「競泳部員恭子 大学編第5部」 著者: アクアピオン様 投稿日: [2006.10.08]
  
2月に植松夫妻はオーストラリアへハネムーンへ行き、その後、健二は戦線へ復帰した。 
3月には、祐子の国立系看護学校の合格が決まった。 
森本、恭子、健二と、揃って祐子の家に招かれ、祐子の母とともに、合格を祝した。 
 
4月になって恭子は、水泳部の部長となった。 
最初のミーティングで、例年の『新入生歓迎会』はこれまでこそ、それほど問題にならなかっただろうが、経験から言っても新入生にとってよくないので廃止することを提案して、了承された。 
恭子は、将来、スポーツクラブのトレーナーになることを希望しており、競艇選手の妻として、夫のトレーナーを兼ねようと、それに役立つ専門科目を選択し、勉強していた。 
 
恭子と、健二は同じベットに入っていた。 
「去年のことにしても、一昨年にしても、ちょっとなあ・・・。いくら体育会といってもまずいとは思うよ。」 
「やっぱりみんなそう思ってたみたい。わたしが一言いったら、すぐなくなっちゃった。」 
「そのほうが正解だよ・・・ねえ、僕、明日から1週間レースだし・・」 
と、健二が恭子の身体に触れてきたが、 
「ゴメン、今日はだめなの。」 
「エッ、そうなの、あー、でも、ねえ、ちょっと、その・・・口でも・・・」 
「バカなコト言わないでよ!それでなくてもつらいのに。私はあなたの風俗嬢じゃないわ!」 
と、月のもののせいもあってイライラしていた恭子は、きつい口調で健二に言って、背を向けた。 
「・・・ゴメン・・・」と消え入りそうな声で健二は言い、同じように背中を向けた。 
 
翌日、健二は早朝に出発し、恭子は大学へ出かけた。 
健二は、前検にはいってからボロボロだった。 
スタートはフライングこそなかったものの、すべて遅く、1走目に転覆し、その影響からか最後までゴンロク(5着6着)の連続で終わった。 
開催終了後、師匠に呼ばれ、健二は厳しく叱られた。 
 
1週間ぶりに自宅に帰ったとき、恭子は夕食の支度をし、明るく迎えてくれた。 
恭子の様子にホッとして、食事をとったが、食後、自室にこもって考え込んでいた。 
首に、恭子の腕がまきついてきて、驚いた。 
部屋に入ってきたのにも気づかなかった。 
「どうしたの?やっぱり成績のせい?でも1人で落ち込まないで。」 
「成績のせいだけでもなくて・・・。出発の前日に、あんなコトを求めちゃって、恭子さんへの思いやりが、たりないなあと思って・・・」 
「あれは私も悪かったわ。もっと言い方があったと思う。ゴメンね。」 
「いや、あんなことを頼んだ自分が情けなくなる・・・。それに、今節は、練習中からひどくて、師匠からも、結果のことより、レースに挑む姿勢で怒られて・・・私生活で何かあったかは知らない。でもプロなら、気持ちを切り替えろ、それか、しっかり精神状態を管理しろ、こんなレースをしたら、他の選手も客も迷惑だ、だいたいもうお前は1人じゃないんだろ、命を落としでもしたらどうする、って・・・」 
「そうね・・・、万が一のことがあったらねえ・・・、私も気をつけるようにする。」 
「いや、恭子さんのせいじゃないんだ。自分自身の弱さと甘さ。しっかりしなきゃ。」 
「じゃあ、もっと気分よくいきましょうよ、ねっ。さあ、肩おとさないで。疲れてるでしょ、お風呂はいったわよ。気分よく・・・一緒に入る?」 
「いいの?はずかしくない?」 
「そりゃ恥ずかしいけど・・・。健ちゃんが元気になるなら。でも、水着・・・裸でもいいよ。」 
「いや、それは僕も・・・ちょっと恥ずかしいし、水着にしようか。」 
「でも、前のとき着たのはいやよ。今、つかってるのにしてね。」 
 
恭子は大学で使っているユニホームの競泳水着、スピードファーストスキンボディスーツ・ブルー×レッドを着て湯船につかっていた。 
健二は学生時代のスパッツをはいていた。健二が後ろから抱くような形で湯船につかっていた。 
「このほうが昔を思い出していいね。」 
「私も、いつも着てる水着だからこのほうが楽ね。あんっ!もう、また・・・油断するとすぐ・・・」 
「だって、やっぱり興奮しちゃうよ・・・。だからどうしても手が・・・。」 
「いやんっ!やだ、仕返ししちゃう、あっ、ホントに興奮してる・・・もう、健ちゃんったら。」 
「恭子さんの水着姿がセクシーなのがいけないの。ふう、熱くなっちゃった。ちょっと出るね。」 
「うん、じゃあ身体洗ってあげるわ。」 
恭子は、レースの疲れを落としてやろうと、健二の身体を、スポンジで洗ってやった。 
「ここもサービス。」 
「うわっ。ちょ、ちょっと。また・・・」 
「いやん!健ちゃんったら、エッチ!」 
「これで興奮するなと言うのはムリ!」 
「ねえ、私の身体、洗いたい?でしょ。いいよ。好きにさせてあげる。」 
「やった!」 
健二はボディソープを手につけ、丹念に手から腕、背中をこすっていった。 
そして、恭子を腹ばいにして寝かして、背中から腰に向けて手を回すようにしてこすった。 
「何か、何とか式マッサージみたい。私がしてあげたほうがよくない?」 
「いや、するほうも結構楽しいし、ここからが・・・」 
と、水着越しにヒップの割れ目を手でなで、持ち上げるようにしながら揉んだ。 
「キャッ!あん!うん、うん、あ、あ、うんっ!」 
そして太ももの裏側からふくらはぎへと手を移しながら揉んでいった。 
「ふう、はあ、あっ!きゃは!やん!きゃっ!あん!もう、くすぐったい、いやん!」 
「お客さん、仰向きになってください。」 
「もうこれでいいわ。じゃあ・・・って言ったら怒る?」 
「泣く」 
「もう、しょうがないわね、よいしょっ、はい。」 
健二の手は腰からへその辺りをなで、乳房の手前まできて、ゆっくりなでていた。 
乳房にはこなかった。 
「ちょっと、何?じらしてるわけ、別にそんなの平気だけど。我慢してるんでしょ?あー気持ちいい。」 
「この手って使えないのか・・・。じゃあ逆に」 
健二は、恭子の両胸の乳首を指でつまみ、揉んだ。 
「きゃあっ!いやああん!ああんっ!あんっ!あんっ!ううーんっ!やだあ!もう、敏感なところに急に来て!」 
健二は手を乳房に持ってきて、下から包み込みながら揉み、口で乳首に吸い付いた。 
「ああん!あん、あん、あんっ!、ハア、ハア、あんっ!いやん!ハア、ハア、あぁー!ああんっ!」 
健二は、次に股間の方へ身体を動かしたが、ここからは、手に代わり、口で恭子の身体を洗い始めた。 
太ももを舌を大きく出してなめまわした。 
「あーん、ああ、あん、はあ、はあ、あん、うん」 
そして、ファーストスキンの生地からはわかりにくい陰部を、おおきく舐めた。 
「ああん!あん、んん、はあ、あん、いやーんっ!ああんっ!あんっ!あんっ、あんっ、ああんっ!」 
「恭子さん、明るいんだけど・・・いいかな?」 
恭子は黙って頷いた。 
健二は、恭子の股間の水着の布をずらして、すぐに、自分のそり勃ったものを挿入した。 
「あっ!うう!ぐっ!うう!はあ、はあ、はあ」 
そして、健二は腰を振り始めた。 
「あんっ!あん!あん!あん!はあ、はあ、あん!あん!ああん!ううんっ!」 
1週間溜めていたものが、一気に、健二の熱いモノの中をこみ上げてきて、 
「ううー!あー!はあ、はあ、はあ、はあ、はあ・・・」 
ブルーのファーストスキンの上に、白い液体が飛び散り、恭子のへそのくぼみに、貯まっていた。 
 
二人は寝室のベットで寄り添うようにして横になっていた。 
「お風呂の床じゃ、背中と腰が痛くてちょっとダメね。やっぱりここのほうがいいみたい。」 
「僕は最後だけだったけど膝が痛くて・・・。いくら暖かくてもあれじゃちょっと・・・」 
「もう、することはこっちにしない?」 
「そうだね。」 
「それに、水着汚しちゃうし・・・。まあ、あれは洗えばいいけど・・・。」 
「でも、なんかあれもよかったけどね。」 
「えー、まさか、毎回競泳水着きてエッチしろって言うんじゃないでしょうね。」 
「そんな毎回だなんて・・・たまに、ね」 
「ええー、月1くらい?」 
「2回に1回くらい。」 
「マジ?ちょっとなー。変な趣味持っちゃったんじゃない?」 
「これも良好な精神状態を維持するためです。協力よろしく。」 
「なんかなー」 
と言いながら、口にださせてくれって言われるよりましか、と恭子は思った。 
 
森本は、3年生になり、大西ゼミに所属することになった。 
勤務医で、助手の大谷が、ゼミ生を医局に案内した。 
「まだ君らはここにくることは滅多にないやろけど、5年生からは、逆に半分がこっちや。病棟は閉鎖されてるところもあるけど、他に比べてそんなに騒がしいことはない。」 
医局の控室で説明を受けていて、森本は1枚の写真に目がいった。 
「森本君、その写真か?藤井助教授が写っとるやろ。他は、勤務医や看護師、事務職員。みんなトライアスロンやっとる。」 
「そうですよね。このウエアはそうかなと思って。されてる方多いいんですか?」 
「案外とな。医者や看護師は多いで。うちもそれ、チームでやっとるわ。興味あるんか?」 
「ええ、まあ。というか、高校時代にやってたんですよ。」 
「そーか。そらええわ。勉強も忙しいやろけど、体力も必要や。医者の不養生ではな。俺はゴルフばっかりや。他の勤務医や看護師、事務職員とコンペもするで。そうや、きみもチーム入れや。助教授に言うとくわ。」 
講義棟にもどってから、すぐに森本は、藤井から呼び出しを受けた。 
「君が森本君?実はお父さんには学生時代にお世話になってね。ちょうど、君と大谷君のような感じかな。」 
「父をご存じなんですね。」 
「ああ、それはまあいいとして、トライアスロンをやるんだって?しかも戦績をさっきPCで見たんだけど、インターハイで、1年生は2位、2年生も9位ってすごいじゃない。是非うちのチームにどうかなって思って。みんな医師や看護師だから、何かといいと思うよ」 
「自分もまさか医学部に行きながら、つづけるのはムリかと思ってましたので意外でした。ちょっと身体がなまってますが、是非お願いします。今年はブランクがあるので練習だけでもご一緒させていただけたら。」 
「うん、ゴールデンウィークに近くで合宿するから一緒にどう?メンバーも紹介できるしね。」 
 
8月下旬、夏休みになって恭子はインカレの地区予選に出場した。 
善戦をし、準決勝には進んだものの、強豪校がそろい踏みの地区ではそこまでが精一杯だった。 
祐子が応援に来ていて、大会終了後、二人で食事をした。 
「さすがに疲れたわ。ここんとこ練習も頑張ったし、主婦業もあるし。でも、来年は就職活動だし、これで終わりね。」 
「お疲れ様でした。主婦業のほうは大変ですか?食事とか気をつけないとだめなんでしょ。」 
「でも月の半分はいないからね。成績あがって、クラスがあがって斡旋も増えてるのはいいんだけど。」 
「ちょっと寂しいですか。」 
「しょうがないわよ、そういうものだし。通帳の残高が8桁になってたのにはびっくりしたけど。」 
「すごいですねえ。でもケガとかもあるし、体調管理とか、難しいんですか?」 
「そのあたりは学生時代から本人も慣れてるからね。でも、ナーバスなとこ、あるからね。レースでは積極的みたいなんだけど、普段の生活で落ち込ませないようにしないと・・・。これがちょっとねえ、困ったもんで。バカみたいな話なんだけど・・・。」 
と、競泳水着をきての性生活の件を祐子にかいつまんで話した。 
「行きがかり上、変なきっかけつくちゃったみたいで、困るというほどではないんだけど、ユニホームを痛めるからしょっちゅう使うわけにいかない、って言ったら、何か小包がとどいてて、健ちゃんが中から、新しい水着だしてきたの。ちょっとまいったわ。そこまでするかしら。でもそれで、気が済むならって・・・。」 
「でも、他所で女の人つくったりとか変な風俗にいかれること思えば、いいんじゃないですか。競艇って日本中まわるんでしょ。あ、もう植松さんほかに彼女作ってたりして・・・。」 
「バカなこと言わないでよ!だから、健ちゃんの言うこと聞いてあげてるんだけど・・・しょうがないな」 
「先輩の魅力なら大丈夫ですよ。」 
「そんなこと言っても何もでないわよ。あっと、今日の食事はおごりだからね。それはそうと、あんたの方は?」 
「もう実習の連続で大変です。休み中も、そういった関係のところでボランティアとバイトです。」 
「祐子ちゃん。私がそういうことを聞きたいと思う?森本は?帰ってきたんでしょ。どうだったの?」 
「いやあ・・・。そうそう、先輩、またトライアスロン始めたって。医局にチームがあるらしくて。」 
「へえー、忙しいのにねえ・・・って、話そらそうとしたでしょ。」 
「そういう訳じゃないですよ。ただ、それで今年は大会でないけど、練習で合宿に行っちゃって・・」 
「何!帰ってきてないの?ちょっとそれってひどくない?」 
「まあ、私も忙しいし・・・」 
 
などと言っていた祐子だが、ちゃっかりと夏の合宿には、同行していた。 
自身も水泳経験があり、しかもチームは医師と看護師で自分は看護学生。 
藤井も参加を歓迎してくれた。 
他のメンバーとの会話も楽しく、勉強にもなり、有意義だった。 
 
雨の日は、合宿に使っている宿舎に併設されている室内プールでの練習となった。 
これには祐子も参加し、当然、どのチーム員よりも速い泳ぎを見せて、賞賛された。森本もまんざらではなかった。 
 
そしてその翌日、合宿も残すところ2日、海でのスイムを行うことになった。 
盆になり、海水浴客はほとんどいなかった。 
チーム員はウエットスーツをほとんど着ていたが、祐子は持っていなかったため、高校時代の競泳水着での参加となった。 
くらげが多いため、遠泳に不慣れな祐子は、ムリをしないように言われた。 
案の定、100mくらいのところで、くらげにかまれ、浜へ引き返した。 
簡単な手当をしてもらったが、他のメンバーはどんどん沖へ行った。 
2時間ほどして全員が戻り、練習が終了した。 
ほかのメンバーも腕はだしていたため、クラゲには、ほとんどみんなかまれていたが、慣れてるから、と平気そうだった。 
 
海の家から少し離れたところに、シャワーボックスがあったが、海水浴客が少なくなってきていたため、1つを残して撤去されていた。 
それを順番につかって、海の家の更衣室に着替えに向かった。 
森本と祐子は、一番若いということもあって、遠慮して最後に並んでいた。 
森本はメンバーが、海の家に向かったのを確認して、祐子をシャワーボックスに入れ一緒に入った。 
「洗い流してあげるよ。」 
「ここ、狭くないですか・・・きゃあ!やん!どこさわってるんですか。」 
と言って、ヒップをなでた森本の手をはらおうとした。 
「いやあ、砂がついてたから。あ、ここにも」 
「いやっ!いやん!ついてないでしょ。もう、いやらしい!」 
「塩や砂がつくと気持ち悪いよ、とくにこの辺とか・・・」 
といって、シャワーヘッドを、下から祐子の股間にあてた。 
「きゃあっ!もう、ダメ!や、やん!やだあ!いやん!」 
祐子が手でシャワーを防ごうとしたが、それを森本はつかんで、シャワーがあたるようにした。 
「いやん!手離して!やだっ!もう、こんなところで」 
「大丈夫だよ。みんな着替えに行っちゃったし。水着のなかは、砂は・・・」 
「やだ!どこめくろうとしてるんですか!もう!ほんとエッチなんだから。」 
「あれっ!こんなところに小石?とれないや」 
「いやあんっ!やん!ああん!もう、バストトップでしょ!わかっててわざと・・・もう!」 
 
まわりに誰もいないシャワーボックス・・・ではなかった。 
シャワーボックスの周りには、着替え終わったメンバー達が、森本と祐子が遅いので、様子を見に来たらこの案配で、声をひそめて話していた。 
「いくら久しぶりにあった恋人同士といってもなあ・・・」 
「彼、結構レース経験あったやろ。アスリートがトランジッション(着替え)速いくらい知っとるやろ」 
「止めるにしても・・・・どうする?」 
「ちょっとみんなボックスの裏にかくれて、君頼むわ。」 
「森本く〜ん。みんな着替え終わってるわよ。早くしてね」 
森本は泡を食って飛び出した。 
祐子もそれに続いて海の家へ向かったが、ふと振り向くと、他の十数人のメンバーがシャワーボックスの裏に群がっているのが見えて、顔を真っ赤にした。 
 
その晩の合宿所、男性部屋では森本がことの顛末を聞かされ愕然とした。 
「いや、まあ、いいんだけどさあ、合宿だしねえ・・・ちょっとまずかったかなあと。」 
「すいません!」 
「まあ、まあ、仲がいいのはいいこと。」 
男性メンバー達はそれほど気にとめてないようだった。ちょっと森本はホッとした。 
一方、女性部屋では、 
「久しぶりだったんでしょ。しょうがないよね。でも彼っていつもあんな調子?」 
「いえ、そんなことは・・・」 
「また、また・・・、あそこまでするなんて、ねえ、どこまでいってんの?」 
「いえ、私たちは何もまだ・・・」 
「キャー、照れて隠しちゃって。ひょっとして最後まではまだ?Bまでってこと」 
「そのBっての、今、死語よ。でもいいなあ、ラブラブの彼氏がいて。しかもアスリートの肉体」 
「でも森本君てまだ二十歳ちょとでしょ、なんかセリフがスケベ親父くさかったね」 
という感じで詰問は女性の方が厳しかった。 
 
最終日は、午前中で練習を終え、神戸へと車で帰って行った。 
メンバーの車に同乗しており、本当は、祐子を自室に泊めて・・・と考えていたが、新幹線の駅に行くメンバーもいて、そのまま駅まで送らざるを得なくなった。 
 
恭子は、祐子との夕食を終え、自宅に戻ったが、何かひっかかる、祐子のあの素振り・・・。何かあったはず。 
まさか別れたとかいうのは、いやだな・・・。でもそんなに深刻でもなさそうだし・・・。 
そうだ!久しぶりに森本に電話してカマかけてやろ。 
「あ、もしもし、佐々木ですけど。久しぶり、元気!は、ちょっとなさそうね。今日、祐子と会ってさ、聞いたよ。でもまたあんたよくやったわね。」 
「また話しちゃったの?もう勘弁してくれよ。でも、あれじゃ、合宿に来年から来てもらえないなあ」 
何?祐子、合宿に行ってたの?私に隠したわね。しかもそこで何かあったわけだ。 
エッチネタだろうな・・。 
「やっぱ何?久しぶりで我慢できなかったわけ?しかも合宿なのに。」 
「だって、誰もいないって思いこんでたから・・・。あんなところだから、ちょっとだけ、って思っちゃってつい」 
何か、妙な場所で、ちょっとだけって感じだな。 
「そう、まあ気持ちはわかるけどさ・・・・」 
と他に近況のことを雑談して、電話を切った。 
恭子は早速、祐子に電話して、自分に合宿へ行ったことを黙っていた件で問いつめていき、すべてを白状させた。 
あいつもつまんないことして・・・。 
そろそろ一気に思いを遂げればいいのに。 
でも結婚とかまじめに考えてるからかな・・・。 
あいつらしいけど、つきあって何年だ。 
いくら学生といってもお互いに何かが欲しいだろうに。 
 
 
〈大学編第5部 Fin〉 
 
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