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「危険な回想」 著者: こちら亀有公園の反対側様 投稿日: [2002.11.09]


2002年の晩秋のある日こと。
早朝、千葉県某市の雑木林で若い女性の遺体が発見された。
遺体は背中から心臓部に向けて二箇所の刺し傷と首を締められた痕があった。
刺し傷はいずれも致命傷には到らず、直接の死因は絞殺によるものと警察発表がなされた。
「被害者の遺留品からわかったことは、財布など金目のものには一切手付かず、警察としては怨恨か、或いは変質者の線で捜査を開始したと」
その日の日暮れ時、千葉県内で県民向け情報誌の編集に携わる関谷祐二は、ある全国新聞社の千葉支局社会部記者から話を聞かされた。
彼は大学時代の先輩で、偶然にバッタリと出会ったことから事件について聞いてみたのである。
「変質者の線?」
「ああ。被害者は現場から車で十分程度の所にあるスポーツセンターに通っていることが会員カードから判明してな、彼女が持っていたと見られる水着に、何箇所か切り裂こうとした形跡があったそうだ」
「水着の切り裂きですか?」
「ああ。だが競泳型水着って意外と生地が丈夫らしく、きれいに裂けるんじゃなくてボロボロにほつれたような感じだったらしいよ」
「というと水着を切り裂く願望を持った男のしわざですかね?」
「いわゆるフェチで、破壊的行動に出るタイプかもな。俺は明日から被害者の近辺を洗って、不審な人物が動き回ってなかったかどうか取材して回るんだ」
「そうですか。大変ですね」

関谷は先輩を見送った後、明日の自身の仕事へと頭を切り替えた。
関谷の仕事は、千葉県出身でかつて一躍注目を集めた人物のその後を追跡する企画で、当人に直接インタビューする役回りだった。
明日の取材相手は6年前のアトランタオリンピックを前に、突如脚光を浴びた元水泳選手の女性だった。
21歳で可憐な外見の彼女は当時「遅咲きの美人スイマー」と呼ばれた。
だが、オリンピック代表選考会を兼ねた国内大会で彼女は実力を発揮できずに惨敗し、その後選手を引退した。
実は、関谷はもっと以前から彼女を知っていた。小学校時代、同じスイミングクラブで仲良く話をした間柄だったのだ。
「俺のこと、覚えているだろうか?」

−−−−−

6年前にアトランタ五輪代表候補として注目を浴びた、関谷の取材相手となる女の名は深津恵理子。
関谷は思わず恵理子のことを回想してしまう。
同じ年齢であり、地区の違いで小学校は別だったが、スイミングクラブで顔を合わせる度に話が弾み、初恋と言っていいような対象だった。

当時小学校のプールで女子が身に着けるスクール水着はボトム部が二重折のようになっていて、関谷にはそれが格好悪く映ったものだった。
ところがスイミングクラブの児童用競泳水着は、ボトム部のVラインは大人向けのように鋭角ではないものの、独特の光沢とフィット感につい目を奪われた記憶があった。
そしていたずら心で恵理子の尻を触ったことも数回あった。
その度に背中を平手で叩かれたものだが、本気で怒ることはなかった恵理子だった。
小学校卒業後、事情により家を引っ越し、彼女と合うこともなくなったが、彼女のことは記憶の片隅に追いやっていた。
ところがアトランタオリンピック代表候補のことが話題になり始めた頃、恵理子をテレビ映像を通して再び目にし、胸をときめかせたのである。

関谷は胸の高鳴りを押えてアポイントの時を迎えた。
27歳になった彼女が今どんな生活ぶりか、シドニー五輪以降、日本の水泳選手のレベルアップが目覚しい状況をどう見ているか、選手時代の今だから言える苦労話などが取材のテーマであった。
約束の場所は高級な雰囲気のするコーヒー専門店で、時刻は午後二時。ほぼ間際に店に入った関谷は、まばらな利用客の中で直感的に一目で恵理子を見つけた。
茶髪で長い髪を一つに束ねていた。

「深津恵理子さんですね」
「は、はい」
ややハッとした表情を浮かべてうなずく恵理子だった。
「私、セキヤと言います。先日電話させて頂いた田中に代わり、取材は私が担当させて頂きます」
「はい」
”セキヤ”という名がよく聞こえなかったのか、それとも記憶の墨から消えたのか、特に恵理子の反応はなかった。関谷は、彼女が自分を覚えているかどうかは後回しにして、まずは仕事を優先した。
予定通りの質問をしながら恵理子をじっと見ると、選手時代の印象と比べて、黒髪から茶髪になった以外は顔付きなどに変化はなく、体つきは筋肉が落ちた代りに適度にふくよかになった感じがした。
女としては今の方がはるかに魅力的に映った。
(やはり彼女の魅力に引き寄せられる。今の彼女にこそ競泳水着を着せたい。それも黒系でピチピチにフィットするものを) そんな思いが浮んで下半身の疼きを実感する関谷だった。

恵理子が席を外してトイレに入った時には、イマジネーションがピークに達した。
(もうたまらない。ガキの頃みたいに彼女と一緒にプールに飛び込みたい。すっかり大人になった彼女の濡れて光沢を帯びた水着姿を抱き締めたい。そしてそのまま水中で彼女を・・・)

−−−−−

関谷は欲望を押えながら何とか取材をこなした。
それからわかったことは、アトランタ五輪の翌年に大学卒業を機に水泳をやめて普通のOLなったが、人間関係が要因で会社を辞めてしまったとのこと。
現在は実家の家業であるスーパーを手伝い、今も独身で家族に囲まれて気楽に過ごしていると言った。
関谷は、アトランタ五輪が終了して半年後に、ある週刊誌がスキャンダル記事を掲載したのを記憶していた。
「五輪落選のあの美人競泳選手【深津恵理子さん】。知人が明かした交際相手と密かな愉しみ」
そんな列車内中吊り広告の見出しを見たのである。
関谷はうそにまみれた内容と思ったが、本当に恵理子のことかどうか気になり全文を立ち読みした。
しかし今回の取材ではその件は一切触れなかった。

取材内容を全て消化した関谷は恵理子をじっと見て言った。
「あ、そうそう、名刺まだでしたね。今日はありがとうございました」
関谷が名刺を差し出すと、名刺を見て恵理子がかすかに反応した。
「セキヤ、ユウジさん?」
「はい」
「あたしの初恋の人と同じ名前ですね。小学校の時に通っいてたスイミングクラブで知り合った男の子でそんな名前の子がいました。大好きだったんです。でも小学校卒業したら引っ越しちゃって、寂しい思いをしました」
「そうですか。実は僕にも深津という子の記憶があります」
「え?」
関谷は照れ臭そうに笑いながら恵理子をじっと見つめた。
「もしかして・・・、あのセキヤくん!? うっそー!」
「そうですよ」
「なんでもっと早く言ってくれないの?」
「ちょっと驚かそうと思ってさ」
 
数日後の夜。
二人は食事をして昔話に始まり現在に至るまでの話に花を咲かせ、その後二人はホテルの一室で過ごした。
「近頃じゃ、こういうホテルをブティックホテルと言うらしい」
「ちょっと前まではラブホだったよね」
そんな会話をして恵理子、関谷の順にシャワーを浴びた。関谷が腰にバスタオルを巻いて出てきた時、ベッドに横たわる恵理子の姿を見て驚いた。
「着れるかどうか不安だったけど、ぴったりだった」
小学校時代に通ったスイミングクラブ所定の競泳水着とよく似たデザインの競泳水着を身に着けていたのである。恵理子は満面の笑みを浮かべた。
「わざわざ持ってきたの?」
「そうよ。関谷くん喜ぶと思って・・・。これね、高校生の時にトレーニング用に使ってたやつ。高校三年まであのスイミングクラブの系列の施設で泳ぎやウェイトトレーニングしてたから」
それから二人はベッドで体を重ね、初恋の思いと現在までの空白を埋めるように軽いキスから始まって、舌を絡ませてのディープキス、上半身への愛撫と移行した。
関谷が首筋から水着越しに乳房の方へ舌先を這わせると、徐々に恵理子の乳首が疼き出す
のが見てわかった。舌先が乳首に到達し、円を描くように動かすと乳首の形がくっきりと
浮び、恵理子の喘ぎ声が聞こえた。
次に恵理子をうつ伏せにすると、馬乗りのような姿勢から両手で恵理子の乳首を中心に揉みほぐした。
「あ、あ・・・、感じちゃう・・・」
そそられる声色に関谷の下半身は刺激された。
乳首への責めをしばらく続けた後、下半身の方へ移動し、熟れたヒップに食い込んだ水着のラインに沿って舌先を這わせた。
舌先が股間部に到達するとピクリと体が反応した。
すると関谷はそのまま水着の上から恵理子のアナルを舌先で突いた。
「あ、だめ、そんなとこ・・・」
股間の裏地は外してあるらしく、その分敏感に感じるようだ。
恵理子は思わず体勢を変えようとしたが、関谷は先手を打って恵理子の両手首をつかみ、後ろ手にして押さえ付けた。
「意地悪・・・」
しかし恵理子の言い方は甘えた声色だった。
「もう少しやらせてよ。抵抗するなら両手を縛っちゃうぞ」
「やめて、そういうの」
その後も関谷はアナルへの舌先責めを続けると、恵理子は体をかすかに震わせながら責めを受け入れた。
しばらくしてそれが一段落すると恵理子は恥ずかしそうに言った。
「そ、そう言えば、あの頃だって、よくお尻を触ったよね? もしかして尻フェチ?」
「そんなことも・・・。ただ、昔からエリちゃんのヒップが可愛くて」
「あたしはあの頃、関谷くんの股の所を見て、パンツの下には象の鼻みたいなオチン・・、があるんだなって、時々見てた」
「エリちゃんも結構エッチじゃん」
「じゃあ今度はあたしが、今のあなたのアレを目一杯大人にしてあげる。お口でね・・・」
それからは恵理子が上になってシックスナインの体勢に移行。恵理子はダイナミックな吸引力で関谷のペニスを奮い立たせた。
恵理子の口から発せられる音が愛情表現の一つに思え、関谷も負けじと恵理子の水着の股間部をずらし、熟れた果肉を露出させて舌先で責めた。

−−−−−
 
恵理子の身に着けた競泳水着は、もはや上半身は脱がされ、下半身部分が残っている状態だった。それとて股間部は横にずらされたまま。
恵理子はその状態で関谷の上で騎乗位になって結合し、腰をくねらせた。二人は高まる快感に酔いしれた。
やがて営みが一段落するとベッドで抱き合ったまま余韻に浸った。
「君とこうなるなんて思えなかった・・・。オリンピック代表候補と騒がれた頃、君をテレビで見てドキっとしたけど、別世界の人に見えた」
関谷の言葉に恵理子は笑って答えた。
「今は平凡な女。もうオバサンかな?」
そして恵理子はふと今回の取材のことを口にした。
「今回取材をOKしたのは県内限定の情報誌だし、小さなコラムだから・・・。実はね、ある女性週刊誌も取材を申し込んできたの」
「女性何とかっていう、あれ?」
「うん。そっちは『あの人はいま』的な企画みたい」
「それもOKしたの?」
「いいえ。きっぱり断ったわ。昔、別の週刊誌に書かれてさ、その件が目的みたいだから」
「その週刊誌のことなら読んだよ」
「そう・・・。あの内容で、あたしが男の人と付き合っていたのは事実だし、その人の励ましでオリンピック代表候補までなれたんだけど。でもその週刊誌じゃ、男と付き合っていたから代表になれなかった、みたいな言い方するし、変態チックなセックスが好きとだとか、その内容まで書かれた。セックスのことは嘘ばっかり。今でも情報を提供した人は許せない」
「気にすんな。もうほとんどの人間は忘れているさ」
「そんな一件があって彼とはギクシャクしちゃって別れたの。ところが一ヶ月前、彼から電話があったの。でも会わなかった」
「どうして?」
「一度壊れた関係はもう」
「そうか」
「何だか皆してあたしを過去に戻そうとしているみたい」
「俺もその一人だね」
「そうね。でも関谷くんは過去でも一番いい時代の人よ」
 
一週間後、関谷は刷り上った情報誌を見ていた。
「遅咲きの美人スイマー」と呼ばれた当時の、競技直後の恵理子の写真と、関谷のインタビュー内容が記載されていた。
そこへ前島康雄という同僚が声を掛けてきた。関谷より一歳年上だった。
「現在の写真がほしいところだな。写真なしが条件だったから仕方ないが・・・」
「そうですね。でも雰囲気は変わってなかった。茶髪にしてた以外は」
今回の取材相手として恵理子を提案したのは、この前島だった。
「俺も昔は彼女のファンで、彼女の大学の先輩が俺の高校の同級生だったから、面識もあってな。ふと思い出したのが今回のきっかけだ」
「そうだったんですか」
「その彼女がお前とも知り合いだったとは偶然もいいとこだな・・・。一つ、気掛りな情報があるんだが」
「何か?」
「例のスポーツセンター帰りの女が殺された事件、被害者は佐藤雪絵と報じられているが、彼女と深津恵理子は同じ大学の水泳部だったんだ」
「え、そうなんですか。でも単なる偶然じゃ?」
「だといいんだけどな」
 
殺人事件の方は目撃情報も乏しくあまり捜査の進展性はなかった。
前島が言った通り、被害者は佐藤雪絵という名前で28歳。
遺体発見現場の雑木林の入口付近に被害者の車が置かれていて、車内には血痕も別人の指紋も検出されなかったことから、そこで殺害された可能性が高かった。
また現場近くに壊れたサングラスが発見され、関連性が調べれれていた。
関谷は大学時代の先輩に連絡してこんな推理を聞かされた。
「俺は性的異常者の犯罪と見ている。被害者がスポーツセンターで水泳をやっているのを知っていて、使用済み水着の強奪を目的に接触。サングラスで顔を隠し、刃物で脅しての凶行だったが、抵抗された上に顔を見られた。そこでキレて殺害に及んだんじゃないかな? 殺しただけでは気が済まず、目的だったはずの水着まで切り裂こうとしたんだろう」
 
それからさらに数日が経過し、また事件が発生した。
場所は川野麻衣という女性が住むアパートで、彼女は宅配便配送員を装った人物に押し入られ、スタンガンによって意識がもうろうとした。
その場に横たわると、両手をロープで後ろ手に縛られ、口をボールギャグで塞がれてしまった。
 
−−−−−
 
川野麻衣が完全に意識を取り戻すと、押し入った人物は麻衣に対して小型テープレコーダーを見せ、再生スイッチを押した。
「毎度ありがとうございます。宅配便でーす」
麻衣がインターホンを通じて聞いたのは録音された音声だった。
彼は帽子を深くかぶり、サングラスを掛けていた。
口元に口ひげもあった。
素顔はよくわからない。
宅配便業者を思わせる服装だが、実際の体つきより大きめのものを着ているように見え、細身な男かと思った。
 
「俺は先天的に口が利けない。だから友人に吹き込んでもらった声で用件を伝える。これから俺の言う通りにしろ。さもないと命はないと思え」
彼は一旦テープを止め、じっと麻衣に視線を向けた。
手には鋭利なナイフが握られており、顔に近づけてきた。
震えながらうなずく麻衣。
再びテープが再生された。
「君が開設しているホームページを見せてもらった。特に水泳選手に関する噂話をね。シドニーで活躍した女子選手がある男と付き合っているとか、ある男子選手の親族が窃盗を働いたとか。その中のいくつかは全くのデマだ。嘘はいけない。俺は友人のハッカーに依頼して君を探り出し、制裁を加えに来たというわけだ」
呆然とする麻衣。
テープの声は続く。
「君が元水泳選手で、今もスポーツ施設で時々泳いでいるのを知っている。まず命令だ。君の愛用の競泳水着に着替えろ」
麻衣の両手を縛っていたロープが一旦解かれ、背後から右頬にナイフをピタリと当てられた。
麻衣は全裸になって要求通りに競泳水着を身に着けると、再び両手を後ろ手に縛られた。
その後の指示で、バスルームへ移動してバスタブの中に身を置くことになった。
指示の都度、ナイフの刃が顔に当てられるので麻衣はすっかり脅えていた。 男はナイフを足元に置くとシャワーヘッドを手に取り、湯ではなく水を放水し始めた。
そしてニヤリと笑った。
 
脅える麻衣の顔面に勢い良く水のシャワーが浴びせられたのは間もなくのことだった。
顔一面に水を浴びせられては、冷たさに加えて、鼻と口の辺りを伝う水で息苦しくなる。
息をしようとすると、ボールギャグで塞がれた不自由な口や鼻に水が入り込んでしまった。
思わず麻衣は顔を左右に振って逃れようとするが、シャワーの水は的確に顔面を追跡して来た。
麻衣が顔をゆがめると一旦シャワー責めが休止されたが、少し間を置くと再び続けられた。
口に浸入した水と唾液の入り混じった液体が、口元から流れ落ちて水着に染み込んだ。
冷水責めが数回繰り返されると、次に男はシャワーの温度を上げた。
シャワー温度を設定可能な最大値に設定すると、徐々に上昇する水温を手で確かめていたが、かなり熱くなったところで手を引いた。
麻衣はその様子を見て震えた。熱湯責めではやけどを負ってしまう。
男は麻衣の震える様子を楽しむようにシャワーから流れ出る湯を今度は足元に浴びせた。
「ウッ!」
不自由な口から声が漏れた。
膝を折って逃れようとするが、それによって足先から太股、ヒップにかけて熱湯を浴びる羽目になってしまった。
麻衣はとにかく足先をバタバタとさせながら、熱さに耐えるしかなかった。
湯を浴びせられた箇所は赤らんでヒリヒリと痛んだ。
サディスティックな笑みを浮かべる男に、麻衣は涙目で視線を送った。
だが男は一切無視。  
やがて熱湯責めも一段落すると、足の片方を、バスタブから起き上がるために備えられた手すりに縛り付けられた。
強制的に足を開かされた麻衣は次にどんな責めが行われるのか怖かった。
麻衣の心境を見透かしたように、男はニヤリとして上着の内ポケットからある道具を取り出して見せた。
それはバイブレーターだった。
抵抗する術もなく水着の股間部がナイフで裂かれ、露わになった秘部にバイブレーターが差し込まれた。
そして電源がスタイバイされるとすぐにスイッチが入れられた。
麻衣は不自由な口から低くうなるような声を漏らした。そして体を小刻みに震わせた。
それによって、糸を引くように口元から流れ落ちていた唾液の量が増大していった。
麻衣は天井を見上げ、首を左右に振りながら、涙を流した。
しかし男はあくまでその様子を楽しんでいるようだった。
恐怖と屈辱に泣きながら、体の芯を襲う快感に秘部は粘液で満ちていた。
麻衣は複雑な思いで時に身を任せるしかなかった。
 
翌日の昼過ぎ、関谷は仕事で使っているパソコンでネット配信されるニュースを見た。
そして大学の先輩の携帯電話に連絡を取った。彼はこう言った。
「あくまで推測だが、俺が追っている事件と今回のは関連している気がする。発見された若い女の遺体は浴室で両手を縛られた状態だった。競水姿で水着の股間部を切り裂かれていて、死因は佐藤雪絵と同様に絞殺だ」

−−−−−
 
第二の事件発覚の翌日、同僚の前島が関谷に事件のことで話し掛けてきた。
「例の競泳水着姿で絞殺された被害者の件だけど、俺は彼女も知っている。彼女もまた深津恵理子と同じ大学で水泳部なんだよ」
「え!?」
「雑木林で殺された佐藤雪絵と今回の川野麻衣の事件が関連していると、これで裏付けられるだろう」
「はあ・・・」
「こんな情報もある。彼女はインターネットで自身のホームページを開設していて、水泳選手の噂話や自作のアダルト小説をアップしていたらしい。最新の小説は競水姿で縛られ、浴室でいたぶられる描写があるらしいのだが、どうやら彼女はその手口で暴行されたみたいなんだ」
「自身で作ったストーリーに沿って暴行され、そして殺されたということですか」
「やばいぞ、深津恵理子が危ないかも。佐藤雪絵と川野麻衣の二人は、深津恵理子の一つ上の先輩なんだが、この二人に深津恵理子を加えた三人は当時大学内で人気の的だったそうだ。順番でいくと次はやはり」
「・・・」
 
深津恵理子は実家近くの五階建てワンルームマンションで一人暮らしをしていた。
とは言っても、仕事は家業の手伝いなので食事も実家で済ませることが多く、もっぱら入浴と睡眠のための場所だった。
恵理子のいる所は最上階だった。
「次はあたしが殺される番かな?」
ある日、関谷が週末に恵理子の元を訪れた際、事件のことに話題が及んで恵理子は笑って言った。
「おいおい、エリまでそんなことを・・・」
「確かにあの二人はあたしの先輩だけど、はっきり言ってソリが悪かった。だから、そろって恨まれる覚えなんか全くないわ」
「なら問題ないじゃん。考えるのやめよう」
「そうよね。ストーカーの仕業としても、大学卒業してからの五年も経つから、『それまで何してたの』って感じだよね」
「気にすんな」
関谷は恵理子を優しく抱き締めた。軽くキスを交わした。
 
「ね、インターネットで面白いホームページ見つけたんだけど・・・」
「どんなの?」
「競泳水着好きが訪れるサイト。画像投稿が中心でさ、あたしもやってみたいなって」
「じゃあ元オリンピック代表候補のスタイルを公開しますか」
「ここまで公開するかっていう感じの画像も結構あるのよ。小説のコーナーもあって読んでみたら、女子高生を縛ってエッチなことしたいっていう作者の願望が見え見えのものがあった」
「それがネットの世界なんだよ」
 
その後、恵理子は競泳水着姿になり、関谷はその姿をデジタルカメラに収めた。
パソコンを操作して画像を取り込み、顔にモザイクを施した上で、目的の投稿サイトへ画像を送信した。
「昔アトランタ五輪目指してました。誰だかわかる?」
というコメントも添えた。
水着姿の恵理子を見ると、いや応なく過去の恵理子を回想してしまう。
特に小学校六年の頃のやや早熟な体つきだった恵理子のまぶしさ、そしてアタランタ五輪代表にと注目された頃、テレビ取材に対してハキハキと応じる姿が忘れられなかった。
恵理子を抱き締め、ヒップを丹念に手で撫で回すと、素肌の上から撫でるよりもずっと感触がいいような競泳水着の手触りだった。
その感触を味わいながら関谷は小さく声を発した。
「恵理子は俺のものだ・・・」
続いて恵理子の股間に手を伸ばし指先でなぞると、恵理子はピクリと反応した。
「あ、あ・・・、ユウジ。そうよ、あたしはあなたのもの。いつでも好きにしていいのよ・・・」
関谷の指先がクリトリスの上をかすめた瞬間、恵理子は軽く膝がガクッとした。
 
その矢先のことだった。タイミング悪く電話が鳴り出したのである。
「これからいい所なのに」とつぶやきながら恵理子は受話器を取った。
「もしもし、深津です」
「・・・」
「もしもし、どちら様ですか!?」
「・・・」
恵理子は関谷の方に視線を向けた。関谷も受話器に耳を近づけた。
「何の用ですか!?」
恵理子は呼びかけた。するとようやく相手の声がした。
「次はお前だ・・・。俺の女になれ。でないと無理やりお前を・・・」
そこで電話は切れた。
関谷はとっさに窓の外を見た。
すると、道路脇に車を止めて携帯電話を手にし、窓を半分開けてこちらに視線を送っている男を発見した。
だが男はすぐに車を発進し、逃走した。
関谷は戸惑った。その男はよく知っている人物だったからだ。
「前島さん、何で恵理子を・・・」
「前島さん・・・?」
不安げな恵理子が訊いた。既に前島のことは恵理子に話していた。確かに前島は恵理子の先輩の友人だが、それだけの関係のはずだった。
 
−−−−−
 
翌日。
関谷は前島をオフイスビルの屋上に呼び出して問いただした。前島は脅迫電話をしたことを認めた。
「何も弁解はしないさ。昔俺は彼女に気があったんだ。でも既に男がいたからあきらめた。今回の取材を思い付いたのは別に変な目的はなかったんだが、彼女の近況を知って昔のこと回想してしまうとつい・・・。すまん・・・」
「詫びなら僕じゃなくて彼女に言って下さい」
「そうだな。じゃあ彼女に伝えてくれ。本当に済まなかった、警察に訴えても仕方ないと・・・」
「電話での脅しだけですから、彼女もそこまでは」
「そうか・・・、ともかく悪かった。ただ一つ言わせてくれ。俺は殺人事件に便乗して彼女に手を出そうとしただけで、事件とは無関係だ」
「まあ、それはそんな気がします」
「しかし意外だったよ。まさかお前が恵理子とデキていたとはな」
 
それから数日が経過した夜、繁華街の居酒屋で関谷と恵理子は酒を飲みながら見つめ合って話をしていた。
「でも・・・、例の二つの殺人事件、一体誰のしわざかしら?」
恵理子はやや意味ありげに問い掛けた。
「さ、さあ」
その後、二人きりの楽しみを深めるためにホテル街へと消えて行った。
「あたしのこと悪く書いたあの週刊誌の内容、覚えてる?」
「少しは」
「付き合ってる相手がどんな人か、きっかけは何か、そこまでなら我慢できる。セックスに関する情報まで載せるのには参ったわ。こんなことするらしい、という表現だったけど、読む側は事実と受け受け止めるでしょうし」
「いるんだよな、嘘の情報を提供するのって。雑誌社の人間もろくに裏付け取らないし」
「アトランタの代表決定前は、知らない人からも『代表になれるようがんばって』とか、よく声を掛けられた。それがあの雑誌のお陰で、奥さん連中があたしのこと見てヒソヒソ話を始めようになって、凄くいやだった・・・」
「わかるよ・・・」
「父さんなんか、町内会の会長さんから、『お宅の娘は何やってんだ』って言われたらしいの」
「それはつらいね」

和風の演出のホテルに入った二人は、温泉旅館の雰囲気の和室と檜造りの広い風呂が気に入った。
恵理子は例によって高校時代の競泳水着に着替えた。そして上半身裸になった関谷の胸にすがるとこう言った。
「ね、書いてあったセックスの話、覚えている範囲でやってみたくなったの・・・」
「え?」
恵理子は関谷の反応を無視するように離れると、持ち物のショルダーバッグから何かを取り出し始めた。アダルトグッズのバイブレーターにローター、そして細めの束ねたロープなど。
「あの記事では、アダルトグッズによるレイププレイが好きだとか。競泳水着に着替えたらロープで縛られて・・・なんて。さあ、やって」
恵理子は畳の上にひざまずくと両手を後ろ手に組んだ。やや呆然とする関谷に恵理子は言った。
「この前お尻を舐めた時、手を縛っちゃうって言ったのは誰?」
「あれは冗談で」
「いいからやって!」
 
関谷はロープを手にした。
恵理子と縛り方を話し合いながら、両手首を縛り、そのままロープを胸部に巻き付けて適当な箇所で結び合わせた。
恵理子の上半身はこれで自由が利かない状態になった。
恵理子は言った。
「そうしたら後ろから目一杯触って」
関谷は恵理子の背後に回り込み、膝をついて体を密着させると、水着の上から指先で乳首を撫で回した。
「あ、ああ・・・」
恵理子の喘ぐ声を聞きながらそれを続けると、やがて指先を水着の股間部の内側に入れた。指先が秘部の感じる箇所を的確に捉えた。
「あ、だめ・・・もっとゆっくり・・・」
両手の自由がない恵理子は、されるがままの状況にすぐに秘部がぬるみを帯び始めた。
継続的に徐々に分泌されるその液は、いつものセックスの前戯の時より多い感じがした。
「こうされるのって・・・、襲われてるみたい・・・。でも感じちゃう・・・」
口を半開きにして喘ぎながら恵理子はつぶやいた。
上半身を縛られたままの密着愛撫に酔い痴れながら恵理子は、そのヒップを、関谷の股間の主が突っつくのを感じ取った。
「このままお尻におれのを突っ込んじゃおうか?」
「や、やだ。アナルセックスはだめ」
「じゃあローターなら?」
「入れるのはいやよ。入り口のところでビリビリするなら・・・。でもそれは後にして」
「わかったよ」
「次はまずお風呂場でのいじめと奉仕」
 
恵理子は風呂場へ向かった。
そして洗い場に腰を下ろした。
関谷は全てを脱ぎ捨てると、冷蔵庫から二本の瓶ビールを取り出し、栓を抜いて風呂場に持って行った。
「荒っぽく一気飲みさせるのよ」
「ああ」
ビール瓶の口を指で抑えて強く上下に振る。
恵理子の顔に瓶の口を向けて指を離す。
勢い良く噴出した泡が恵理子の顔を直撃し、前髪にまで浴びせることになった。
そして口を開かせてビール瓶の先を突っ込んだ。
恵理子は勢いを付けて半分位残ったビールを飲み込んだ。
だが、最後の方でむせてしまい、口の中のビールを吐き出してしまった。
「大丈夫か?」
「いいから、もっと飲ませて!」
二本目のビールでも同様のことをした。
しかし今回も途中でビールを吐き出してしまった。
喉元につかえたのか、恵理子は涙目で咳き込んだ。
例の記事によれば次は瓶先をペニスに見立てて舐め回し、そのまま本物を口にしての強制フェラに移行することになっていた。
だが既に飲酒した上でのビールの強制飲酒で、恵理子はぐったりしてしまった。
「もうやめよう」
「少し時間を置けば・・・」
「おい」
関谷はひざまずき恵理子の上体を抱き締めた。
そしてロープを解いた。
そして恵理子は酔いのせいか独り言のように話し始めた。
「お酒が好きでも、こんな飲まされ方、楽しくない・・・。荒っぽいマネされて喜ぶなんてちょっと・・・。この後は瓶を舐め回し、フェラに移るなんて、いかにもAV的よね」
 
やや時間を置き、関谷はぬるめのお湯のシャワーを出した。
「ビールを流そう」
そう言って恵理子の頭から優しくシャワーを浴びせた。
恵理子は目を閉じた。
「ありがとう」
濡れた髪で目を閉じた恵理子の表情がとてもセクシーで、シャワーによって光沢感が増した水着がそれに輪をかけた。
全身に一通りシャワーを浴び終わると恵理子は口を開いた。
「あたしのことネタにして売った人達、あたしが殺したようなものよ・・・」
「エリ・・・」
「同じ大学で先輩水泳選手だった佐藤雪絵と川野麻衣。麻衣がスキャンダルを書き上げ、実際にそれを雑誌社に持ち込んだのが雪絵だったのよ。雪絵はあたしが付き合ってた彼氏と三角関係になって、で、彼があたしを選んだことから恨んでた」
「・・・」
「雪絵は自己中心で嫉妬深くてどうしようもない女。麻衣は人の悪口、噂話が大好きの嫌な女」
恵理子の話は続いた。
 
恵理子によれば、関谷の取材を受ける二日前、佐藤雪絵から呼び出されたのである。
話がしたいので会わないかと。
雪絵はちょうどスポーツセンターでスイミングをするからその後で会おうと場所を指定してきた。
それが最初の事件の遺体発見現場だった。
二人とも互いの車に乗って現場で落ち合った。
雪絵はサングラスをかけて現れ、二つほど用件を話した。
一つ目は、恵理子の元彼氏が恵理子に会いたがっているという話を人づてに聞き、真相を聞きたいということ。
もう一つは、恵理子につい最近取材を申し込んできた女性誌記者が、恵理子に断られたことから、代わって雪絵に取材を申し込んできたという話だった。
実はその記者は以前別の出版社にいて、恵理子のスキャンダルを掲載した張本人だったのだ。
雪絵は、そのスキャンダル記事の内容が川野麻衣によって作られ、雪絵が持ち込んだと白状した。
そして、恵理子が元の彼氏とよりを戻すつもりなら、また川野麻衣と組んでスキャンダルをでっち上げると脅迫してきた。
 
それから二人はこんな言い争いになった。
「コスプレ風俗で競泳水着を相変わらず着ているっていうのはどうかしら? その記者さん、真実味のある証言であれば裏付けなんか取らないみたいだし」
「やめて下さい。そんなことまた書かれたら、周りからどんな目で見られるやら・・・。実家のスーパーだってイメージダウンになるし。とにかく彼とはもう会う気はありませんから」
「会う気もない? 嘘をおっしゃい。本当は会いたくてうずうずしてるんじゃ?」
カチンときた恵理子は言い放った。
「あなたこそ未練のかたまりじゃない! 彼とはあたしがどうしようと勝手でしょ! 例え結婚しようとしてもあんたには関係ない!」
 
その一言で雪絵は逆ギレしてしまった。そして隠し持っていたナイフを恵理子に向けてきた。
もみ合いになり、恵理子は何とかナイフを取り上げた。
だが怒りが頂点に達した恵理子は、慌てて背を向けて逃げようとした雪絵の背中に突き刺した。
それも二回にわたって。
倒れ込み出血する雪絵を見て怖くなった恵理子だが、同じ水泳選手だったことが許せないという心理が働き、雪絵の水着を引っ張り出してナイフで突いた。
そして恵理子はその場を立ち去った。
現場には雪絵のサングラスが落ちていた。
 
「あのまま放置しておけば結局は失血死してたでしょう。でも、新聞で死因は絞殺だと報道されて驚いた。あたし首なんか締めてない。いつか警察があたしを訪ねて来るかな?」
恵理子はポツリと言った。
 
−−−−−
 
関谷は水着の上から恵理子の乳房を愛撫しながら言った。
「川野麻衣に関してはなぜ・・・?」
「雪絵が死んでもあの女は動揺することなく、今度はインターネット上であたしのスキャンダルを新たに公表しようとしてたの。彼女のホームページで予告を発見した」
「それで彼女を・・・」
「殺すつもりはなく、ただこらしめてやろうと。それも彼女自身が考えた小説の最新作に従ってね。まずはネットショッピングでアダルトグッズ、スタンガン、付けひげを揃えた。家電品の配送係の作業服と帽子も店から持ち出した。男に変装するためよ」
「・・・」
「声であたしとバレてしまうので、パソコンを使って生の声を加工して男の声にし、テープに録音して使った」
「・・・」
「彼女の原作通り競水姿で縛っていじめてあげた。SM用のボールギャグ噛ませた上に水責め、熱湯責め、そしてバイブ責め。泣きながらイッってしまったの見たら少しはすっきりした。麻衣の部屋を去る時には、両手を縛ったロープを少し緩めて自力で解けるようにしてあげた。騒がれないようボールギャグに代えてガムテープで口を塞いで。そこまでよ、あたしがしたのは」
 
そこまで言うと恵理子は立ち上がった。
「真水より少し温かい程度のシャワーでアソコを責めて・・・」
関谷はひざまずいた体勢となり、恵理子は両手で関谷の両肩をつかみ、足を広げた。
関谷は水のシャワーを出すと恵理子の股間に向けて放水した。
「酔いが覚めるわ」
水圧を上げると下半身をかすかに震わせた。いつの間にか恵理子は右手を股間に伸ばし、自らの指先で秘部を刺激し始めた。さらに股間部の生地をずらして秘部を露出させ、クリを刺激して突起させた。
目前でその模様を見つめる関谷は否応なく下半身が疼き、そのまま舌先を突起した先に這わせたい欲望に駆られた。
ところが、少しして恵理子は急にそわそわとした様子になった。
「どうかした?」
「え? いえ、別に・・・」
次の瞬間だった。
関谷はじっと見ていた恵理子の股間から黄色を帯びた液体が溢れ出てシャワーと混合する様を目撃したのである。
混合している時間は長めだった。恵理子は羞恥心で顔を赤らめた。
「バレた? さっきのビールが効いちゃって、我慢してたんだけど・・・」
シャワーが元の無色透明に戻るのを見届けると、関谷は立ち上がった。
そして冗談めかした口調でこう言った。
「エリ、オシッコ漏らした罰だ。お仕置きだ、湯船の縁に手を置いてお尻を突き出せ」
「はーい」
 
恵理子は笑いながら応じると、中腰で湯船の縁に手を置き、尻を突き出したポーズを取った。
股間部は水着の生地が横にずらされたままで、無防備に秘部と尻の割れ目が剥き出しになっていた。
「例の記事の続きだ。それに俺のオリジナルを加えて責めるよ」
「まあいいかな・・・」
関谷は一旦風呂場を出ると、恵理子の持ち込んだグッズを手にして戻って来た。
すると、バイブレーターを秘部へ挿入し、水着の股間部の生地を戻しながらローターを恵理子のアナルの口に押し当てた。
そして続けてスイッチオン。
「あ・・・、ああ・・・。意地悪・・・、だ、だめ・・・」
下半身の震えを押えられない恵理子だった。
「どう、気分は?」
「も、もうだめ・・・。ああ・・・、た、立ってられないよ・・・」
恵理子は両膝をついてしまった。
「二箇所責めまでは記事通りだな。これだけじゃないよ」
「え・・・?」
「もう一箇所、責めちゃうよ」
関谷はそう言うと、自身の活性化したペニスを恵理子の口に含ませた。
「あ・・・、ば、ばかぁ・・・」
そうは言いながら恵理子はフェラを喜んで受け入れていた。
関谷のペニスの根元に両手を添えて、ダイナミックに吸引を始めた。
ピチャピチャという音が風呂場内を反響した。
 
恵理子はバイブとローターのダブルの刺激により下半身を大きく震わせ、その振動を口を通して関谷のペニスに伝えているような感じになった。
恵理子が目を閉じて懸命に奉仕する姿が関谷にはたまらず、関谷のペニスの活性具合はマックスに到達した。
やがて恵理子の秘部の分泌液はピークに達し、関谷もまた絶頂感に近付いた。
「あ、あーん、イッちゃいそう・・・」
恵理子の息を切らした喘ぎ声が漏れ、もはや二人が果てるのは時間の問題となった。
 
和風旅館に思えてしまう部屋のふとんで二人は裸で寄り添っていた。
恵理子はスヤスヤと寝息をたてている。
風呂場で恵理子の口内でイッてしまい、恵理子は口に精液を含ませたままグッズでイッてしまった。
その後はノーマルに二回戦目へ。
 
疲れて眠っている恵理子を見ながら関谷は回想した。
「お前も深津恵理子の取材をするのか? 女性週刊誌も過去の話題の人物を追う企画で彼女を狙っているらしいぞ」
例の大学時代の先輩からの情報だった。知り合いのツテでさらに調べてみると、女性週刊誌が佐藤雪絵に接触しようとしていることも、その佐藤雪絵が過去に恵理子のスキャンダルネタを持ち込んだ本人であることもわかった。
関谷は、また恵理子のことが悪く書かれるのが嫌だったので、口を封じる手を考えていた。説得、金、あるいは別の手段で。
 
恵理子と雪絵が口論から傷害行為に及んだ時、関谷は雪絵を追跡していたのだった。
現場の雑木林の入り口から離れた場所に車を止め、待機していた。
先に一台の車が走り去ったが雪絵の車はそのままだった。
離れていたし、恵理子に取材する前だったので、関谷は走り去った車の運転手は女だとしかわからなかった。
そこで関谷は車を降りて雑木林の中に入り、倒れていた雪絵を発見。
「雪絵は誰かと接触してトラブルになったのだろう。何かとトラブルを起こすような女だったら、いっそトラブルになった相手のせいにして雪絵を始末してしまえば・・・」
そう思って関谷は雪絵の首を締めた。
 
関谷はさらに川野麻衣に関して思いを巡らせた。
麻衣が殺害された日、関谷は恵理子の実家近くに夕方仕事で行ったので、店をのぞいてみた。
店員に聞いたらエリは休みだって言うので次にマンションへ行った。
するとエリの部屋から男が出るのが目に入り、不審に思って後を追った。
背丈や、駐車場で恵理子の車に乗り込んだことから、それが男装した恵理子だとわかった。
関谷はタクシーを拾って後を追い、恵理子が麻衣の部屋に入るまでを見届けた。
その後しばらくして恵理子が麻衣の部屋を後にすると、鍵がかかっていなかったので麻衣の部屋に侵入した。
部屋の中を見回すと、パソコンが置かれたデスクの上にA4用紙でプリントしたメモを目にし、見ると恵理子に関するスキャンダルの原文を添削したものだった。
やがてバスルームで麻衣を発見した関谷は思わず麻衣の首を締めてしまった。
 
関谷は思った。
「競泳水着を身にまとった恵理子のイメージを昔から引きずってきた。恵理子に危害を及ぼす奴は許さない、これからも・・・。そうだ、また先輩に捜査状況の探りを入れないと・・・」
 
(終り)

 
 
【作者より】
"こちら亀有公園の反対側"で元ChinaCatです。
前作「Black Dream」でネタ切れ宣言した後、フッと本作品の構想が湧いてしまいました。
ネタ切れ宣言の手前、ハンドルネームを別サイトで使用していたものに変えました。
私の本来のジャンルに競泳水着+エロ表現を融合した作品ですが、いかがでしたか。
ではまた次回作で・・・。

← こちら亀有公園の反対側様のサイトです



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