだった。
何度となく、濡れて滑りにくくなったT−LINERのパープルの生地の部分をなでた。
恭子はゾワッとする感触に襲われた。
皆藤はシャワーを準備し、恭子の腹部から胸元にかけていった。
水着の生地が妖艶な光をはなった。
そして小指大の乳首に指先がかかった。
恭子は身をよじったが、斜め横に向くのが精一杯で、それ以上は手が金具に食い込み、腕に痛みが走るだけだった。
動けない恭子をいいことに、指先はその乳首の尖端をなでた。
「んうっ」
恭子は必死に声を出すのをこらえたが、その感触に声を漏らさずにはいられなかった。
そして、その指先は、乳首をくりくりとひねるように揉んだ。
「いやぁぁ!」
たまらず恭子は叫んだ。
「お願い!やめてください。こんなことしてどうなるかわかってるんですか!」
「恭子ちゃんが気持ちよくなって疲れがとれるんだよ。もっと疲れがとれるようにしてあげよう」
皆藤は恭子の頭のそばにあったローションを手に取った。それをまんべんなく恭子の体に垂らしていった。
そのローションの冷たさに
「きゃっ!」
と恭子は声をあげた。さっきまで冷水をかけたいと思っていたが、こんな冷たさはいらない。
「さあ、じゃあしっかり揉み込もう。」
皆藤は恭子の腹部から腰にローションをのばしていった。
恭子はさわられることの気持ち悪さはあるものの、特になにも感じることはなかった。
脇腹は少しくすぐったかったが、こらえてがまんした。
しかし次に皆藤の手は恭子の胸を、下からつかもうとしていた。
必死で抵抗しようと、からだを動かしたが、足はしっかりおさえられ、どうしようもなかった。
そして皆藤の両手が、腹部から乳房の下へとせりあがってきて、乳房をねっとりした手が包み込んだ。
「んんっ!」
必死で恭子はがまんした。しかし、その手は乳首に来ようとはしなかった。
指先の代わりに皆藤の舌先が、その乳首を捉えようとしていた。
皆藤の唇に嫌悪感を感じた恭子は思わず、
「いやーっ!」
と叫んだが、皆藤のスイッチを、かえっていれてしまった。
まずは舌先でぺろぺろとすっかり勃った突起をなめた。
「やっ!いやあっ!」
そして、口の中に含み舌先でころがし、強く吸い付きしゃぶりついた
「ああ!うん、ああん!ううんっ!いや!いや!もうやめて!」
「胸の疲れはもうとれたの?じゃあ、つぎは足だけど、やっぱりよく使うのは足のつけねだな。
つぎはそこをマッサージしよう。」
恭子はそのセリフに戦慄を覚えた。
陰部を辱めるつもり?誰かたすけて!
こんなこと、以前にもあったけど、感じが全然違う!


皆藤は恭子の恥丘をじっくり見て
「やっぱりもうしっかり生えそろってるみたいだな。」
そういって、水着の、黒い生地に浮き上がる陰毛の陰をなでた。
恭子は不快感でいっぱいだったが必死にこらえていた。足だけは絶対開かない!皆藤はローションを陰部に垂らした。
「キャッ!」
その瞬間、両膝をつかまれおりたたまれ、左右に開かれてしまった。
油断をつかれて、恭子は、男達と、構えられたカメラに、濡れた黒い水着の生地ごしに、陰部を晒すこととなった。
皆藤は恭子の膝をおさえながら、自分の頭をいれてきた。
そして目の前に陰部を近づけた。
「あて布があるからはっきりとは、わかりにくけど、この辺にあるな」
といって唇をつけてきた。
「あっ・・・! いやぁぁ!」
皆藤は、恭子のそのスリットとおぼしきところを口でほおばり、下でその中をすくうようになめた。
そして、蕾を捉えた。
「いやぁぁぁ・・・! ダメっ、やめて!」
皆藤は、ビデオカメラに見えるように、陰部全体を手で愛撫した。
同時にもう一人が乳房を揉み出した。
「もうやめて! ・・・もうやめてっ・・・!ああぁぁ!!」
皆藤たちの愛撫が止まったとき、恭子はもうぐったりしていた。
練習で疲れていたところに陵辱行為をされ、ヘトヘトになり、気が遠くなりそうだった。
しかし次に交わされた部員達の言葉にハッとした。
「手錠してるし、水着もピチピチだし、脱がしたり、手を入れたりは、難しいなあ。」
「はさみあったかな。救急箱とってこい」
まさか・・・そんなこと・・・誰かたすけて!

6時半になって、体育教員の大塚と水泳部顧問山下と森本は、職員室を出た。
しかし、プールサイドに向かう校舎の角をまがると、部室に電気がついていた。
「あれ、おかしいな。日誌には5時半部活終了で、部員が記帳にきてたのに。」
「記帳終わって部室にまだいるとはけしからん。何をやっとる」
森本には訳がわからなかった。
どうやら、終了時には報告するようになっているらしいがあたりまえか。
だいたい職員だってこの先生達だけなのに、生徒がいるのはおかしいし、まずいよな。
そして3人は部室を通り、浴室にでたとき、その光景に唖然とした。
「こら!!!おまえら、なにやっとる!」
「どーいうことだ!」
森本は目を疑った。混合栓のカランに、手錠でしばられてぐったりした恭子と、男子部員3人が驚いている光景が広がった。
大塚は、すぐに男子部員を男子部室に入れた。森本は、バスタオルをもって恭子に駆け寄って、くるんで抱きかかえた。
恭子は涙をぼろぼろ流し、森本に、半ば気を失うように身を預けた。
「先生、手錠が!かぎがどっかにありませんか」
「あ、これか」
山下から手渡された鍵で、森本は手錠を外し、恭子を女子部室のベンチに横たえた。
「う、ううう、うっ、うっ」
いつも明るい恭子がぼろぼろ泣いているのを見て、驚きと憤懣でいっぱいだった。
しかし自分も胸が痛かった。
2年前のあのこと、本当は、恭子はどう思っているのか。
祐子は今のことをどう思っているのか。

山下は、すぐに職員の緊急連絡をとり、女性教員を一人と保健担当の教員も手配した。
しばらくして教頭と学年主任、女性教員と保健担当教員がやってきた。
この時間の事態に、みな驚いていたが、保健教員は、すぐ恭子に、かけよった。
保健教員はすぐに恭子を抱きしめた。
恭子は激しく泣いた。
女性教員達2名にあとをまかせ、森本は浴室に戻った。
ビデオカメラや、救急箱、出されていたはさみ、手錠など、証拠品がころがっているが、各教員は扱いあぐねていた。
教頭は、男子部員の担任と保護者の呼び出しを学年主任に指示し、自身は校長に連絡をとり、至急来校するよう言った。
教頭は
「学校ということを抜きにしても、完全に犯罪!強制わいせつはあきらかだし、実際婦女暴行未遂だ。はさみがでてて、傷をつけようと言う訳じゃないだろうが、衣服を切れば傷害。ビデオの内容を確認すればそれもわかるが・・・。学校だから、学校のちょっとしたできごとと言うわけにもいかん内容だし、かといってこれを公表すれば、下手をすればマスコミに派手にとりあげられる。責任や本校の名誉くらいは、私と校長が責任を取る。だが、加害者の生徒も、被害者の生徒も大変なことなる。難しいところだ。」
「ここはいったん、この状況で立ち入り禁止。保全します。証拠品もビデオカメラの内容を失わないように、これだけ別途保管します。内容が内容なので、女性の方がよいかと思います。河本先生に預かっていただくようにします。くれぐれも取扱には注意を」
「わかりました。これから校長、担任、保護者の方にも状況説明が必要ですので、音声だけでもテープおこし、しますか?」
「そうしてください。我々も実際よくわかっていない。今は大塚先生達が本人達から事情を聴いているが、自分達からペラペラしゃべっているわけじゃないでしょう。それだけで真実もはっきりしないだろう。本当は我々がやるべきことではないが・・・」
女性教員の河本は、職員室にもどり、テープ起こしを始めたが、音声だけでも、不愉快になった。
恭子の喘ぎ声などは省いて、男子部員達の行為が認識できるように、軽くペーパーにまとめた。
そのころ、ぞくぞくと校長や担任、保護者達がやってきた。
男子部員達は、部室から校舎の生徒指導室や、校長室など3人それぞれわかれて担任、保護者達と会い、河本からまわされてきたペーパーのコピーをみた。
進学校の生徒の親とあっていきなり怒鳴ったり殴りつけるような者はいなかったが、一様に信じられないといった様子だった。
恭子は、保健教員に着替えを手伝ってもらってから、保健室へ来て横になっていた。
森本は少し部屋の入口から様子をうかがったが、保健教員が大丈夫といってくれたので部屋を出た。
恭子の両親も駆けつけた。
責任者として顧問の山下がバタバタしていたので、大塚に、自分は失礼させてもらいます、と言って学校を後にした。
いったいどうなるんだろう。まあ、明日にならないとわからないか。

翌日、やはり恭子は休んでいるようで、あとの3人も見かけなかった。
放課後、クラブのことなので、山下のところへ行き、その後の顛末を聴いた。
教員と男子部員と保護者、恭子の両親が集まり話をした。
男子部員の両親は頭を机にすりつけて恭子の両親に謝った。
恭子の両親は、それを冷静に受け止めており、お互い将来ある若者であるし、何が何でも刑事告発したいとは思っていない。
そういった流れで話がすすみ、証拠品については恭子の両親が最終的にはあずかり、以降個々に話し合うこととなった。
学校としては処分が当然で、部活動中のセクハラ行為として男子部員は無期限停学。
男子水泳部は本来廃部のところだが、どの部活も休部という形をとるのが慣例なので最低1年以上の無期限休部となったとのことだった。
大塚と山下は主たる責任者として相応の処分がされるそうだ。
「でも、先生きついっすね。責任者っていっても・・・」
「管理が甘かった。これはどうしようもないよ。でも君にも申し訳ないね。」
「あ、いやー、ちょっとまいったすね。入部したクラブが次の日なくなるとは。佐々木はどうするんだろう。今はそんなこと考えられないかもしれないけど、部員、一人じゃないですか。」
「そこは、彼女の気持ちも配慮するということで、河本先生が女子水泳部の顧問になって、いつでも戻ってこれるという体勢にはしておくんだ。君はどうするの?陸上部?」
「いや、元々クラブはあまり考えてなかったところを、佐々木に誘われて入部したんで。社会人のマスターズチームで練習するつもりだったんですよ。だからそっちのほうに。」
「そっか。少ない部活動員が減っちゃうのは残念だけど、しょうがないね。今回は君にも悪かったね。でも、佐々木君、大丈夫かな。」
「ちょっと父にも相談してみますよ」
「あ、そっか、君のお父さん・・・」

森本は、閑静な住宅街のなかの自宅に帰った。
ちょうど父も、今日は外来日で、夕食時には帰宅していた。
食後に例のペーパーをもって、父の部屋に行き、これまでのいきさつを話して、恭子をどうしてやったらよいかと、相談した。
総合病院の精神科部長を勤める森本の父は、普段から研究も怠らず、あらゆる分野に精通していた。
「いわば彼女は性犯罪の被害者だろ。事件、事故の被害者は、事件のショックが心の傷としてのこり、そこから精神に影響がでてくるケースが多い。それも、短い期間ですむケースは少ない。ただ、そういったトラウマからの症状を専門にしている医師は少ないから、ほっといたり、治療の手順を間違えるとよくない。特に治療は、事件から早ければ早いほどいい。薬の投与も効果がある。東京に専門の研究所があって診療所があるから、先方さえよければ紹介状も書くし、研究員に知り合いがいるから、声もかけてやるよ。とにかくほっとくのはよくない。明るい性格だとかいったことは関係がないからな。それと学校側の事件処理について、どうこういえる立場じゃないが、加害者がまたやってくる、とか、仕返しされるとか、その処理が曖昧なのも被害者には不安を与える。そっちのほうも配慮がいるな。」
「わかった、じゃあ、佐々木の両親に伝えてみるよ。学校にも言っとく」
「その子って、いい仲なのか。」
「仲はいいけど、彼女とかじゃないよ。中学からの同級生」
「いや、やけに熱心に水泳に通ってたから、なんかあるのかと思ってたんだが」
忙しいくせによく見てるな。しかし、こういったとき、やっぱり頼りになる。


佐々木の両親に伝えようと思ったものの、こんな状況の時に、いきなり見ず知らずの自分が電話したり訪問したりというわけもいかず、学校の保健担当教員に話をした。
教員はその旨を佐々木の両親に伝え自分も森本の父に連絡をとらしてもらうかもしれない、と言われたので、父の病院の連絡先を教えた。

いきなりバタバタしてしまい、高校生活最初の4月が終わりに近づいていた。
森本は、父に倣って医師を目指しており、1年生からすでに受験予備校にも通い、週3日の予備校と、その合間にマスターズといった予定にしていたが、このバタバタの間、予備校を優先して、マスターズはいけずじまいだった。
GW直前になって、久しぶりに顔をだした。
端の2コースでは、自分の出身中学の水泳部が練習していて、祐子の姿も見えた。
3月に買った新しい水着を着ていた。
はからずも自分とおそろいで買った黒のエールブルーだった。
祐子の姿を眺めていて、何回か目があいかけたようだったが、祐子は知らんぷりだった。
黒い水着はすぐに水を弾き、ねっとりとした質感や艶はみてとれなかったが、1年たって随分成長した体は、誰よりも映えていた。
今日は久しぶりだったので、軽めのメニューにし、前半の練習であがった。
祐子達も練習を終えたようだった。
森本は少し更衣室の浴室やサウナでリラックスした。
ロビーにでてきたら、祐子がひとりポツンと座っていた。
待っててくれたのかな、と思っていったら、これまでに見たことのない怒りの形相をしていた。
そういえば丸1ヶ月以上連絡取ってなかった。
いろいろあったからなあ。
ちゃんと言っとかないと。
「や、やあ祐子ちゃん」
「何か用ですか。久しぶりに『のぞき』にこられたんですか」
「厳しいな〜。悪かったよ、連絡とかできなくって」
「別に。ほっとかれるような人間ですから」
「いやだからそれには理由が・・・。えーと、明日から連休だしあえない?」
「自主トレしようかなあ・・・・」
「とにかく話さなきゃならないことがあって・・・。でもちょっと外はまずいな」
祐子は何か森本に真剣な表情を見て取った
「うち来る?っていっても親父は病棟で仕事だけど、おふくろと、妹はいるな。余計話ができないか。」
「じゃあうち来てください。母が日勤で昼間いませんから。何かあったんですか」
「うーん、実は佐々木の事なんだけどさ、ちょっとあって、ずっと学校、休んでるんだ。」
「えっ!佐々木先輩どうしたんですか」
「その件はちょっとここでは。話すと長くなるし・・・」
「わかりました、じゃあ明日。9時以降ならいつでも大丈夫です。」
「遅いし、送っていくよ。」
森本は祐子を自宅近くまで送った。
でも日勤って?前は夜が遅いとか、夕方に仕事に行ったとか、祐子ちゃんの母親って、仕事なんだろう?

翌日、森本は朝から祐子の家へと出かけた。
9時半くらいに到着し、今日は居間に通され、祐子がお茶をもって机にやってきた。
森本は、最初に来た頃は、水着を買うお金にも困り、家の中も殺風景だった気がしたが、幾分か華やいだ雰囲気に変わっているのを感じた。
「それで、佐々木先輩どうなさったんです?」
先日の出来事をすべて話していった。
「酷い・・・。先輩がそんなに泣いてたなんて・・・。つらかったんでしょうね」
「練習でクタクタにさせといて3人がかりで、ビデオカメラまでまわして・・・。まあビデオはいい証拠品になったけど、内容はちょっとね・・・。水温もかなりあげてたらしいよ。・・・でも、俺も人のことはいえないからな・・・」
森本は消え入るような声で言った。
「でも先輩のときとじゃ違いすぎますよ。佐々木先輩、今回みたいなこと、なかったんでしょ」
「いや佐々木のこともそうだけど、君のことも・・・。」
「別に私はいやがるのを無理にされたわけじゃないですよ。」
「でもなかば・・・なんていうか、水着でつっておいて無理矢理って感じで・・・」
「でも全然乱暴じゃなかったし、すごく気遣ってくれてたし、それに、何より先輩への感情が違いますよ」
「感情?」
「好きでなければ、あんなことされてられません。」
「確かに、君とのときは俺もそりゃ・・好きだから、ってのがあったし、佐々木の時は元々友達みたいな
もんでちょっとした、いたづら気分だったし、あの後も、今回のようなことは、なかったなあ。」
「この人達は、欲望みたせれば誰でもよくて、欲望だけで先輩を辱めたんですよね。女としては恐怖だし、許せません。サイテーです。手錠までされたなんて、凄く怖かったと思いますよ。それにカメラとか・・・計画的じゃないですか。」
森本は、少しホッとした気になったが、同時に女の子の気持ちをよくわかっていないことも思い知った。
自分は祐子が好きだからどうしても欲しくなる、単なる男の欲望からではない、そうじゃなくちゃならない。

件のことを話しているうちに昼になり、祐子がこんなものしかできないけどと言って昼食を用意してくれた。
満腹になって、けだるくならんで座っていた。
「今日、お母さんは何時まで仕事なの」
「4時までです。4時半くらいまでには帰ってくるかしら。それまでゆっくりしていってください。なんなら母に会います?」
「ちょ、ちょっと心の準備が・・・」
「ふふ、ですよね。」
母親の帰りまでだいぶ時間があることを知ると、何となく満腹感も手伝って別の欲望がもたげてきた。
横に座る祐子を見つめ、目があい、どちらともなく軽く唇をあわせた。
そして森本の手が腰に回り、もう一方の手が首筋から、下の方へと這っていきかけて、
「せ、先輩、私も心の準備がちょっと」
「あ、いやそんな、前みたいにすこし触ろうとしただけだよ。前の時、途中になっちゃったから、続きがしたいなって。あ、あのとき競泳水着きてたっけ。」
「先輩ったら・・・。」
「いや、あれから水着姿、近くで全然見てないし、祐子ちゃんの競泳水着姿、かっこいくて、かわいいし。近くでみたいな〜」
「おだててその気にさせようとしてるんですか。もう!じゃあその気になってあげます。」
「今日は、お風呂でもいいでしょ。時間あるし。」
「調子に乗りすぎ・・・でも、まあいいですよ」
といって祐子は席を立った。
「それと、前に着たのを見せてよ。あんまり時間無くて見れなかったから。」
「ハーイ」
といって祐子はパタンと部屋の戸を閉めた。しばらくして祐子は赤色の水着をもって部屋からでてきて、「準備できたらよびますから」
と脱衣所へと入っていった。
森本は、あのときから赤い水着の透けが気になってしょうがなかった。
そして、脱衣所で着替え終わった祐子も、鏡に映った自分の姿をみてハッとした。
濡れて無くてもすこしすけてる・・・。
これ濡れたらもっと見えちゃう。
気軽に応じちゃったけどどうしよう・・・。
でも全く透けちゃう訳じゃないし、
少し見えちゃうだけだから・・・。
「センパーイ。」

森本は想像をふくらましながら、脱衣所へ入っていった。
服はきたままで、ズボンの裾を膝までめくり、風呂場へと入っていった。
裸や、パンツ一枚で、祐子の母親が、万一、帰ってきたらしゃれにならない。
風呂場に入ると洗い場に、両手で胸を隠し、こちらに背中をむけて祐子がすわっていた。
森本はシャワーをとり蛇口をひねり温度を手で確認して、祐子の腰もとから首にむけてかけていった。
シャワーの水は、祐子のヒップを薄い生地越しに、露わにした。
ヒップの谷間がはっきりみえた。
そして前の方は祐子がこっそり自分でみたら、乳房の肌から、乳首と乳輪とそのツブツブまではっきりわかるくらい透けていた。
森本はその隙間を覗き見ようとしたが、祐子はすぐに腕で隠した。
下半身のほうは、足をならべてたたんでいるためよくみえない。股間の裏地のラインだけははっきり見えるが、暗いのもあってよく見えない。
森本は電気をつけようとしたが
「ダメっ!」
と祐子にいわれ、やめておいた。
森本はシャワーをとめ、後ろからそっと抱くように祐子を包み、腰から両手を回して乳房の下に手をはわした。
その手の進入はゆるしたが、祐子は腕を絶対にあげなかった。
そのまま森本は優しく乳房を揉み始めた。
「あ、う、ううん!」
祐子の口から声が漏れた。
去年とは明らかにその柔和さが違うふくよかな乳房を楽しんでいた。
そして、指先が小さな豆粒大の乳首にかかった。
「あっ、あぁぁん!」
声の大きさに森本の方がびっくりしてしまったくらいだった。そしてそのままおおきく乳房と乳首をもみつづけた。
「はぁ、はぁ、はぁぁ・・・」
祐子の吐息が続いた。
この反応に森本の体もビクビク反応してしまっていた。
どうしたんだろう、これが成長なんだろうか・・・。
祐子は完全にうつむいて首筋を真っ赤にして
「はぁ、はぁぁ」
と吐息を吐いていた。
そして段々、後ろの森本に体を自然と預けていた。
森本はそのまま祐子の体を、洗い場の床に寝かせた。
力の抜けた祐子の両腕をつかんで、胸からずらした瞬間、淡い黒っぽい、透けた乳首が見えた。
森本は目を見張った。思わず
「えっ、こんなに透けちゃうの」
そのセリフに祐子はハッと気づき、
「いやあ!見ないで!」
と腕で胸を隠しなおした。
赤い水着のせいで乳首は黒く見えるが凄く淡く、実際の乳首は、祐子のノーメイクの薄い唇の淡いピンクと同じだろうと想像できた。
そして乳輪も小さな乳首にあって小さく、ツブツブまではっきり見えた。
「いや!先輩、恥ずかしいからあんまりみないで、もう、だからこの水着イヤ!」
「でもきれいな体だし、そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃん」
「こんな明るいところで見られたくない!」
「えっ、電気消してるよ」
「夜と違ってそれでも丸見えでしょ!」
森本は、さわれるのはよくても、見られるのは違うのかな、と思いながら、もういちどシャワーの蛇口をひねった。
「ちょっと、まだ水かける気ですか!」
「ええ?」
といいながらさっさと上半身から下半身に向けシャワーをかけた。
特にレッグラインと裏地のところに集中してかけ続けた。
「ちょっと、いや!やめて!」
森本はシャワーをとめ、顔を裏地のところに近づけた。
まだ十分水を含んだ生地は、艶をだしながらも、その体を透かしてみせていた。
どうやらまだ毛ははえてきていないようだ。
裏地越しにスリットがうっすら確認できる。
森本は、祐子の膝を折り両手で膝をもって開こうとした。
祐子は股間を手で押さえ、強く膝を閉じたまま
「嫌!ダメ、見ないで!絶対イヤ!!」
と少し涙まじりの声で言った。
森本は、ちょっと悪かったかなと思い、
「そんな、無理にはしないよ。ね」
と手の力を抜いた。
祐子は安心したように手を胸に戻し、膝を下におろした。
まっすぐに閉じられた太ももを見ながら、森本は、
「もう少しだけいい?このままの格好でするから」
と祐子に聞いた。
祐子は少しさわれるくらいなら、とこっくりうなずいた。
足はとじられていたが、透けた水着から見て取れたスリットに、森本は舌を這わした。
「ううん!ああ・・・」
まだ未発達なスリットの中身をすくいあげ、その突起の蕾を舌先でつついた。
「ああっ!いやぁ、ん、ううん、はぁ、はぁ・・・」
感じるようなあえぎ声が、しばらくしてとだえ、祐子の顔を覗いてみると、少し苦痛の表情がみえたので、祐子を抱き起こし、軽くだきしめた。
祐子も胸を隠していた手を森本の背中に回し、二人は軽くキスをした。

森本は浴槽に湯をためていた。
さすがにこの時期で、お湯を混ぜてたとはいえ濡れてしまった水着でいた祐子はちょっと体が冷えてしまった。
祐子は森本に背を向け、膝を丸めて座っていた。
「気悪くしちゃった?だいぶまずいことしちゃったかな?」
「いえ、そういう訳じゃないんですけど・・・。やっぱり失敗しちゃったな。この水着」
「そう?俺はよかったよ」
「私はよくないです!」
「ごめんごめん」
「だいたい先輩、趣味悪過ぎです。明るいところで・・・その・・・私の・・・そこを見ようなんて。凄く恥ずかしいんだから!」
「うーん。はっきり言って俺の認識不足というか、アダルトものとかそういうのが多いから、明るいのって普通かって思って。つい。」
「そういうのが間違いなんです!」
「いや、よくわかったよ。気をつける。他になにかあった?」
「あと・・・下の方・・・ですけど、優しくしてください。・・・痛かったです」
「それも悪かった・・・」
浴槽を湯でいっぱいにし、森本は浴室を出た。
脱衣場で足や濡れたところをふき、服装を整えて、言われたとおり祐子の部屋へ入った。
しかし、女の子のことを、こんなにもわかってないことに、情けなくなる。
まあ、女の子が男の事をわかっているかといえば、そんなこともないか。
わからないものを、わかりあわないとな。
そう思っていれば佐々木の事件なんかも、起きなかっただろう。
森本は、祐子の部屋をなにげに見回していた。
女の子らしい部屋だが、ピンクやフリルがいっぱいというような部屋でもなく、よくかたづいている。
机の上に自分の写真があるのに気がついた。
しかもバレーボールのユニホーム・・・いつのだ?でも、部活や受験で忙しく、実際デートも数えるほど・・・片手であまる。
一緒に写真なんてとったこともなかった・・・。

祐子は浴槽でお湯にじっとつかっていた。
先輩にちょっと酷いことを、言ってしまったかしら。
思ったことを言ったまでだけど、自分が間違っているのかな。
でも、やっぱり自分の言い分を聞いて欲しい。
先輩も納得してくれたかな・・・。
でも、まだ胸と大事なところがジンジンしてて・・・・。

祐子が着替えて部屋に戻ると、森本はすっかり眠っていた。祐子もその横に座るとそのまま居眠ってしまった。

「ただいま〜」30代前半の若々しい声が、祐子の家の玄関に響いた。祐子は飛び起きた。時計は4時20分。横には、いまだ眠っている男が・・・。
「先輩、先輩」
森本はうつらあと、目を開けた。
「静かに!時間・・・」
「え、もうこんな時間。でもまあまだ4時半だし・・・」
「そうじゃなくて、母が帰ってきてるの!」
「・・・・エーー!」
「窓から逃げます?」
「ここ何階だっけ」
「5階」
「微妙だな」
「ハア?」
「いや、冗談だけど、冗談言ってる場合じゃないな」
「怒りはしないと思いますけど、先輩、心の準備ないんですよね」
「準備はできてないけど、腹は決めた。」
「エッ?」
「堂々と会う」
森本はさっき巡らした思いのなかで、決意のようなものを抱いていた。
とにかく、祐子と誠実につきあうんだと。

祐子が部屋からでて母の部屋へいった。
「おかえりなさい」
「ただいま。日勤はいいわあ。お昼自分でつくったのね。でもよくあんなに食べたわね。」
「フフ」
「何か可笑しい?」
「実は今日、友達が来ているんだけど。」
「あら、そうなの、ゆっくりしてもらいなさい」
「お母さんに紹介しとく、っていうか紹介したいんだ」
「あらためて紹介って、まさか・・・男の子?」
「うん」
「へー、でもちゃんと紹介するんだ。こそこそするもんかな、と思ったけど」
「っていうか、行きがかり上・・・」
「あ、私帰って来ちゃったから・・・、でも玄関から逃げれるじゃん。」
「そんなに逃げさせたいの?」
「いや、まあ、こっちにも心の準備ってものがさ」
「プッ、アハハハハハハ・・・」
「何、大笑いしてんの。そりゃ私だって一人娘が彼氏連れてくるっていわれれば緊張するわよ。あんた、まして中学2年生でしょ。あんたはさ、まあ今みたいな境遇でしっかりしてるけどさ、世間の14才なんてねえ・・・。いろいろ考えちゃうわよ。」
「そういうところは心配ないと思うけどなあ。まあ来ちゃってるんだし、とにかくあってよ。本人が挨拶したいって言ってるし。」
「OK。じゃあ居間ちょっとかたづけてお茶入れて。着替えとくから。」

お茶の準備が整い、祐子は森本を部屋に呼びに行った。
森本は、冷や汗とも脂汗ともいえる汗をかいて席につき、祐子の母の登場をまった。
「こんにちは、はじめまして」
と祐子の母は、努めて明るくしながら部屋から出てきて、森本の正面に座った。
森本は、え、お母さん、えらく若いんじゃね?と思った。
祐子が森本を紹介した。
「こちらが、中学の時の先輩で、東高1年の森本有紀さん。」
「は、はじめまして。森本です」
祐子の母は、東高!我が娘ながらやるじゃん、と、思った。
「すいません。お留守の間にお邪魔しまして。お母さんにお断りもなくお宅にあがってしまって。」
「そんなこと気にしないで。ゆっくりしてね。そんなに緊張しないで。」
「あ、はい、ありがとうございます。お仕事大変そうですね。」
「聞いてるかもしれないけど、3交替でね。」
森本は祐子の方をみた。
「いや、お母さんのこと、何も言ってないのよ。」
「あ、そう・・・・」
「そういえば、水泳で結構お世話になっている人がいるって言ってたけど。」
「うん、森本さんにもお世話になっているの。佐々木先輩が同級生なの。」
「じゃあ、あれ、もっておいでよ、JOの。都大会までいったのよ、小学生の時。写真と、あとメダルなんかも。」
「ちょっと探さなきゃ」
「せっかくだからだしておいで」
そういって祐子を部屋に立たせた。
「しっかりしてるでしょ。境遇がね・・・」
「はい、すごくしっかりしてます。」
「それはあんたもだね。実際、どんなすれた中坊つれてくるかと思ったけど、高一っていわれても、ずいぶんしっかりしてるよ。上っ面じゃなくね。」
「いや、そんなことないですよ」
「父親がいなくて、かわいそうな思いさせてて、勝手なこと言うようだけど、よろしくね。」
優しい口調だが、その目の奥は、厳しい光を放っていた。
森本は、それを敏感に感じ取っていた。
「こちらこそ宜しくお願いします。」
「小学校のときも、スイミングスクールくらいしか、習わせてやれなくてね」
祐子が部屋からでてきた。
「しまってあったからおそくなっちゃった。」
ひとしきり小学生時代のことで3人は談笑した。

夜7時になり
「そろそろ失礼します。」
「夕食でもどう?」
「ありがたいんですけど、家で用意しちゃってると思うんで」
「残念ね。また、今度一緒に食事でもしましょう。」
森本は祐子の家を後にした。
家の食事の用意くらいはどうでもよかったが、緊張しっぱなしで、とても食事などのどを通りそうもなかったので、断った。
これまでの祐子とのつきあいで、いろいろあったが幾分か母親と会うことで、気持ちがかえって楽になった。
正々堂々自分は祐子とつきあっていくと。

森本が帰ったあと、高橋家では、いつものように夕食をとっていた。
「彼、すごくいい感じじゃん。やるねえ。さすが我が娘。東高だろ。」
「何言ってんのよ。」祐子はまんざらでもない笑みをうかべた。
「スポーツは?」
「中学は、バレーボールでキャプテン。結構下級生から人気あったのよ。」
「お、それはノロケかい。で、今は?」
「水泳。なんだけど・・・。東高の水泳部、休部になっちゃって、社会人のクラブで練習するみたい」
「休部って・・・。今はスポーツする学生、少ないからか?でも水泳って個人スポーツだから、一人でも
できるんじゃないの?」
「それが・・・」
今日、森本から聞いた話をかいつまんで説明した。
「ちょっとそいつらオイタが過ぎたな。で、学校も警察沙汰にはしてないのか・・・。いいのやら悪いのやら。でも、佐々木さん、大変だな。」
「うん、私、お見舞いに行こうかしら」
「いや、それはやめといたほうがいいな。今、精神的なところを治療するんだろうけど、かえってつらいかもしれない。まあ正看合格したばかりの私があまり専門的なことも言えないけど。性犯罪の被害者は大変だよ。治療っていったって何ができるかってこと。手術できるわけでもないし。今の治療は、なるべくつらかったことをつらい思い出にならないようにしていくんだよ。ということは、治療の過程で何回かその出来事を思い出さないといけない。精神安定剤とかはつかえるけど対症療法だしね。今が一番つらいんじゃない。そんなときに、おまえ、どうやって顔会わせる?」
「・・・・・・」
祐子は何も言えなかった。

GWが明けたが、恭子の姿は東高になかった。
恭子は中央線沿いのとある研究所の付属診療所にいた。
恭子はおおよそ病院の診察室とは思えない、暖かい感じの部屋のカウチチェアに腰をかけ、精神科医の精神療法を受けていた。
あの事件のときの事を思い浮かべ、体のなかに熱くこみ上げるものを感じながら、すこし涙を浮かべていた。
「はい、いいですよ佐々木さん。前よりだいぶ楽でしょう?」
治療を始めた頃は思い出したときに、怒りと羞恥と悔しさで涙がボロボロこぼれたが、何回かの通院を繰り返しているうちに、その感情の高ぶりがしだいに小さくなっていった。
「あと少しで日常生活は問題ないでしょう。比較的治りやすいケースでよかったです。」
「もっとひどい方もいらっしゃるのですか?」
「立場上、個人情報なのであまりいえませんが、あなたの場合は助けがあったでしょ。もしなかったら・・・・」
確かにあのとき先生達と森本がこなければどうなっていたか。
ここに生きていたかもわからない。
いっそ死んだ方が楽な屈辱を味わったかもしれない・・・。
「通院はまだまだ続きますが、学校は行けそうならいってもいいです。なにか趣味とか、スポーツとかもどんどん始めてください。そのほうがよくなります。」
「はい。ありがとうございました」
恭子は診察室を出た。


学校では、顧問弁護士と、恭子、男子部員双方の弁護士と親たちが会議室で話し合いをしていた。
学校側の男子部員への処分は、被害者である恭子の生活の安定を第一に考えることとし、1年停学後の他校転校。
そして、被害者と加害者間の話し合いは、恭子の両親の意向として、今回の事件の猛省を一番として、金銭については多くを要求したくないとのことで各自一律300万円で和解することとなった。
学校職員は校長以下関係職員全員に、減給から戒告までの処分となった。
これで一応の手打ちとなった。

〈前編 FIN〉



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