「ワンメイク!」 水マニア様
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[2018.02.23] 水マニア様 「ワンメイク!」

<大会設立のいきさつ>

競泳の世界では水着が記録を作るように考えられるようになって久しくなった。
技術競争を制した国が一時代を築くことになるわけだ。
しかし、この風潮がスイマーの力を無視しているとの指摘もされている。
スイマーの力を最大限発揮できるようにするためにどのような競技方法があるのかという議論も活発になり、ある実験的な競技会が行われることになった。

実施されるのはモータースポーツでよく行われるワンメイクレースに倣い、同じデザインの水着を着てレースを行うというもの。
個人の体格差を考慮して複数のサイズの水着が用意されるが、メーカー毎の製法やデザインの差で記録が左右されることがないようにするため、大会前日に検量を行った上でその水着は配布される。
参加するのは日本選手権や国体で常に上位入賞を繰り返す選手たちで、実施種目ごとに16人ずつが選抜された。
大会名こそ「全日本選抜」と銘打たれたが、参加選手たちには「練習用含め水着は一切持参しないように」と通達された。
選ばれた選手の中には水泳の競技会ではあり得ない水着持参禁止という通達に戸惑う声もあったという。

<大会前日>

「全日本選抜」に出場する選手たちは会場の東京国際プールにある多目的スペースに集められた。
選手たちは全裸で長いすに座っている。
選手たちの目の前には役員が何人かいて、側には水着が山のように積まれたテーブルが置かれている。
「女子50m自由形、100m自由形、川口ルリカさん!」
ファイルを持った役員が選手を呼ぶと、ベンチに座っていた選手が立ち上がり役員の近くに歩み寄った。
もう1人の役員は身長とバスト、ウエスト、ヒップを計測し、選手を呼び出した役員にその数値を伝える。
「川口さん、Lサイズです」
選手は水着のテーブルに進み、役員から指定された水着とゴーグル、スイムキャップを受け取る。
そして、検量スペースの側で水着を着て長いすに戻る。
順次、他の選手も検量を受け水着姿になっていく。女子選手に渡された水着はかなり薄い生地のハイレグワンピース。
サイズによって色が変わっているがどれもパステルカラーなので、水に濡れてもいないのに乳首どころかへそや腹筋が浮き出て見えるくらい密着している。

水着が行き渡ると選手は一斉にプールに移動し水着を着用してのトライアルに入る。
大会前日に泳げるのはこの時なので着心地を確認できる貴重な機会になる。

「うーん、水に入ると胸のあたりがきついなぁ」
自由形の短距離2種目に出場する高校3年生の川口ルリカはバストの締め付けが普段使っているものよりきつく感じているようだ。
Eカップのルリカにとってはプルがうまくできないのをどうするか苦心していたが、その一方でハイレグでキックが楽に打てるようになっているのを実感していた。
トライアルの時間が終わってプールから上がると、乳首どころか乳輪含めてバストの形がくっきりと浮き出ている。
普段のレースで使う水着では乳首が浮き出る程度だが、ここまではっきり浮き出る水着はルリカにとっては初めて。
しかし、それはあまり気にならないようだった。

「やっぱ、ハイレグ楽だわぁ!」
100mと200mの平泳ぎと200m個人メドレーに出場する大学2年生の高橋ともえはこの水着に満足している。
高校の頃までは今回のような密着度が高いハイレグ水着を好んでレースにも着ていたし、最近使っている膝丈のハーフスーツが窮屈に感じていたので、泳ぎに軽快さを感じていた。
Dカップで小尻のともえがプールから上がると、やはりバストの形はくっきりと浮き出るが乳輪も乳首も小さいのでルリカほど目立つことはない。
むしろ、小尻であるためヒップの割れ目の方が目立っているようにも見える。

「全裸で泳いだときと一緒。お尻の方は普通だけどおっぱいのキープ力は思ったより甘い」
100mと200mのバタフライに出場する24歳の柴田真理子は競泳界屈指の巨乳として知られている。
キープ力が強くなっている最近の水着であっても生地を突き上げるとも言われるGカップがトレードマークだが、今回の水着は真理子にとっては普段よりも緩く感じているようだ。
腕を回す時に水が水着の内側に入り込むような、全裸で泳ぐときにバストが水をたたきつけるような感覚があるという。
「ビッグピーチ」と言われるほどの巨尻でもある真理子。
ハイレグになっても自分のドルフィンキックにあまり影響を感じることはないが、プールから上がるとまるで裸のような透け方をしている。
でも、恥ずかしいとは思っていないようだ。

100m背泳ぎと200m個人メドレーに出場する中学3年生の古内ひかり。
まだ成長途上と思われるような小柄で細身の体型は、前日検量で大人の女になりつつある高校生以上の「お姉さん」達に混じってもいろいろな意味で目立っていて、参加する女子選手で唯一Sサイズが支給された。
普段のレースでは中学になってもまだジュニア用を着ているひかりはハーフスーツを着たことがない。
なので今回の水着は全く違和感がなく、普通通りの泳ぎで特段変わった感覚はない。
プールから上がると出場する女子選手で唯一といってもいい、メリハリのない体型が浮かび上がる。
乳首も乳輪も子どものような小ささだ。

トライアルが終わると、選手達は検量で集まった多目的スペースにまた集められた。
そして、役員の合図でそれまで着ていた水着を一斉に脱いだ。
形の整ったバスト、丸々としたヒップ、引き締まったウエスト…、鍛え上げ作り上げられたボディラインがあらわになる。
「すごーい! 私と全然違う」
中学3年生のひかりはお姉さん達の裸にただただ見とれていた。
脱いだ水着はすぐに回収され、それと引き替えに1日目のレースに使うための水着が新たに配布された。
もちろん、トライアルで試着した水着と全く同じサイズ、同じデザインのものだ。
ちなみに、回収された水着は主催者が洗濯した上で1日目終了後に選手に返されることになっている。

いよいよあす、初の試みとなるワンメイク競技会「全日本選抜」が幕を開ける。


↓ 続編追加: 2018.02.04 ↓

大会1日目 新設された「全日本選抜」はメディアだけでなく一般のファンにも有料で公開された。
出場選手が着る水着は男子も女子も色が違うだけでデザインは同じということに気付いた観客。
通常の大会ではあり得ないシチュエーションにみんなざわついている。
女子にはSサイズがピンク、Mサイズが淡いブルー、Lサイズがイエロー、XLサイズがオレンジと色が違うが、肌への密着度が高いことで業界で知られているO社の全く同じデザインの水着が使われている。
会場に入る選手達は前日に検量をしたスペースとは別の場所にある更衣室に向かうが、その手前に役員がいる。
生地を切るなどして水着を改造していないかどうかを確認する。
水着の確認ができた順に選手達は更衣室に入るが、更衣室の中では同じ種目のライバルの様子を伺いながら着替える選手もいる。
そんな中、真理子は自分と同じくらいバストが大きい選手を見回していた。
水着にバストをどう押し込んでいるかが気になっていたようだ。
ライバルのメリハリのあるスタイルに目を奪われ全裸のままで立ち尽くす選手もいる。
着替えた選手達はジャージやガウンを羽織ることなく水着のままで招集所に集められる。
これも不正防止策だ。

<予選>
大会最初の女子種目は800m自由形。
自由形の長距離種目では短距離種目ほど水着で大きく変化することがないからか、トライアル(前日練習)でハイレグワンピースに違和感を訴える選手はいなかった。
予選1位でクリアしたのは25歳の谷本真美。
競泳とフィンスイミング、オープンウォーターの三刀流でならす彼女は、ヒップの食い込みが多少気になったもののキックがハーフスーツを着ている時よりも楽に感じて自己ベストを更新した。
しかし、ハーフスーツでできる腿の締め付けがないからか、他の選手達は予選で自己ベストよりも5秒以上遅くなっていた。

次の女子種目は100m平泳ぎ。
50mと100mの平泳ぎ2種目に出場する28歳の山本華莉奈は10代のころからハイレグワンピースを着ているが、トライアルから違和感があった。
原因はFカップにあったようだ。
前日の検量で身長とスリーサイズを測って着る水着をきめたはずだが、華莉奈の場合はトップバストがあまり大きくないもののアンダーバストとの差でFカップになったため普段の水着よりもバストの部分がきつく感じていた。
この違和感に悩まされたままでレースに向かったためか、得意の100mでもギリギリ8位で予選突破となった。
ハイレグを着て足回りが楽になった高橋ともえは予選から自己ベストを更新して1位で通過した。

柴田真理子の最初の種目は200mバタフライ。
真理子は水着の着方を変えてみた。
トライアルの時はバストを水着の真ん中の方に押し込むようにしたが、自分のバストが一般的なスイマーより柔らかいのを考えてバストを水着の外側に広げるようにしてから水着を覆うようにした。
ハーフスーツを着るときのようにバストを押しつぶすようにしてみたわけだ。
200mは真理子にとって得意とはいけないが予選では自身のシーズンベストを出し予選を2位で通過した。

50m背泳ぎにはナイスバディで真理子と人気を二分するといわれる大学4年生の深町ますみが登場。
90cmHカップの美巨乳、90cmの桃尻にぴったりと張り付くハイレグワンピースはパワフルな泳ぎを見せるますみとの相性抜群。
ひときわ目立つバストをつきだしてシーズンベストとなるタイムで予選1位で通過した。
同じ巨乳でも張りがあると言われるますみのバストは軟乳と言われる真理子のバストと比べてぶれにくいため、水着の着方にあまり神経を使う必要がなかったようだ。

次は50m自由形。
川口ルリカがこの大会で最初のレースに臨む。
スタート台に立つ直前まで肩を回してプルの動きを確認すると、観客がいる前にもかかわらず水着の内側に手を滑らせバストを外の方へずらす。
その効果がすぐに出た。
トライアルで不安に感じていたバストの窮屈さが解消されプルの動きが楽になり、
ハイレグでキックがしやすくなったのが相まって目標以上のタイムを出せた。
50mは3位で予選を突破した。

1種目につき2組ずつしか予選がないため、あっという間に1日目の女子最後の予選種目に入った。
大学4年生の竹内里帆が登場する400m個人メドレーだ。
複合種目ということもあってか、里帆は巨乳でもなければ桃尻でもない。
身長は170cmで、古内ひかりほどではないがスレンダーに見える。
推定Cカップの美乳で小尻で、普段使わないハイレグワンピースを着ても違和感はない。
いつも通りに手応えのある泳ぎができた里帆は自己ベストどころか日本記録に迫る好タイムを出してきた。

1日目の予選がすべて終わると、決勝に残った選手達はサブプールでのクールダウンをしてから招集所にまた集まった。
不正対策のため何も羽織らず水着だけの姿になっている。
ヒップや股間の部分の食い込みを直したりバストのズレを水着の内側に手を入れて直したりしている。
決勝に向けて緊張しているのか、予選を泳ぎ終わった時にはあまり目立たなかった乳首がくっきり浮き出ている選手もいる。
「ねぇ、ルリカもおっぱい押しつぶしたね」
「真理子さんが着替えるときにおっぱい押さえながら肩紐を通したのを見て試そうかなと思ったけど、迷っちゃって…。
結局スタート直前でやっちゃいました」
「お客さんがいる前なのに大胆ね!」
「脱ぐわけじゃないから大丈夫かなと思ったから。
普通の大会でもやったことありますよ」
FカップのルリカとGカップの真理子はクラブの直属の先輩後輩の間柄。
同じ水着を着ているからこその問題をざっくばらんな会話をしながら共有して決勝へ向かう。
そういう様子が何カ所で見られた。

予選が終わって1時間経過し、いよいよ1日目の決勝が始まる。
観客は予選の時よりも増えている。
最初の決勝種目は男子1500m自由形。
男子の水着もサイズによって色が変わっているがデザインは全く同じ。
乳首もバストの形もくっきり浮き出る女子の水着のように、男子の水着も選手によって股間のイチモツの形がくっきり浮き出るくらいの密着度になっている。
大型ビジョンで男子選手の股間が映ると
「チ○コ丸見え!」
と叫ぶファンもいるくらいだ。

<女子800m自由形決勝>
国際大会に倣って、決勝に進んだ選手は予選のタイムが悪い順に1人ずつ入場する。
予選トップの真美は淡いブルーのMサイズの水着姿で最後に登場。
夏でなくても浅黒い肌で人気女優に顔が似ていることで人気を集めている真美。
Aカップといわれるバストの割には大きな乳首と水泳をしている人だとわかるような肩幅が目立つ。
ライバルとみられるのはオレンジのXLサイズ水着を着た予選2位の高校3年生、柴本綾。
身長172cmでDカップ、86cmのまるっとしたヒップも目を引く、短距離が得意そうなムチムチ体型だが、200mから1500mまで器用にこなしている。
時には専門外の短距離種目にも参戦して表彰台に上がるようなこともあるマルチスイマーだ。
プールサイドへ歩くときにヒップの部分が食い込んできた綾はスタート台の側に着いたとたんに水着を引っ張る。

スタート台の調整を一通り終えると、スターターの笛の合図に促され8人は台の上に立つ。
前傾姿勢になると8人のヒップはハーフスーツの時よりも丸みが強調されるように見える。
号砲に合わせて8人そろってプールへ飛び込む。
50mプールを8往復するので最初はプルもキックもゆったりするものだが、綾は一定のペースで泳ぐのを身上にしているためやや細かくプルもキックもうっていく。
真美はフィンスイミングの時は序盤からキックを細かくすることがあるが、普通の競泳ではキックはゆったりとしたものになっている。
レースが進むにつれ綾のペースについて行けない選手が遅れていく。
400m過ぎた頃には綾のペースについているのは真美だけになった。
綾は普段通りのキックをうっているがヒップの部分の食い込みが気になってきた。
一方、真美はゆったりとしたキックとプルでついていっているが、徐々にキックとプルのテンポを上げていく。
水着の食い込みはあまりなくいつも通りの泳ぎが違和感なくできている。
綾のペースが上がらなくなったのを見計らったかのように、600m過ぎたところで真美が先頭に立った。
真美のペースは一度上がると落ち込まない。
700m通過で鐘が鳴る。
真美はラストスパートに入りリードを広げる。
綾も追い上げるが差は縮まらない。
真美は予選で更新した自己ベストを更に塗り替えて優勝した。
「ハイレグだとフィンをつけている時みたいに楽に泳げた気がしますね。
この水着、オープンウォーターでも着たいな」
この水着にべた惚れだった真美だが、プールから上がると肌に水着の生地が更に密着しているように見え、サーモンピンクがかった乳首と乳輪がはっきりと浮き出ている。
本人は気になっていないようだったが、女性ならではの股間の食い込みも見えていた。
2位の綾はヒップの食い込みに最後まで苦しんだ。
「お尻のあたりが後半ずっと気になりました。
生地が肌に張り付いている感じはきになりませんでしたけど、本番のレースではこういう水着は使いづらいですね」
最初の決勝種目から水着の相性が勝負を分ける展開になった。

<女子100m平泳ぎ決勝>
予選で自己ベストを更新したともえは特別なことをする必要はないと考えていた。
一方、ベテランの華莉奈は悩んでいた。
サブプールでクールダウンをしている途中、水中にいるままではあるがおもむろに水着を脱ぐ。
プールサイドには小さくたたまれた黄色いLサイズの水着が置かれている。
華莉奈は煮詰まると男子選手がいてもこうする。
19歳の時に当時水泳界を席巻していた高速水着ではなく従来型のハイレグワンピースを着て日本選手権を制したという華莉奈だが、普段使っているものとは違うブランドの水着にはなかなか順応できない。
これまで考えてきたことを一度忘れて、この水着に自分がどう合わせるかをとにかく考えてみようと水中に身をゆだねてみた。
華莉奈は招集所に向かう時間が近づくと小さくたたまれた水着を取って水中でまた着直す。
バストを敢えて押しつぶさず軽く持ち上げ、ヒップの部分を引っ張ってみた。

女子100m平泳ぎ決勝の選手紹介で真っ先に華莉奈の名前が呼ばれプールサイドに姿を見せると観客はどよめいた。
経験豊富な華莉奈がかなり苦戦していることにファンは戸惑っているようだ。
最後に呼び込まれたともえは自信に満ちた表情でプールサイドに現れた。
スタンドの観衆の声援に手を振って応える余裕もある。
淡いブルーの水着越しに、手を振るのに合わせてDカップが動くのが見える。

8レーンに華莉奈、4レーンにともえ。新旧の平泳ぎのエースが離れた位置でスタートする。
飛び込んで15mを過ぎるとともえが先頭、華莉奈は3番手。
しかし、5人がほぼ一段の状態で50mのターンを迎える。
電光掲示板ではともえがトップ、華莉奈がわずかの差で2番手と出た。
ターンの後、浮かび上がったところで華莉奈が先頭に立った。
普段の華莉奈ならここでピッチを上げて一気に突き放すが、ともえもそれに合わせてピッチをコントロールしてきて食い下がっている。
残り15mでも華莉奈のリードはほんの少しで突き放せない。
キックのピッチ、力強さは変わらない。
ハイレグだからこそ見えてくる効果のようだ。
残り5mでともえが並んで抜き去ろうとするが華莉奈は離れない。
勝負は最後のタッチまでわからない。
電光掲示板はともえの優勝、華莉奈の2位を示した。
優勝したともえは3位になった葛西なほみ(26歳)とともに自己ベストを更新した。
「あそこで山本さんが先頭に立つとだいたい突き放されますけど、最後までついていけたから良かったです。
2本続けて自己ベストを更新できたので、水着は替えた方がいいかもしれませんね」
嬉々としてレースを振り返るともえ。
ヒップの割れ目、小さな乳首は水着が濡れてまたくっきりして見える。
華莉奈の表情はレース前より明るくなっていた。
胸の谷間の部分に水が入り込むことで感覚的にプルがしやすくなったのがその要因だったようだ。
「普段よりバストの部分がきつく感じて予選の時は戸惑っていましたけど、水着の着方を変えて楽にできました。
思ったより早く高橋さんより前に出たのでいけると思いましたけどね。
高橋さんにはハイレグがやっぱりいいのかな? 
ペースが落ちる感覚がなかった気がしますよ」
華莉奈は次の50mに向けて自信を深めていた。

<女子200mバタフライ決勝>
柴田真理子がプールサイドに姿を見せると観客が大いに沸く。
予選の時よりもバストを押しつぶしているにも関わらずこれまでの競技に登場した選手よりもバストが豊満に見える。
オレンジのXLサイズのハイレグワンピースからは乳首が普通よりもやや外側に浮き出ている。
そして「ビッグピーチ」と呼ばれる形良く大きなヒップも浮かび上がっている。
予選ではいかにも悩んでいそうな表情を浮かべていた真理子だが、声援の多さに気をよくしたか吹っ切れたような表情をみせている。

真理子は本人のシーズンベストを更新したが予選は2位通過。
トップで通過したのは高校1年生の若槻春佳。
中学までは全中やジュニアオリンピックのような世代限定の競技なら優勝できても年上相手の日本選手権などでは準決勝止まりという選手だったが、
高校入学で2学年上の柴本綾と出会ったのをきっかけに一気に素質を開花させた。
綾は自由形がメインだが副業的にバタフライもやっている。
綾にアドバイスをことある毎にもらううちに春佳はメキメキと記録を伸ばしていて、
今回の予選では自己ベストを出した。
高校1年の春佳はいかにも成長途上という体つきでバストはBカップだが、小さくても形がいいヒップが目を引く。
5レーンにいる真理子は大人のオンナなら4レーンの春佳はまだまだ純粋な少女。
年上の選手が他にも何人もいるが春佳はしり込みすることはない。
この大会2種目目の参戦となる綾が予選3位で通過して3レーンにいるから頼もしい。

綾と春佳はゴーグルをかける前に目を合わせて健闘を誓い合いスタート台に立つ。
真理子は水着のヒップの部分を軽く引っ張ってスタート台に向かう。
飛び込んで15m過ぎて選手が浮かび上がるがまだ誰も抜け出す様子はない。
それでもドルフィンキックをするたびに8人のヒップがリズムよく浮き上がる。
綾はスタミナにものを言わせて先行逃げ切りを狙おうとしたが真理子の追い上げを警戒してグイグイとはいけない。
真理子はいつものように最初の50mでは主張せず集団から離れない程度についていく。
そんな中最初の50mで最初にターンしたのは春佳だった。
綾について行ければいいと考えていた春佳だったが、動きが軽く感じたので綾のことを気にせずに前に出た。
差がない2番手で綾が、真理子は4番手でターンした。
75mあたりで真理子が綾をかわした。
綾は800mの時と同じようにヒップの部分の食い込みが気になってほんの少しペースが落ちて3番手に下がる。
100mのターンも春佳が先頭でターン、動きはまだ軽くペースは落ちない。
150mを過ぎて真理子と春佳の2人だけの先頭争いになりそうな雰囲気が漂ってきたが綾が予想以上に粘っている。
8人のヒップが浮き上がる位置はだんだんと離れているが、まだリズミカルに見えている。
残り25mで疲れてきたか春佳のペースが落ちてきた。
ここで真理子が春佳と綾を突き放す。
先頭に立った真理子のペースが逆に上がってきた。
このまま真理子が押し切り、最初のタイトルを獲得した。
粘った春佳は2位、ハイレグにまた苦しんだ綾は3位になった。
「おっぱいの部分をつぶしたら水着のキープ力が戻った感じがしましたね。
この水着だからできるのかな。
高校生2人は粘り強くてすごいですね」
優勝した真理子は余裕綽々、口もなめらかだった。
春佳と綾はプールサイドに出ると互いにハグして健闘を讃え合った。
「春佳が飛び出してびっくりしましたけど焦ることはありませんでした。
専門でやっている柴田さんや春佳はやっぱり最後までペースがもつものですね。
800mの時ほどではなかったですがお尻のあたりが食い込んでいました。
やっぱり気になりますね」
努めて冷静に綾が振り返る横で春佳は
「水着ですか? 
胸よりお尻の部分がちょっときつかったかなと思いますが泳いでいるときはあまり気になりませんでした。
普通に泳いでいるのと同じ感じかな。
でも体が軽く感じたんでどんどん前に行こうと、思い切れて良かったです」
とレースを振り返り、屈託のない少女らしい笑顔を見せていた。

<女子50m背泳ぎ決勝>
200mバタフライを制した真理子に続いて現役スイマーとしては希有と言われる90cmのHカップという美巨乳と90cmの美巨尻で人気の深町ますみが登場してまた盛り上がっている。
オレンジ色のハイレグワンピースに身を包んだますみのバストは真理子と違って押しつぶされることはなくぴたっと張り付く。
丸々として形がいいヒップのラインもくっきりしている。
ますみは予選で日本記録まであと0秒05にまでに迫るタイムを出している。
それにライバルと目されていた中学3年生の古内ひかりがこの種目に出ないため、決勝でますみがどれくらいのタイムを出すかに注目が集まる。

50m種目なので普段使うスタート台の反対側にある台からスタートする。
背泳ぎなのでスターターの合図でまずはプールに入る。
ますみの水着が濡れるとバストの割には小さく見える乳首と乳輪がくっきりと浮かびあがる。
それから8人がスタート台の手すりに手をかける。
足の位置も決まり上体をスタート台へと引きつける。
号砲一発で水中に放たれる。
8人のバストがハーフスーツの時以上に上の方へと突き上げているように見えるが、ますみの美巨乳の形の良さが際立って見える。
15mのバサロが終わって浮かび上がるともうますみが先頭に立っていた。
Hカップが縦に激しく動きながらますみはグングン進む。
スピードは全く落ちず残り15mでもう体1つ分のリードができた。
流すことなくますみがゴールのタッチしてみたら観衆は息をのんだ。
タイムはこれまでの記録を0秒05更新する日本新記録。
場内アナウンスを聴いた観客からはまた大きな歓声が響き渡る。
ハーフスーツで出した記録をハイレグワンピースで更新した状況に水泳業界の関係者は言葉を失っていた。
これは想定外だったからだ。
「ピタッとしていて普段のレースで使う水着よりも泳ぎやすいし、最近調子もいいし、予選が終わってから決勝は日本新を狙おうと思っていました。
次の100mでも記録を狙いたいですね」
満面の笑みでレースを振り返るますみ。
彼女が着たオレンジ色の水着が水に濡れるとまるで裸のよう。
股間の当て布で隠さなければならないところは隠せているが整えたアンダーヘアの上の部分がわずかに見えているし、バストとヒップの形も薄い茶色がかった乳首と乳輪も浮き上がっている。記録を出し、裸同然の姿をファンの前に見せたますみにファンはただただ驚いていた。

<女子50m自由形決勝>
川口ルリカが最初の決勝種目に臨む。
予選は目標以上のタイムを出して3位で突破。自信を深めて決勝に向かう。
予選1位はクラブの先輩、真理子のライバルといわれる松村奈央(24歳)、2位は40歳にして現役を続けることから「泳ぐ美魔女」と最近は呼ばれている小林日菜子と続く。

奈央の専門種目は一応バタフライだが、50mと100m自由形でも常に上位に絡んでいる。
黄色いLサイズの水着を着ているが、スプリンターらしいムチムチ体型ではなく400m以上の長距離が得意そうなスレンダー体型なのでバストのラインもヒップのラインもくっきり浮かび上がるようにもみえない。
乳首も乳輪も大きくないが硬くツンと浮き上がっているように見える。
日菜子は自由形短距離一筋で、オリンピックや世界選手権など国際経験も豊富。
結婚、出産を経ても現役生活を続け日本選手権25年連続出場、全国社会人大会18年連続出場で特別表彰を受けた「レジェンド」的存在だ。
子持ちの40歳であっても年齢よりも若く見えるルックスとスプリンターらしいムチムチ体型を維持し続ける秘訣はミセス向けファッション誌で何度も取り上げられるので大人の女性にファンが多い。
黄色のLサイズの水着からは大人のオンナに相応しいメリハリのあるボディラインがはっきりわかる。

3レーンにルリカ、4レーンに奈央、5レーンに日菜子と黄色い水着を着た3人が並ぶ。
バストはルリカが一番大きく、10代らしくボディラインがふっくらとしている。
スタートして3人とも同じくらいの反応の速さでプールに飛び込む。
15m過ぎても8人はまだ横一線。
ルリカはキックを強く打てているしプルもしっかり打てる。
25mあたりでじわりとルリカが先頭に立つが奈央、日菜子も食い下がる。
しかし、残り15mでルリカがスパートをかけるとようやくリードができた。
ルリカは抜け出してからもスピード衰えずこのまま先頭でゴール。
程なく2位に日菜子、3位に奈央と続いた。
「胸をつぶすというか外側にずらしてみたらプルがしやすくなったので良かったです。
真理子さんがやっているのを見て、やってみようかなと思ったので感謝したいですね。
ハイレグでキックも思い切りできたのも良かったですね」
50mで手応えよく優勝できたルリカ。
ヒップの割れ目や少しつぶしてもFカップという大きさがわかるバストがくっきり見えても気にするそぶりはなかった。
「川口さんを見ていると高校の頃を思い出しました。
こんな水着をみんな着ていて、プールから上がるとすぐにタオルかセームで水着を拭いて、誰かの乳首とかヘアが透けているように見えると『見えてる!』って指さしながらキャッキャッ騒いでいたし。
あのころのポテンシャルが戻ってきたような気がしたから最近にないいいタイムが出たんでしょうね。
100も川口さんと一緒みたいなのでまた頑張ってみます」
40歳に見えないはにかんだ笑顔で日菜子はレースを振り返った。

<女子400m個人メドレー決勝>
1日目最後の女子決勝種目を迎える。50m背泳ぎの深町ますみに先を越されたが、日本記録更新の期待度はこちらの方が高いと言われている。
特に期待されているのは大学4年生の竹内里帆。
これまで身長173cmで脚の長さが身長の半分以上の88cmという美脚、人気女優そっくりという美貌などが一部のファンから注目されていたが、抜け目のない泳ぎで記録を連発して世界選手権初出場にまでこぎ着けた。
この大会でも好調はキープしていて、予選では数ヶ月前に自らたたき出した日本記録まで0秒22に迫る好タイムをだしている。
バランスのいいスタイルで、オレンジのXLサイズの水着を着ていてもバストやヒップの形がくっきり浮かぶ上がるような感じではない。
乳首や乳輪も極端に大きくはない。
ライバルは里帆と同学年の清野恵美と中崎ちづる。
二人とも身長150cm台と小柄で童顔、しかもアニメ声と、22歳とは思えない幼いルックスだが、水着姿になればともにEカップとギャップが激しい。

4レーンに里帆、5レーンに恵美、予選4位のちづるは6レーンに。
恵美とちづるは薄いブルーのMサイズの水着を身につけている。
スタートの反応は8人とも互角。
最初のバタフライで飛び出したのは恵美。
バタフライ、背泳ぎと得意種目が続く前半にリードをとりたいところ。
しかし、背泳ぎと平泳ぎが得意な里帆を意識するとめちゃくちゃに飛ばすわけにはいかない。
平泳ぎと自由形の後半2種目が得意のちづるは、前半は無理しないようにするくらいに考えている。
最初のバタフライは恵美がトップで里帆が2番手、ちづるは5番手で終えた。
背泳ぎに入って15m過ぎると里帆が先頭に立った。
ここからリードをグングン広げていくのが里帆の勝ちパターン。
普段のハーフスーツでレースをしているときと同じ感覚で軽快なピッチを刻んでいる。
恵美は何とかついていこうとするが少しずつ里帆との差が開く。
むしろちづるの方が余裕があるようにも見える。
200m過ぎて里帆がトップ、2番手にはちづるが上がってきた。
ここで里帆のラップがこれまでの日本記録を上回ってきた。
平泳ぎに入って里帆のペースがまた上がる。
キックが打たれるたび里帆の美脚がきれいに開く。
300mのターンで更に里帆のペースが上がり、ある程度流しても日本記録を更新できるくらいになった。
童顔巨乳の2人は2位、3位でターンしたが逆転は厳しそう。
最後の100mの自由形でも里帆には疲れた様子がない。
ラストスパートで美脚から力強いキックが打たれる。
里帆がトップでフィニッシュすると会場がどよめいた。
本人の記録を3秒更新しての日本新記録だ。
「バタフライで思った以上について行けたので日本新は狙えるなと思いました。
その後はとにかく気持ちよく泳げました。
水着ですか? あまり気になりませんでした。
お尻とかまたのところが食い込むかなと思いましたけどそんなに気になりませんでしたね」
日本記録更新で興奮することもなく淡々と最初のタイトルを獲得した里帆だが、あまり気にしていなかったという股間の部分に女性ならではの食い込みができていた。
それに対して2位の恵美、3位のちづるの水着からはヒップはそれほどでなくても、バストと乳首は形がくっきりと浮かび上がり、水で生地が肌に張り付くように見えるからか色白の肌が透けて見えている。 1日目の競技はすべて終わった。 選手たちは検量が行われた多目的スペースに集められ水着を一斉に脱いだ。 それから選手たちは、脱いだ水着と引き換えに役員からトライアルで使った後に預けた水着を役員から受け取った。 これを2日目に使うことになる。 レースを終えて安どの表情を浮かべているのとは裏腹に、体が興奮しているのか、レースの前よりバストが勃起しているように見える選手もいる。
1日目のレースを見た観客は同じような水着を着てレースをするのが目新しく見えたようで、他の種目でも見てみたいという声も方々から聴かれた。


↓ 続編追加: 2018.02.18 ↓

大会2日目



1日目を終えて感覚をつかめた選手は配布された水着に慣れた手つきで着替える。

この日から出番の選手は大会前日のトライアルで一度身につけてはいるが着替えても手をこまねいている素振りもある。

1日目に続いて出場するチームメイトと相談する選手もいる。

バストが大きな選手は押しつぶした方がいいのか持ち上げた方がいいのかと考え、ヒップが食い込むのが嫌な選手はしきりに引っ張ってみる選手もいる。

2日目にしても見慣れない水着にはまだ苦労しているところもあるようだ。

水着に着替えた選手達は1日目同様に何も羽織らないで招集所に集められた。



<予選>



2日目最初の女子種目は400m自由形の予選。

1日目の800m自由形で優勝した谷本真美、2位の柴本綾、400m個人メドレー3位の中崎ちづるらが参戦する。綾は早くも3種目目の登場になる。

この大会で使っている水着が一番フィットしているのは自分だと言い切る真美が予選トップで通過したが、2位には綾が続いた。

真美は800mでは予選・決勝と自己ベストを更新したが、こちらでも予選から自己ベストを更新した。

綾は1日目の2種目でヒップの食い込みが気になって失速することから、ヒップの部分を思い切り引っ張ってみたら食い込みにくくなったと感じたようで、目標以上のタイムを出すことができた。



50m平泳ぎには100mで2位になった山本華莉奈が登場。

華莉奈としては、高橋ともえが台頭してからも日本選手権で勝ち続けている一番自信のある種目。

水着の悩みも解消できて自己ベストに肉薄するタイムで1位通過を果たした。

憑きものが離れようなすっきりとした表情でプールから引き上げた。

この種目に参加する16人の顔ぶれを見ると28歳の華莉奈が最年長で半分以上が高校生か中学生。

スプリント種目だけにベテランは苦戦を強いられるとみられていたが、ハイレグ慣れしていない中高生の方が苦戦して自己ベストよりもかなり悪いタイムばかりが並んだ。

股関節が完全に覆われているハーフスーツと違って、ハイレグは締め付けがなく足回りが軽すぎてキックが空回りするため体をしっかり運べないからタイムが悪くなったようだ。



続く種目は200m背泳ぎ。

前日の50mとはメンバーがガラリと変わっている。

50mで日本新記録を出した深町ますみをはじめ決勝の上位3人は参戦していない。

そんな中で予選トップになったのは前日の400m個人メドレーで優勝した竹内里帆だった。

里帆は個人メドレーをメインにする前は背泳ぎをメインにしていて特に200mを得意にしていた。

個人メドレーに転向した後も国体やインカレの団体戦のポイント稼ぎのために出て表彰台に乗ったこともある。

このあとに200m個人メドレーの予選が控えているにも関わらず自己ベストを更新する泳ぎをみせた。

里帆は泳ぎ終わるとクールダウンをそこそこに済ませ、招集所にまた戻った。

予選2位にはこれまた400m個人メドレーに参戦していた清野恵美が入った。

恵美もいそいそと招集所に戻った。



意外な選手が好記録を出してどよめいた後に登場したのは柴田真理子。

100mバタフライで2種目制覇を狙う。

前の日の200m決勝と同じようにバストを押しつぶすようにして水着を身につけている。

それでもGカップは生地を突き上げようと主張しているようで、男性ファンの目を釘付けにしている。

真理子との対戦で燃えるのは松村奈央。

1日目の50m自由形で3位だったが、本命は50mと100mのバタフライ。

しかも100mでは予選から真理子と同じ組でということで燃えている。

Gカップとビッグピーチと呼ばれる美巨尻で男性ファンが多い真理子に対して、奈央はスプリンター特有のムチムチ体型ではなくバランスのとれたスタイル。

20代前半の女性に向けたファッション誌のモデルとしても活躍していて女性ファンが多い。

予選は真理子がトップ、奈央が2番手のタイムで予選を突破。

ともに目標としていたタイムを上回ってきた。

200mで2位だった高校生の若槻春佳は3位で予選を通過した。



真理子の泳ぎを待機所で見つめていたのは1日目の50m自由形で優勝した川口ルリカ。

クラブの先輩に続こうと気持ちを高めて100m自由形の予選に向かう。

ルリカも真理子と同じようにFカップのバストを押しつぶし、ヒップの部分を引っ張った。

腕の振りも足の運びもしっかりしていて予選から自己ベストを出したが、これでも予選トップにはならなかった。

予選でトップになったのは「泳ぐ美魔女」こと40歳の山本日菜子だった。

28歳で子供を産んでからはレースで着ていなかったというハイレグワンピースを着たら高校時代のパワーを取り戻せたようで、自己ベストに肉薄した好タイムとなった。



2日目の女子種目で一番注目を集めているのは200m個人メドレー。

400m個人メドレー優勝の竹内里帆、100m平泳ぎ優勝の高橋ともえに加え、唯一ピンク色のSサイズの水着を着る中学生の古内ひかりらが参戦する。

いわゆる「つるペタ」の少女体型でSサイズの水着を着ているひかり。

普段からハイレグワンピースを着ているが、普段はジュニア用なのでちょっと緩い感じもする。

しかし、バストやヒップが突き出ているような大人のオンナの体型ではないからか、重く感じることはない。

予選は想定通りのタイムで泳ぎ切り5位でクリアした。

トップで通過したのは里帆。

この日はすでに200m背泳ぎの予選を泳いでいたのに疲れた素振りを見せず、自ら出した日本記録にあと0秒33に迫るタイムを出した。

そしてともえが2位と続いている。



2日目の予選がすべて終わって会場は休憩に入る。

選手達はサブプールでクールダウンするが、ここでひかりは誰に相談することもなく周りを見回す。

他の選手がどういう風に水着を着ているのか、泳いでいるときにどの辺を気にしているのかを見ているようだ。

ただ、時間が限られているからか答えは見つからない。

ひとまず、決勝は普通通りにやろうと考えた。



<女子400m自由形決勝>


2日目も女子の決勝種目は自由形の長距離から。

1日目の800m自由形で優勝した谷本真美がこの種目でも予選トップ。

自信に満ちた表情でプールサイドに姿を見せた。

サイズによって色は違うもののこの大会の水着は同じデザインではあるが、真美にとっては完全に自分のものにしているつもりでいる。

そんなところからも自信が沸いてきているようだ。

予選2位は柴本綾。

1日目は800m自由形、200mバタフライで決勝に残ったがいずれも優勝には至らず。

3度目の正直でタイトルを狙う。

予選を含めてこれが6レース目。

自分の体に水着がなじんできているような手応えを感じている。


4レーンに真美、5レーンに綾。

1日目の800m決勝と同じ並びになった。

そして3レーンには400m個人メドレーで3位になった中崎ちづるがいる。

8人とも反応良くスタート。

綾が最初の50mで先頭に立ち、2番手にちづる、3番手に真美が続く。

距離が長ければ長いほど力を発揮する真美は400mはやや苦手。

対する綾は自由形なら400mが得意。

水着が自分の体に馴染んできた綾としては思い切って自分のレースができると考えながらリードをとっている。

ただ、真美は慌てていない。

仕掛けどころは考えているようだ。

200m過ぎて真美がピッチを上げちづるを振り切る。

これで綾と真美の2人のマッチレースになった。

真美はペースを上げて綾にプレッシャーをかけていくが綾のペースは変わらない。

残り100mで綾がスパートをかけた。

真美は懸命についていくがだんだんと綾との差が広がっていく。

綾と真美の差が残り15mで体1つ分くらいになった。

綾は自分のペースを押し通し、自己ベストを更新してゴール。

3度目の決勝でようやく優勝を勝ち取った。

ほどなく真美が2位に入った。

「水着の食い込みはあまり気にならなくなったので400mは普通にやれば勝てると思いました。

まだ種目がありますけど、自信になります」

やっとの思いでタイトルをつかめて安堵の表情を浮かべていた綾のバストは勃起しているように少し大きく見えていた。

テンションはまだ下がっていないようだ。

「もう少し早くペースを上げても良かったかなと思います。

400って800と違ってささっとやらないといけないのはわかっていましたけど。

綾ちゃん、思ったより速かったですね」

2位に終わった真美だが、あからさまに悔しさを見せることはなかった。

この大会で1種目優勝していて次に得意の1500mが控えているのでまだ余裕があったようだ。

とにかく、この日はオープンウォーターのレース前に水着を直しあったりレース後にハグし合ったりする仲だという綾の泳ぎに感心しきりだった。



<女子50m平泳ぎ決勝>


ベテランの山本華莉奈が予選トップになったこの種目。

100m平泳ぎ優勝の高橋ともえが出ていないし、予選で自己ベストに肉薄したのは華莉奈だけということで負けられない。

100mでは8位ギリギリで予選を通過した香里奈は選手紹介で真っ先に呼び出されたが、50mはトップで予選を通過したので最後にプールサイドに姿を見せた。

黄色いLサイズの水着からは乳首はもちろんFカップのバストも浮かび上がっている。

華莉奈に対するのは1年生ながらインターハイで100m・200mの平泳ぎ2冠の春原夏菜、ジュニアオリンピックと国体で夏菜を破った中学3年生の出渕紗也香ら中学生2人、高校生4人とこの大会で100m3位の葛西なほみの7人。

26歳のなほみを除けば、10歳以上年下の選手を華莉奈は相手にすることになる。


3レーンに夏菜、4レーンに華莉奈、5レーンに紗也香、6レーンになほみと並ぶ。

反応良く飛び出したのは華莉奈。

浮かび上がってすぐに先頭に出た。

それについていくのは紗也香だ。

中学3年生ながらLサイズの黄色い水着を身につけて力強い泳ぎを見せる。

同じLサイズの水着を着ている夏菜は25mあたりで徐々に離される。

華莉奈のスピードはまだ落ちないどころか上がってきている。

普段ならこれで突き放せるはずだが、紗也香がまだついている。

残り5mで華莉奈がリードをわずかに広げるが紗也香は食い下がる。

最後は華莉奈が僅差で勝負を制した。

しかも自己ベストを更新した。

最後まで食い下がった紗也香は2位で、予選とは比べものにならないくらいの好タイムは自己ベストどころか中学新記録になった。



レース後の会見でそのことを聞かされた紗也香は驚きを隠せなかった。

「本当ですか?

予選の時は全然だめだったのに決勝でこんなにタイム上げられたなんて信じられないです。

予選の時に下半身に力が入りすぎてキックが空回りした感じがしたので、決勝ではなるべく力まないように心がけました。

それが良かったと思います。

山本さんにあこがれて平泳ぎを選んだので一緒に泳げただけでもうれしいのに、こんな結果まで残せたのはすごいと思います」

話をしているうちに笑顔があふれる紗也香。

Lサイズの水着を着るほどの中学生離れしたEカップのナイスバディは水に濡れて透けているようだが誇らしくも見えた。

「100mでも出渕さんと一緒でも(紗也香は決勝で5位)その時はあまり印象に残らなかったんですけど、ここまで粘れるとは思っていませんでした。

水着に慣れたので自分の泳ぎは完全に取り戻せたと思います」

殊の外淡々と振り返る華莉奈だが、紗也香が華莉奈にあこがれて平泳ぎを選んだとコメントしたことを伝えると

「長くやっているとこういう子が出てくるんですね。

理屈抜きでうれしいです。

でも、泳ぎとかトレーニングは見習ってもいいですけど、見習っちゃいけないところもあるって伝えておいてくださいね

(19歳の時に手ブラヌード、23歳の時にヘアヌードと全裸水泳の写真を週刊誌に披露し世間を騒がせたことを指していると思われる)」

と冗談めかしつつも感激していた。



<女子200m背泳ぎ決勝>

1日目の400m個人メドレーで上位になった竹内里帆と清野恵美が予選1位、2位を占めたが、意地を見せようと腕撫しているのは背泳ぎを専門にしている予選3位の赤崎摩耶(23歳)。

高校時代まではあまり芽が出なかったが大学に入ると頭角を現し、インカレでは4年連続で100m・200mの背泳ぎ2冠を獲得。

大学になってから世界選手権、オリンピックなどの大舞台も経験するようになった。

摩耶は1日目の50mにも出場しているがこれはあくまでも水着に馴染むための試運転のようなものととらえていた。

大学に入ってからハーフスーツを使っているが、今回のハイレグワンピースについては悪い印象を持ってはいない。

小柄でもムチムチしすぎないCカップ小尻。

薄いブルーのMサイズの水着を着ても乳首が浮き出ることもないし、ヒップが張り付いているようには見えない。

食い込む感じもないし、水着とバストの間に水が入り込んで重みを感じることもない。

これなら本命の100mと200mで勝負できると自信を深めている。


3レーンに摩耶、4レーンに里帆、5レーンに恵美が並ぶ。

摩耶が2年と4年の時にこの種目のインカレ決勝で3人は対戦しているがいずれも摩耶が勝っている。

今回はどうか。

スタートして15mで真っ先に浮かび上がったのは里帆。

200m個人メドレーの予選が終わって時間が経過しているとはいえ5レース目。

それでも果敢に先行する。

最後の追い込みにかける恵美は4番手、摩耶は普段の戦略通りで周りの様子をうかがう気持ちで3番手につけた。

50mのターンでも里帆がリード。

摩耶は2番手にあげたが恵美は4番手のまま。

100m過ぎると仕掛ける意図はないが里帆と摩耶の差が少し開いた。

ハイレグで脚の動きが楽に感じている里帆は普段よりもピッチが上がっているのでリードが広がっているようだ。

2番手でターンした摩耶はまだ慌てていない。

150mのターンをした後に仕掛ければいいと考えている。

最後の50mに懸けているのは恵美も同じ。

Eカップのスプリント体型の持ち主としても追い込みに懸けようと考えている。

150mも里帆が先頭だが摩耶がじわりと差を詰めた。

恵美も最後の浮き上がりで追い上げにかかる。

里帆のピッチはまだ下がらない。

しかし摩耶と恵美を突き放せない。

残り15mで3人の差が詰まってきたが里帆が先頭。

摩耶が追い込んでくる。

恵美のピッチは上がってこない。

最後のタッチまで勝負がもつれた。

里帆と摩耶が同時にタッチしたように見えるが電光掲示板では摩耶が1着、里帆が2着と出た。

「やっぱり摩耶さんはスペシャリストだから最後は強いですね。

なかなか勝てないですね。

個人メドレーのためにも最後まで押し切れる体力をつけたいです」

最後の最後で2位に終わったが里帆は前を向いている。

「竹内さんは思った以上に泳げていたのでびっくりしました。

でも、イメージ通りのレースができたので良かったです。

100は50で日本記録出した深町さんがいますけど自信もってやれると思います」

優勝した摩耶は満足そうな表情を浮かべていた。

スタート前には浮かび上がっていなかった乳首が硬直したか、レース後には浮かび上がっていた。



<女子100mバタフライ決勝>


200mに続く2種目制覇を狙う柴田真理子は、この種目に別の目標を掲げている。

ライバルである松村奈央を圧倒することだ。

小学生時代のジュニアオリンピックから何度となく対戦を重ねている2人。

色黒でGカップと「ビッグピーチ」と言われるほどの大きく形のいいヒップが自慢のセクシーボディに成長した真理子。

色白で美乳・美尻、同性のファンが憧れるようなボディに成長した奈央。

その成長の中で切磋琢磨し、世界大会の代表の座を何度も争ってきた。

そして、ワンメイクレースで対戦するときが来たその時に真理子は決意したわけだ。

対する奈央は真理子をライバルと思いつつも超えられない高い壁だとも思っている。

詰めの甘さで真理子に敗れることが何度もある。

自分への甘さ、相手のしたたかさを打ち破りたいという思いがこの100mでは沸いている。



真理子は4レーン、奈央は5レーン。

3レーンには200mで2位になった若槻春佳がいる。

スタートの反応は8人とも互角だが、15m過ぎて真理子と奈央が前に出た。

2人についてきているのは高校生の春佳だけで、他の5人は春佳から体半分の差がついている。

50mのターンで真理子が先頭に立ち奈央が続く。

そして春佳と2人の差はほとんどない。

大きくて形のいいヒップ、小さくても形のいいヒップ、まだ成熟し切れていないヒップが同時に水面で浮き沈みを繰り返す。

残り25mで春佳が遅れをとりはじめ、真理子と奈央の2人がマッチレースを繰り広げる様相になった。

まだ明らかな差がつかない。

キックの勢いもプルの力強さもまだ変わらない。

残り15mもお互いの勢いが落ちない。

ここも最後のタッチまでわからない展開になってきた。

同じ勢い、同じタイミングで2人はタッチした。

電光掲示板に注目が集まる。

1着は真理子、2着は奈央と出た。

フィニッシュした直後は浮かない表情をしていた真理子だが、すぐに隣のレーンにいた奈央に近寄りハグをした。

「こんなレース、記憶にないですね。

奈央にいつかやられるってずっと思っていたのに最後にトップって…、思っていた以上にタフでした。

ゴールしたら『奈央、すごーい!』って思わずハグしちゃいました」

真理子は2種目制覇した喜びよりも奈央への驚きの方が大きかったようだ。

奈央はメインプールから上がったあと、レース後会見をせずすぐにサブプールへ足早に移動して次の100m自由形決勝へ備える。

「75mまではついていけましたけど最後は疲れました。

でも、これからの自信につながったと思います」

春佳は3位になったがこの2人との競り合いで手応えを感じていたようだ。



<女子100m自由形決勝>


100mバタフライで柴田真理子と激闘を演じた松村奈央はサブプールで調整すると、足早に100m自由形決勝の選手が集まる待機場所に向かった。

このようにスケジュールの関係で忙しく動き回る選手時々いる。

巨乳の選手が小走りに会場を動き回るとバストがゆさゆさするところが見られることがあるが奈央はそういうことがなかった。


予選で1位になったのは40歳のママさんスイマー小林日菜子。

2人いる娘もスイマーで、小学6年生の長女・結菜はこの種目で日本学童記録(小学生記録)を最近打ち立てたばかり。

かつて日本記録を持っていた母としては恥ずかしいレースをするわけにはいかない。

そういう思いもあってかつての日本記録だった自己ベストに肉薄したタイムで予選をトップ通過した。

2位は1日目の50m自由形で優勝した川口ルリカ、3位は100mバタフライを泳いだばかりの奈央が続く。

スタート台からプールへ飛び込んだ反応は日菜子が一番いい。

ルリカ、奈央がほとんど差がなく続く。

更に、予選を8位ギリギリで通過した中学2年生の浅岡美優も食いついていく。

実は、日菜子が一番気になっていた対戦相手はこの美優。

来年には娘のライバルになるであろう相手と母親である自分が対戦しているのが新鮮だと感じている。

ハイレグワンピースにまだ馴染んでいない美優はキックも腕のプルもいくらか空回りしているが、日菜子、ルリカ、奈央とほぼ対等に渡り合っている。

4人の差がほとんどなくなったところで50mのターン。

ルリカがトップ、2番手日菜子、3番手美優、4番手奈央と続くが差はわずか0秒3しかない。

ターンの後の15mを過ぎてルリカが抜け出しにかかるが美優がすかさずついていく。

奈央、日菜子も離れていない。

残り25mになってもルリカはまだはっきりしたリードをとれない。

しかし、キックもプルもいくらか空回りしている美優の勢いが衰えてきた。

変わってポジションを上げてきたのは日菜子。

ルリカに並びかける。

しかし残り15mでルリカがギアを入れ直したかのように頭一つ抜け出した。

この勢いでルリカがトップでフィニッシュ。

日本記録にはわずかに及ばなかったが自己ベストをまた更新することができた。

ほどなく日菜子が2位でゴール、そして美優が3位で続いた。

「最後の15mくらいで一気に抜けたところでいけると思いました。

50でも100でもいい泳ぎができたので満足です」

2種目制覇のルリカは笑顔でレースを振り返ったが、顔を少し赤らめながら

「この水着で記録が出ましたからね…。

またレースで使いたいですね」

と、Fカップにぴったりと張り付いている黄色い水着を誇らしく見ていた。

「このタイプの水着が私の世代には合うのかな? 

うちの子はYou Tubeとかで私が独身だったころにこんな感じの水着を着て出たレースを見たことあるようですけど、実際見るのは多分初めてです。

どう思ったんでしょうかね?

決勝のタイム、子どもができてから出したことないですよ。

推進力がうまく伝わるような泳ぎができたとは思いますけど、ここまでうまくいったのはしばらくないですね」

50mでも100mでもしばらく出していなかった好タイムに日菜子はただただ驚いていた。

レース直後の会見が行われるミックスゾーンのすぐ上にあるスタンドに、結菜と次女の香菜(小学4年生)が所属クラブの関係者と一緒にいるのを取材陣の1人がみつけると3位になった美優のことに質問が及ぶ。

日菜子はためらうことなく応える。

「今回の水着は若い子にとって慣れないものだったから浅岡さんを抜けたと思います。

普段の大会だったら抜けなかったと思いますよ。

泳ぎの伸びは凄かったですから。

結菜には『中学になったら浅岡さんみたいな人がたくさんいるからまた頑張ろうね』って伝えておきます」

史上初といわれる世界選手権かオリンピックでの母子同時出場を夢見る日菜子だが、この質問に応えるときはすっかり母の顔になっていた。

「決勝に残れると思っていなかったのでびっくりしました。

3位なんて信じられないです。

何が良かったか悪かったか…よくわからないです。

でも、凄い人たちと泳げたのは良かったです」

美優は大物相手に3位になったことも、レース後の会見に応じているというこの状況も、まだ夢の中で起きていることのようにしか思っていないようだった。



<女子200m個人メドレー決勝>


2日目の最後の女子種目は、この日一番の注目種目といわれる200m個人メドレーの決勝。

1日目の400m個人メドレーで優勝した竹内里帆と2位の清野恵美、同じく1日目の100m平泳ぎで優勝した高橋ともえに加え中学生の古内ひかりも決勝に進んだ。

別の種目で優勝したり上位に進出したりした選手が何人も出るような種目だけに誰が優勝するかわからない。

だから注目度が高い。

そんな中、中学3年生のひかりがこの大会で最初の決勝種目に臨む。

普段はハイレグワンピースではあるがジュニア用を使っているひかり。

Sサイズとはいえ普段よりちょっと緩いが重くは感じていないので特別な対策はとらないことにした。

2レーンにひかり、3レーンにともえ、4レーンに里帆、5レーンに恵美と並ぶ。

最初のバタフライで里帆が先手をとる。

50mは里帆に続いてひかり、ともえ、恵美の順にターン。

バタフライが得意な恵美としてはやや出遅れ気味の出足となった。

里帆は最初のバタフライでリードできれば天気が向くと考えていたので気分良くテンポを刻む。

2つめは背泳ぎ。

ここで背泳ぎが得意なひかりが里帆に並びかけた。

ひかりとしては水着の食い込みも重みもあまり感じていないのでペースを普段以上に上げていく。

75m過ぎてとうとうひかりが里帆をとらえて先頭に立った。

100mのターンではひかりが先頭に立つが、里帆とともえが差がなく続く。

里帆と共に6レース目の恵美は疲れが出たか、5番手まで下がっている。

3つめは平泳ぎ。ターンした後の15mを過ぎて専門にしているともえが先頭に立つ。

ここからリードを広げていくのがともえの勝ちパターンだ。

ハイレグワンピースに戻ったともえの泳ぎは軽快。

4レース目だというのに疲れを感じることはない。

少しずつ里帆、ひかりを離そうとする。

しかし、思った以上に差は広がらない。

150mのターンはともえがわずかに先頭に立ったが里帆、ひかりがほぼ同時にターンした。

勝負はどうやら最後の自由形までわからなくなりそうだ。

最後のターンが終わって15m過ぎてもともえがリード。

ひかり、里帆はまだ食い下がっている。

しかし、この2日間で6レース目で疲れが出始めたか、残り25mで里帆が下がってきた。

ひかりはまだついている。

残り10mでひかりがともえにまた追いついてきたが、まだともえは抜かせない。

そして、残り5mでともえが突き放してトップでフィニッシュ。

ともえは2種目制覇を果たした。

2位には最後に盛り返した里帆、ひかりは3位に終わった。


「前半であまり離れなかったからいけるかなと思いました。

平泳ぎでリードできてもういけると思いました。

古内さんが思った以上によかったですよね。

最後までついていくとは思っていなかったです。

次の2ブレ(200m平泳ぎ)も自信持って行きます」

ひかりの泳ぎに舌を巻くところもあったが、ともえとしては自信を深めた優勝になった。

「水着のことは少し緩かったですけど、あまり気になりませんでした。

平泳ぎまで高橋さんについて行けたので良かったです。

次も凄い人と一緒の泳げるので頑張りたいです」

思った以上のレースができたひかりはあどけない笑顔を見せながらも、気持ちはもう本命の100m背泳ぎに向いていたようだ。



2日目の競技はすべて終わった。

この日も選手たちは水着を一斉に脱いだ後に別の水着を受け取った。

手渡された水着は1日目の競技が終わった後に主催者側が洗濯し保管していたもので、1日目の競技に出場していない選手の水着についても未使用ではあるが洗濯されている。

選手の多くは水着に体が馴染んできたようで、脱ぐのはスムースにできているようだ。



いよいよ、大会は最終日(3日目)を残すのみとなった。


↓ 続編「大会三日目(最終回)」 追加: 2018.02.23 ↓
大会3日目(最終日)


史上初の「ワンメイク競技会」もいよいよ最終日。
選手達はもう水着に馴染んだようで、着替えもスムースになっている。
その一方でこの2日間で6レースもこなして疲れが出ている選手もいる。
そんな中で選手達の泳ぎどう変化するのか、最終日の競技が始まる。


<予選>


最終日最初の女子種目は1500m自由形の予選。
1日目の800m自由形で優勝した谷本真美が予選をトップで通過。
オープンウォーター25kmもこなす真美としては長距離ばかりの3種目目といっても疲れを感じることはない。
ハイレグワンピースを完全に自分のものにしていると感じているからか、自己ベストを大幅に更新してきた。
2位には2日目の400m自由形で優勝した柴本綾。
2日目までに3種目、そしてこの日にも2種目を泳ぐが、こちらも疲れる様子がない。
初日に苦労したヒップの食い込みもあまり気にならなくなっている。
2人はこの大会で3度目の決勝対決となるが、最後に制するのはどちらか。


200m平泳ぎには1日目の100m平泳ぎ、2日目の200m個人メドレーで優勝し、この種目で3つめのタイトルを狙う高橋ともえが登場。
3種目目でピタッとしたハイレグに完全になじんでいるのもあって、自己ベストに迫るタイムで予選を1位で突破。
予選2位には2日目の50m平泳ぎで2位の中学生・出渕紗也香、予選3位には高校生の春原夏菜が続いた。
50mでは振るわなかった夏菜はここで水着の感触をつかめたようで、自己ベストには及ばないが想定以上のタイムをたたき出した。


この日最大の注目を集める女子種目は100m背泳ぎ。
1日目の50m背泳ぎで日本新記録を出して優勝した深町ますみ、2日目の200m背泳ぎで優勝した赤崎摩耶に加えて、2日目の200m個人メドレーで3位になった中学生の古内ひかりが参戦する。
50mに続いてパワーにものをいわせてますみが日本記録に迫るタイムで予選1位で通過。
2位で通過したのは摩耶、ひかりは3位で通過した。ますみは2日目のレースには参加していなかったが練習はしていたのでハイレグの感覚は忘れていなかったようだ。
3日通して参戦した摩耶は少し疲れを感じていたようだがハイレグになじんで推進力をうまく伝える泳ぎでタイムを出した。


50mバタフライには松村奈央が今度こそはの気持ちで参戦する。
50m・100m自由形、100mバタフライに続いて4種目目の参戦だがバタフライのライバル柴田真理子はいない。
だからこそ気合いが入っている。予選は自己ベストを出してトップに立った。
続くのは大学2年生の石田明日香。
155cmと小柄だがEカップの美巨乳の持ち主。
水泳の他に陸上の短距離でも全国レベルというマルチアスリートだ。
陸上でも水泳でもハイレグタイプのコスチュームを使っているから抵抗はない。
自己ベストには及ばないがまずまずのタイムを出している。


女子最後の予選種目は200m自由形。
ここにも柴本綾が登場する。
3日間で8本目のレースになるが、体が重く感じていないようで自己ベストに近いタイムでトップ通過。
2位は中学生の浅岡美優、そして400m個人メドレー2位の清野恵美と3位の中崎ちづるが続いた。
美優は2日目の100m自由形で3位になって自信を深めたか、得意とは言えない200mで自己ベストを出した。
恵美とちづるの童顔巨乳コンビはともに4種目目。
ちづるはやや疲れが出ているが、最後の力を出そうという意識になるようだ。


3日目になれば選手達は皆気持ちがほぐれてきている。
予選が終わった後のサブプールでは着心地について所属が違う選手の間で言葉を交わすようなことが多くなり、中には水着越しにバストのあたりをつつき合うような選手もいる。
そんな中でも緊張感は程よく漂っている。
休憩時間が終わり、いよいよ最終日の決勝種目が始まる。



<女子1500m自由形決勝>


今回の全日本選抜はオリンピックでは採用されていなくても世界選手権では採用されている種目も行われているが、中でも男子800m自由形と女子1500m自由形は一般的な競技会ではあまり行われていない。
そんな種目で中心となりそうなのはオープンウォーターでも活躍している選手だ。
この大会の1日目の800m自由形で優勝した谷本真美と2日目の400m自由形で優勝した柴本綾はプールでの競泳をメインに戦っているが、海や湖で行われる遠泳にも折を見て参戦している。
年齢は7つも離れていて所属も違うのに真美と綾は仲が良く、海や湖への遠征では行動を共にしている。水着に着替えるときはお互いに手助けするという。
予選3位で通過したのは、真美と綾とは逆にオープンウォーターをメインにしている高畑由紀(30歳)。
オープンウォーターでも特に長いマラソンスイムと呼ばれる25kmを主戦場としている。
プールでの競泳と違い水温によってはウエットスーツを着てレースを行うこともあるので、今回の大会で使うようなスケスケのハイレグワンピースを着て泳ぐのは全裸で泳ぐのに近い感覚だったようだ。
予選を終えるとMサイズの薄いブルーの水着からCカップのバストが浮き出ているように見えるし、股間の当て布の端からはアンダーヘアの生え際が張り付いているように見える。



3レーンに由紀、4レーンに真美、5レーンに綾が並ぶ。
50mプールを15往復もする。
800mの時よりもゆったりとしたスタートで、誰かが飛び出すような様子はない。
ただ、100m過ぎたところで由紀がピッチを上げて先頭に立った。
25kmのマラソンスイムを得意にしているとはいえ、海とプールの真水とは勝手が違う。
スタミナにものをいわせて残り1400mをこのハイペースで押し切ろうとしているようだ。
しかし、スタミナの消耗のしかたが海と違う真水ではこの戦略は成功するだろうか。
綾と真美は無理して食いつこうとするそぶりをしばらくは見せないでいる。
真美は由紀がこうするだろうと想像はできていたし、綾はこの大会で何度となく苦しんできたヒップの食い込みが気にならなくなっていた。
だから、2人はあまり無理しないでいこうと考えていた。
800mを過ぎても由紀のハイペースは変わらず。
それについていけているのは真美と綾、そして綾に更新されるまで800mの高校記録を持っていた大学2年生の杉下アンナだ。
美脚で小顔のハーフ美女(父親が日本人、母親がロシア人)として高校時代から写真週刊誌などで取り上げられている。
また、小学校に入学する前からやっていた競泳に加えて高校からシンクロも始め、競泳とシンクロの二刀流にも取り組んでいるという変わり種としても知られている。
ついている3人はまだ余裕があるように見える。
1000mのターンを迎えると、レーンごとに立ち会う審判が選手に
「せーん!」
と声をかける。
ここで真美が綾とアンナを突き放そうとする。
ピッチを由紀の方に寄せてくるとアンナがついていけなくなった。
綾は真美のペースの切り替えにもついていっている。
一方、ペースは下がっていないがスケスケのハイレグワンピースは裸で泳いでいるのと同じような感覚の由紀としては、バスト周りのキープ力が弱く安定感がない。
キックやプルが推進力に反映されているのか疑わしく感じている。
そんな中、真美と綾が由紀に食いついてきた。3人の競り合いは残り200mを過ぎたところで変化が生じてきた。
綾がスパートをかけてきた。
それについてきたのは真美。
とうとう由紀は失速した。
ハイレグワンピースと真水に戸惑っていた由紀に疲れが出てきた。
その反面、今回の水着をものにした真美と綾が先頭争いをしている。
残り100mの鐘が打ち鳴らされた。
綾が突き放そうとするが真美がついていく。
長距離にしては珍しい長い競り合いになった。
残り50mでも2人の差はあまりない。
残り15mでとうとう真美が抜け出した。
最後の最後にリードを広げた真美がトップでゴール。
2つめのタイトルを獲得した。綾は粘って2位。
3位には最後の200mで巻き返したアンナが入った。
「コースロープに囲われたプールでやるレースはしばらくしていなかったので最後まで何すればいいのかわからなかったです。
それに、こんな水着もしばらく着ていなかったので裸で水の中にいるみたいで、くすぐったい感じですね」
4位に終わった由紀は最後まで戸惑っていたようだ。
「1500mはあまりやっていないですけど、思い通りにできたとは思っています。
杉下さんがついていったのはびっくりしましたけど、最後は綾ちゃんとこうなるかなと思っていたので慌てなかったです。
この水着は本当にいいですね。
一番着やすいし泳ぎやすいし。
売っていたら買いたいですけど、どうすればいいですか?」
真美は最後までご機嫌。
まだ200m自由形の決勝が残っている綾に「頑張って」と声をかけ、両手で綾のバストにポンとタッチして検量スペースへと向かった。
一方、真美にバストをタッチされた綾は真美を視線で追ったあと苦笑いを浮かべながら
「真美さん、ご機嫌だといつもこんな感じです。
高畑さんじゃなくて真美さんについていくのは予定通りでした。
プールで泳ぐからこうしようって割り切っていました。
3回目ですよね、真美さんとワンツーって。
やっぱり一緒の泳ぐと楽しいし、普段以上の力が出る気がするんですよ」
と、振り返る。
まだ1種目残っているが、疲れ以上の充実感を味わっているようだ。
「1000mでペースが上がらなくなった時にはもうタイムは出ないと諦めていましたが、高畑さんを抜いたらまだいけると思うようになって力が出てきた感じですね。
1500mは何度か小さい大会で泳いだことありますけどここまでのレースをした記憶はないです。
今回の水着はシンクロの練習で使っているような水着に似ていて着やすかったし、泳ぎやすかったです。
シンクロの練習で普段のレースで使っている膝までのやつを使ったことありますけど、いろいろな方向で脚を動かしているうちに太もものあたりがパンパンになっちゃって。
そう言うのがあるからかもしれないですけど、脚の締め付けがないと疲れにくくて、1500mで最後まで力出せたと思います」
思った以上の成果を残せたアンナは笑顔を絶やさないでいた。
シンクロをやっていることもあって、オレンジ色のXLサイズの水着の内側にある股間の当て布からアンダーヘアがはみ出ているように見えない。
形のいいのDカップバストとやや大きめの乳首、上向きの美尻は濡れた水着から浮かび上がっている。



<女子200m平泳ぎ決勝>


平泳ぎのエースといえば、5年前までなら山本華莉奈だったが今は高橋ともえと業界の見方は一致している。
50mこそ華莉奈がまだ意地を見せているが、伝統的な種目と言える100mと200mではともえが他を寄せ付けない強さを見せている。
4レーンのともえを挟んで3レーンに高校生の春原夏菜、5レーンに中学生の出渕紗也香と恐らくともえの後に平泳ぎのエースに名乗りを上げそうな2人がいる。
ともえにとっては200mは一番の得意種目。
ここで負けるわけにはいかない。



スタートからの15mでまず浮かび上がったのはともえ。
夏菜と紗也香もついていっている。
ただ、紗也香は200mよりも100mの方が得意。
前半であまり動くと体力を無駄に使ってしまうので何が何でもくらいつくような感じではない。
そう考えると夏菜の方が余裕がある。
水着が体に馴染んだのもあるし体の動きが軽いので、隙あらば抜こうとすることも考えている。
最初の50mはともえと夏菜が同タイムでトップでターン。
その次に紗也香がターンした。
ともえの泳ぎにはまだ余裕がある。
夏菜の勢いも衰えていない。
ただ、少しともえがリードしているようにもみえる。
100mのターンではわずかではあるがタイム差がついてともえがトップ、夏菜が2位になった。
3番手の紗也香のペースは落ちていないが夏菜との差が開いた。
125mあたりでともえのペースはだんだん上がってきている。
夏菜も食いついてきているし、紗也香も差を詰めてきている。
最後のターンでまた3人が並んだ。
4番手には100mで自己ベストを出して3位になった葛西なほみが続くが、3人との差は大きくなっている。
最後のターンをした直後の15mで先に浮き上がったのは夏菜。
無理がかからないペースアップで夏菜がとうとう、ともえをとらえた。
しかしともえはまだちぎられていない。
紗也香もついている。
残り25mでまたともえが夏菜を抜いた。
それでも夏菜は食い下がる。
夏菜はキックで脚が大きく開くたびに股間に水が入り込みそうな違和感を大会が始まった頃に感じていたが、今はそんな感じがない。
だからペースがおちない。
しかし、残り15mでもともえはまだリードしている。
一方、疲れてきた紗也香はペースが落ちてきて離されてきた。
そして、残り5mでともえが抜け出した。
ともえはハーフスーツで出した自身の日本記録をわずかながら更新。
2位の夏菜はハイレグワンピースを着ていた頃のともえが出した高校記録を更新した。
「あーっ、面白かった!」
ともえが会心のレースができたと思ったときに決まって発する言葉がついに聞かれた。
「春原さんと出渕さんが思った以上に粘ったのには驚きましたけど久しぶりに燃えました。
日本新は狙ってはいなかったですけど、出せたのには納得できました」
日本新で3種目制覇に花を添えたともえは目に見えて満足な表情を見せた。
「高校新は出せればいいなとは思っていました。
ハイレグは小学校の時に着ていましたけど、最近はあまり着ていなかったので違和感ありましたね。
でも、だんだん慣れてきました。
キックが楽にできたのでペースが落ちにくくなっていましたね」
この大会で手応えを語る夏菜は水泳選手には珍しいスレンダー巨乳といわれるスタイル。
黄色いLサイズからは形のいいFカップときれいなくびれが浮かび上がっている。
中学生離れした大柄な体格の紗也香は夏菜と比べてムッチリしている水泳選手らしい体型だが、表情はまだあどけない。
ただ、このレースの結果には納得いっていないようだ。
「いままで経験したことないスピードでしたね。
200mはあまり得意ではないですけど、最後までペースが落ちないスタミナつけないといけないのかな…」
中学生同士なら無敵の紗也香だが、お姉さん相手のレースで課題が見つかった。
濡れたオレンジ色の水着からは中学生離れした豊満なバストとその割に小さな乳首が浮き上がっていた。



<女子100m背泳ぎ決勝>


最終日の女子種目で一番注目されているのは100m背泳ぎ。
50mで日本記録を出した深町ますみ、200mで優勝した赤崎摩耶が直接対決することに加え、中学生の古内ひかりも加わり興味が増している。
ひかりはどちらかといえば100mが得意ということでますみと摩耶にどう割って入るのかがポイントになりそうだ。


3レーンにはツルペタの少女体型のひかり、4レーンには爆乳で人気を集めるますみ、5レーンにバランスいいスタイルと言われる摩耶と、対照的なスタイルの3人が並ぶ。
スタートはますみが一番いい。
バサロから15mで浮き上がってもうますみがリードしている。
そこについていくのがひかりで摩耶はやや出遅れた。
腕をかくのに合わせてますみのバストが縦に激しく揺れる。
小柄なひかりが目一杯腕を動かしているのに対してますみの動きには余裕がある。
50mのターンではますみが自らの日本記録を上回るペースで先頭に立ち、ひかり、摩耶と続いてターンしてきた。
ターンして15m過ぎると摩耶がひかりに詰め寄っている。
200mが得意の摩耶としてはここからの追い上げに懸けていた。
序盤から目一杯に腕を動かし、目一杯キックをうってきたひかりは日本新ペースのますみについていったのがアダになったか、ペースが徐々に落ちてきている。
残り25mで摩耶はひかりを突き放した。
摩耶のペースは上がってきているがますみまだ詰め寄れない。
ますみのバストは前半と同じように上下に激しく揺れている。
それにペースはむしろ上がっている。
残り15mでとうとうますみは摩耶に体1つ分のリードをつけた。
ますみのペースは全く落ちない。
このまま押し切ったますみは50mに続く日本新記録更新で2種目制覇を果たした。
2位に摩耶、3位にひかりと続いた。
「50mで手応えがあったので100mで特別なことをやろうとは思っていませんでした。
楽な気持ちで記録を伸ばせたのは良かったです。
何日かこの水着を着ていると体に馴染んできて、レース重ねるたびに動きもキレてきたかなと思います」
ますみは水着がぴったりと肌に張り付いてまるで裸のように見えるのを気にすることなく、今回の結果に満足しているようだ。
「動きが軽かったので深町さんにどんどんついていこうと思いましたが、体力が続きませんでした。
年上の皆さんは凄いですね。
体力がなくなると水着が重く感じました。
やっぱりいつものより大きかったからかな?」
普段は子供用の水着を着ているひかりとしては、Sサイズとはいえ大人用の水着の重さが最後に堪えたようにみえる。
ただ、まだ成長途上。
この感覚のズレは時間が解決してくれるかもしれない。



<女子50mバタフライ決勝>


松村奈央は1種目でも優勝したいという思いでこの種目に向かうのに対して、大学2年生の石田明日香は今の自分がどこまでできるかを試したいという思いでこの種目に臨む。
明日香は小学校入学と同時に地元のスイミングスクールに入って水泳競技を始める。
バタフライを専門にするようになった5年生でメキメキと頭角を現し全国大会に出場するくらいになった。
中学になっても水泳を続けていたが、学校に水泳部がないために陸上部に入部。
短距離を中心に活躍し、こちらでも全国レベルで戦うまでになった。
その後進んだ高校・大学には水泳部も陸上部もあったので両方の部活の練習に参加し、両方の全国大会に何度も出場するまでになった。
その上、大学に入学してからはダンスサークルに入り、コピーバンドならぬコピーアイドルとして学園祭でライブを行ったこともある。
いろいろと体を動かしてできあがったEカップとヒップから太ももにかけてのムッチリしたボディラインが目をひく。



奈央が4レーン、明日香が5レーン。6レーンには予選4位の高校生、若槻春佳がいる。
スタートしてからの反応は明日香が一番いい。
奈央もほぼ差がなく続く。
ムチッとした明日香のヒップがドルフィンキックを打つたびに浮かび上がる。
奈央のヒップも疲れを感じさせずに躍動している。
残り15mで奈央と明日香が並ぶ。
50mが苦手な春佳は離された。
瞬発力勝負なら奈央も明日香ものぞむところ。
残り10mでも5mでも差がつかない。
最後のタッチで勝負が決まる。
観客の視線も、奈央と明日香の視線も、電光掲示板に集まる。
1着は奈央、2着は明日香。100分の1秒の差で勝負が決まった。
勝った奈央は右手でガッツボーズを見せたり水面をたたいたりして喜びを爆発させた。
自己ベスト更新の明日香も観客の声援に手を振って応えた。
「ガッツポーズしたのは久しぶりです。
今考えるとこの大会中は体が重かったからあと一押しが足りなかったかなと思いますが、今回は目一杯体が動いたので最後の一押しができました。
柴田さんが一緒だったらもっとうれしいですけど、それは今度ということにします」
会見を終えてクールダウンに向かう奈央には女性ファンから祝福の声があり、満面の笑みで応えていた。
「陸上だと100mで1000分の1秒の差で勝ったことも負けたこともありますが、水泳でこんな競り合いをしたのは多分初めてです。
松村さんくらいの選手とギリギリまで競られたのは自信にしていいですよね。
陸上はセパレートタイプではありますけど、先輩(2年先輩で短距離とハードルが専門の白石奈々。明日香と共に美人アスリートとして週刊誌に取り上げられる)に教わってショーツをハイレグにリメイクして使っているので、今回のハイレグには抵抗なかったです」
濡れた長い黒髪を右側に流して会見場に姿を見せた明日香。
濡れた水着からは形のいいEカップと小さな乳首が浮かび上がっている。
そして、結果以上に楽しめたようで笑顔もとびきりのものだった。



<女子200m自由形決勝>


女子最後の決勝種目は200m自由形。
短距離得意の選手、中距離や長距離を得意とする選手も集まることもあり、面白いレースが毎回期待されている。
予選トップは柴本綾。
大会3日間で5種目め、全部決勝まで進んでいるので10本目のレースになる。
しかもこの日は1500m自由形決勝も泳いでいる。
ただ、スタミナには自信がある綾。
最後の種目に全力を尽くすことだけを考えている。
予選2位は短距離得意の中学2年生の浅岡美優。
全国中学大会で優勝している種目なので決して悪いイメージはない。
2日目の100m自由形の後、美熟女スイマー小林日菜子から
「思い切ってやればいいよ。
全中だったら1年生がいることがあるけど、ここじゃ浅岡さんが一番年下だから」
と激励も受けた。
予選3位と4位は清野恵美、中崎ちづるの同学年童顔巨乳コンビ。
2人とも4種目、決勝に全部出ているので8レース目になる。
2人は最後の気合いを入れるため、招集場所で1つにまとめていた髪をツインテールにまとめ直した。
レース中はスイムキャップに隠れるし、レース後には髪をまとめているゴムを外す人もいる。
人目にふれることはほとんどないが2人はここぞというときにツインテールにするという。



3レーンに恵美、4レーンに綾、5レーンに美優、6レーンにちづる。
他の4人も少なくと2種目目の参戦になる。
スタートして15mの浮き上がりで先頭に立ったのは美優。
100m得意の美優にとっては先行逃げ切りを狙ってきた。
そこに食いついてきたのはちづる。
恵美もついてきている。
400m以上の距離が得意な綾は前の3人の様子を見ながら追い込みをかけようと考えているようだ。
最初の50mは美優が先頭でターンし、その後ほぼ同時にちづると恵美が続き、綾は5番手でターンした。
美優のペースはまだ落ちない。
恵美とちづるはぴったりと並んでいて、2人で美優を追うような形になっている。
綾は恵美とちづるの間に割って入ろうとペースを上げていく。
100mのターンも美優が先頭のままだが、恵美とちづるの一団に綾が追いついている。
水着に慣れてきたか、重みも感じないようで、美優のペースは落ちていない。
しかし、綾が恵美とちづるを抜いてきた。
綾は予定よりも早く、125m過ぎでギアチェンジをして追い込みをかけてきた。
本来なら150mのターンから浮き上がった後に追い上げるつもりでいたが、思った以上に美優のペースが落ちなかったので早めた。
そのギアチェンジについていけなかったのはツインテールの大学生2人。
中学生より先に無理が来てしまったようだ。
150mのターンも美優が先頭。
2番手には綾が続いた。
最後のターン後の浮き上がりで美優のペースがやや落ちてきた。
それと入れ替わりに綾のペースが更に上がってついに先頭に立った。
並びかけずにすぐに抜き去っていく。
長距離を得意としている選手らしくない素早い攻めで一気にリードを広げる。
美優はまだ粘ろうとするが差が縮まらない。
恵美とちづるは他の4人と共に突き放された。
綾は勢い止まらず一気にフィニッシュ。
自己ベストに肉薄する好タイムで2種目目の優勝となった。
美優は2位を確保。
125mで突き放されたちづるが3位、恵美が4位になった。


レース直後の会見が行われるミックスゾーンになぜか1500m自由形で優勝した谷本真美が綾の高校の後輩で50mバタフライを泳ぎ終えた若槻春佳を連れてきた。
泳ぎ終わってミックスゾーンに姿を見せた綾は、検量スペースにいるはずの2人がなぜいるのか戸惑った。
しかし、すぐに3人で軽くハグを交わした。
「3日間に10本もレースをやるのは珍しくないですけど、それ以上にいろいろなことがあって充実した気がします。
水着に馴染むかどうかでこんなに苦労したことはないし、いろいろな展開を経験できたし、それに真美さんがいろいろ盛り上げてくれたし、この大会は楽しかったですね」
笑顔絶やさずに大会を振り返った綾はもう一度、真美と春佳とハグを交わした。
「小林さんにきのう『思い切りやって』って声かけられたのできょうは頑張れました。
150までペースが落ちなかったのはよかったです」
美優はうまく言葉にできないながらも手応えがあったことを伝えたかったし、日菜子への感謝を伝えたかったようだ。
恵美とちづるは会見をしなかったが、レース後すぐにスイミングキャップを脱いで水面上で髪を両手で分けた後にプールから上がり、ツインテールを観衆に見せつけた。中にはスマートフォンを2人に向ける人もいた。



大会の全日程が終わり、選手達は水着だけを着た状態で検量スペースにある確認をするために集められた。
今回の大会で使用した水着は国際連盟に公認された仕様で作られているので他の大会で着用することもできる。
そこで、選手にこの水着を持ち帰るかどうかを確認しようというわけだ。
選手達は役員の指示に従ってまず水着を脱いだ。
まだ青さが残る少女体型の中学生から大人らしいメリハリのあるボディラインを保ち続けるママさんスイマーまで、何十人もの全裸の女性が一つの場所に集まっている。
そのあと、かごを持った役員が選手達の目の前をゆっくりと歩いて行く。
持ち帰らないと判断した選手が脱いだ水着をそのかごに入れる。
持ち帰る選手はそのまま役員を見送る。
水着の内側のタグに番号がふられている。
大会前日の検量で主催者がタグの番号と選手の名前を記録しているため、持ち帰る選手と持ち帰らない選手は判別できるようになっている。
主催者の集計では水着を持ち帰った選手は全体の半数弱になったという。
「タダで貰えるって聞いたので持ち帰りました。
海でも使いたいですね。
乳首とかですか? 私はあまり気にしてないですよ。
日焼けも気にしていないし…」
自由形長距離で2種目を制した谷本真美は、通用口に集まった取材陣に嬉々として水着のことを語っている。
オープンウォーターやフィンスイミングでもこの水着を使う気でいるようだ。
「綾ちゃんはどうなの?」
側にいた柴本綾に真美は水を向ける。
「初めは持ち帰るのをやめようとおもいましたけど、真美さんがかなり気に入っているのを見たので、使ってみてもいいかなと思って持ち帰りました。
使うとすれば? うーん…、プールの方かな」
大会が進むうちに綾は心変わりしたようだ。こういう選手が多かったという。
「海は?」
真美がいたずらっぽく訊いてくる。
「真美さんと同じレースに出るなら海で着てもいいかな…と思います」
どちらが年上かわからなくなるような落ち着いた口調で綾は応えていた。
綾のように、泳いでみてのフィーリングが良かったから、持ち帰って使い続けようと決断した選手は多くいた。
自由形短距離で2種目を制した川口ルリカ
「普段使っているものよりも脚の動きが楽でした。
胸の方から水が入り込むような感じはおっぱいの押し込み方でどうにでもなるかなと思ったし。
レースでも練習でも使ってみたいです。
(柴田)真理子さんも持ち帰って使おうと思っているみたいですよ」
平泳ぎ2種目と200m個人メドレーで優勝した高橋ともえ
「やっぱり高校まで使っていたタイプだから、こっちの方(ハイレグワンピース)が使いやすいです。
大学の大会に出る時には(大学の水着を使うために)使えない場合もあるかもしれないですけど、可能な限り使いたいです」
一方、中学生の古内ひかりは持ち帰らなかった。
「自分にはやっぱり大きいので使えないなと思いました。
高校になったら大人用の水着を着ると思いますけど、今はまだ…」
自分の本来のサイズとは完全に合わなかったという選手はみんな持ち帰ることはなかった。



主催者の担当者は、
「水着を統一して選手の泳力を際立たせる効果はある程度出せたと思う。
ただ、水着との相性で本来の力を発揮できなかった選手がいたのも事実なので改善の余地はある。
選手や指導者には泳ぎを見つめ直すいい機会になったと思うので、今後のレベルアップに活用していって欲しい」
と一定の手応えを得た様子。
今後、どのように全日本選抜が発展していくのか楽しみだという意見が業界の大半を占めているという。

(終わり)

スポエロトーク「暴走妄想フリーウェイ」




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