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「競泳水着姿の女たち/謎」 著者: こちら亀有公園の反対側様 投稿日: [2010.08.30]


ユウヤは茨城県H市の海岸線に程近い道路を愛車で快走していた。
時折、道路脇の民間や雑木林の合間から海が見える、そんな道路だった。

同じ茨城県のM市に転勤になった友人がいて、東京から泊まりがけで遊びに行く途中だった。

走行中のH市は、ユウヤにとってかつて関わりのあった場所だった。
ユウヤがまだ中学二年生の時で初夏の頃、父親の仕事の都合で東京から引っ越して来たのだ。
それから中学卒業後には、さらに埼玉県のM市へ引っ越して、現在に至る。

わずか二年弱の期間だが、そこでの思い出で、忘れられないものがあった。
車を走らせているうちにそれが脳裏に甦る。

それはH市に引っ越してまだ日も浅い頃のことだった。
同じ関東とはいえ、東京とは言葉遣いや習慣、遊び文化に違いがあって、転校先のクラスメートとまだ馴染めなかった頃のことだ。

* * * * *

ある土曜日の昼下がり、ユウヤは住まいから数キロ離れた所へ、一人自転車で探索に出掛けた。
すると、荒れかけた雑木林と、その奥に見える白い壁が目に映った。

ユウヤは直感的に興味を覚え、自転車を降りて雑木林に立ち入ると、年数を経た白い壁の四角い建物を垣間見ることができた。
さらに建物に近付くと、建物の壁にはいくつものひびが目に付いた。

歩を進めると、壊れかけた門があり、そこが敷地との境界であることがわかった。
近付くまで見えなかったが、門の両脇からは1.7メートル程度の高さのフェンスが張り巡らされていた。

フェンスに沿って周囲を巡ってみると、ちょうど門の真裏あたりで人影を見かけた。
女二人のペアだった。
何となく怪しい雰囲気だった。

二人は揃いの格好で、大きめのウォーターブルーのTシャツを着込んでいる。
だが下半身はTシャツに隠れて身に着けているものがよく見えない。
丈の短いショートパンツをはいているのか、下着のみなのか想像をかきたてられる。

二人はユウヤに気付くこともなく、壁にもたれて何か談笑していたので、ユウヤも木陰から二人の様子をうかがい続けた。
その距離、二十数メートル程度。
よく見ると、やや距離を置いて建物の出入口らしき扉があった。

少しすると、その扉から一人の若い男が出て来た。
男の格好は黒のサングラスで目元を隠し、白いTシャツと黒のハーフパンツを身に着けていた。

男が女たちのそばに来ると、女たちが動き出した。
男に仕えるメイドのごとく、男の衣服を脱がせ始めたのだ。

あっという間に男は黒いビキニパンツ一枚の姿になった。
いや、デザインや生地の雰囲気からすると、競泳用パンツであることがユウヤからもわかった。
改めて見ると、男の体型は現役水泳選手のようだった。

すると、女たちもTシャツを脱ぎ始めた。
その結果、女たちはハイレグ型競泳水着を身に着けていることが判明。

初夏とはいえ、プールがそばにあるわけでもないのに、男女三人が水着姿であることに違和感を覚える。
しかもその後も彼らの行動には、目を奪われることになった。

水着のままでの3P愛撫が展開されたのだ。
肉体を誇示するように立ったままの男に対し、女の一人はディープキスを仕掛け、もう一人の女はしゃがんで男の股間の主を舌先で愛撫し始めた。

全裸での行為ではないが、それでも当時中学生のユウヤには刺激が強過ぎた。
食い入るように成り行きを観察すると、男の股間の主は勃起した。
パンパンに膨張した水着の生地もろとも、女は口に含み、卑猥に口を動かした。
ディープキスを仕掛けた女は、男の乳首を舌先で舐め回しては、唾液を塗りたくるような動きを繰り返した。

やがてユウヤは、自身の存在をそろそろ彼らに悟られるのではないかと危機感を抱き、立ち去ることにした。


その後ユウヤはその場所に近付かないようにしていたが、親しくなった友達もそこを知っており、好奇心から再度訪れることになった。
しかも再び異様な光景を目にしたのである。

ユウヤより少し年上の、高校生位の少女二人が、建物脇の芝生の上で、ハイレグの競泳水着姿で正座していた。
いや、正座させられていたというのが妥当だった。

何故また競泳水着を着用しているか、相変わらず不明だった。
異様なのは、二人とも首筋に首輪を付けられ、見るからにお仕置きという様相だった。
首輪はチェーンでそばにある木の幹にくくり付けられていた。

ユウヤが友達と呆然としながらしばらく見ていると、一人の女の子の様子がおかしくなった。
どうやら尿意に耐えかねたらしい。
水着の股間の生地をずらして局部を露出させると、排尿行為を始めたのだ。

排尿行為を見届けた直後、ユウヤたちは、のぞき見の罪悪感に駆られてその場を離れた。

* * * * *

27歳になったユウヤにすれば、もう13年前の出来事となるが、得体の知れない建物と人物たちとの遭遇は生々しい記憶として残っている。

そんな記憶を呼び起こしたのち、茨城県のM市に到着。
無事に転勤になった友人の住まいを訪ね、再会の歓迎を受けた。

ところがその友人は、妙にユウヤをはやし立てるように言った。
「近頃この辺りじゃ、噂になってるスポットがあってな……。ちょっと車で行ってみないか?」
「心霊スポットか?」
ユウヤが返答すると友人は首を横に振り、次いでデスクの上の印刷物を差し出した。

それはパソコンを使ってプリントされたインターネットコンテンツで、その中のタイトル文字に思わず目を奪われた。

「近頃茨城県M市で噂の現場 広大な工場跡地に潜む謎の新興宗教教団」

読み進めるとさらにこんな記述があった。

「そこにはいくつかの競泳用プールが設置され、男性教祖と幹部、そして多くの若い女性信者が競泳水着姿で過ごしているという証言を得た。彼らは、日中は水泳特訓、夜は乱交儀式をとり行うという。新たなセックス教団の存在が明らかになったとみてよいだろう」

ユウヤは直感が働いた。
(中学の時に見た奴らだ……! 13年も経て居場所を移したのか……。さもなければ、奴らの流れをくむ派生組織なのか?)

ユウヤは気持ちが高ぶると同時に、過去に目撃したハイレグ競泳水着の女たちを思い浮かべ、欲情感が満ちるのを意識した。

(終わり)



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