「ワンメイク! アナザーストーリー」 著者: 水マニア様 投稿日: [2018.03.11]
  
<「ワンメイク!」アナザーストーリー> 
女子スイマー架空インタビューシリーズ「マーメイド達の本音」(1)小林日菜子  
  
先日行われた競泳の全日本選抜。  
同じデザインの水着を着てレースを行うという大会の趣向を選手達はどう受け止めたのか。  
ここでどんな収穫、課題を得たのか。  
出場した女子選手に話を聞く。  
  
     ※       ※  
  
25年連続、しかも結婚出産を経ても日本選手権に出場している小林日菜子。  
40歳で初めて経験したこの大会で何を感じたのか。  
  
--今回の全日本選抜では30代では出せなかった好記録を連発。要因は?  
日菜子「久しぶりにいいトレーニングが積めて、体もしっかり動けたからですかね。  
  最近は量より質のトレーニングにこだわっていましたけど、今回は質はもちろん量も伴っていたかなと思います。  
  使った水着も良かったですね」  
  
--ハイレグワンピースを着てレースをしたのはいつ以来?  
日菜子「結婚してしばらくは使っていたから…、最初の子どもが生まれる直前以来かな」  
  
--久しぶりに着たハイレグはどうだった?  
日菜子「子どもが生まれて胸がCカップからEカップになったんです。  
  そのせいですかね、子どもが生まれる前よりもピタッとフィットして動きやすく感じました。  
  脚もそうですけど、肩周りがかなり楽でした。  
  最近使っているハーフスーツ、見た目の体型補正のためにも使っているからかもしれませんが、股関節から腿や胸から肩の辺りが窮屈に感じることあったんですよね。  
  それがハイレグになると楽に動けたんです。  
    それに、今回の水着はキープ力が強いんですかね、バストやヒップのラインが思った以上にきれいだったんです。  
    こういう感じのものだったらハイレグワンピースを使ってもいいかなと思います」  
  
--若い選手はレースでこういう水着をあまり着ていないが、全日本選抜では戸惑っていたと思う?  
日菜子「やっぱり戸惑っていたでしょうね。  
    練習着はミドルかローレグでしょ。  
    それにあんなに薄くてピタッとする生地の水着だって最近ないし。  
    着ていて気持ち悪いって思った子もいたんじゃないかな。  
    私も最初は気持ち悪かったし。  
    中学の水泳部に入ったとき、大会では体育の授業で使うスクール水着とは別の水着を着るからって、黒い競泳水着を渡されたんです。  
    家で試着してみたらサポーターがはみ出るし、ちょっときついし…、  
    サイズ違いじゃないかと思って箱を見たら自分のサイズなんで返品はしなかったですけど。  
    学校の室内プールで初めてこの水着を着て泳いだら肌にピターッとして気持ち悪かったですよ。  
    先輩はこれを着て泳ぐのに慣れているから平気だろうと思いますけど、市内のスクールに小学校の頃から通っている同学年の子が平気な顔をしていて泳いでいるのには理解できませんでしたからね。  
    1年中好きな水泳ができるからってことだけで水泳部に入ったのは失敗だったかなって、後悔しました」  
  
--慣れるのにどれくらいかかった?  
日菜子「そんなにはかからなかったですね。  
   …ていうか、競泳水着を着て気持ち悪いと思ったのは最初だけです。  
   最初に泳いだ後に顧問の先生から『今度は体育で使う水着(スクール水着)を着てみようか』っていわれて、更衣室に戻ってスクール水着に着替えたんです。  
   それで泳いでみたら水着が重く感じて、50m泳ぎ終わったら何となく疲れ方が違うなって。  
   これで水泳部の水着は違うのがいいんだってわかりました」  
  
--若い選手の中には3日間でピタッとしたハイレグに慣れたという声もある  
日菜子「何度か泳いでいるうちに身体が水着に馴染んでくる人もいると思いますよ。  
  タイムなり動きなり思ったより良かったと思う人がいても不思議ではありませんね」  
  
--身長と3サイズを測った結果で「あなたはこれを着てレースに出てください」と水着を渡され、普段使うのとは違う水着を着てレースに出た  
日菜子「みんな初めての経験で、何をするのかわからないから、大会前日の検量に集まった時は緊張しました。  
  他の子の表情も硬かったですね。  
  女同士とは言ってもみんな裸でしょ。  
  他の子の裸が自分より良く見えて自分の泳ぎに自信が持てなくなった子もいるんじゃないかな。  
  自分の身体を良くみせて相手より優位に立つという心理的な戦略をとる種目もあるって聞いたことありますが、それなのかなって思います。  
  私は自信がないように見えちゃいけないと思って、待機スペースのいすに座っているときも身長や3サイズを測っているときも背筋を伸ばして、目線を下向きにしないように意識しました。  
  実際自信を失うことはなかったですけど、自分より年下の子の裸を何十人も見ていると、  
  みんなボディラインも顔もきれいでびっくりしました。  
  中学生でEカップだったり高校生でFカップだったりする子もいるし、  
  室内プールで練習することが多くなったからみんな色白だし。  
  自分が高校生の頃とは全然違っていてびっくりですね。  
  あと、会場入りの時に本番用の水着を見せたりとかウォーミングアップとか、いろいろチェックが入るのも緊張を誘うような要因だったかもしれませんね。 
  こういうのもみんな初めてですからね」  
  
--50m、100mと川口ルリカに敗れたが、彼女に対する印象は?  
日菜子「去年の日本選手権で対戦したことがあって、その時は50mで優勝したのでいいイメージがあったんですけどね。  
  自分の動きは決して重いとは思っていませんでしたけど、あのときよりも川口さんは動きのキレがあったと思います。  
  キックが特に良かった気がしますね」  
  
--本人もキックに手応えを感じていたようだ  
日菜子「本当ですか? 腿を締め付けすぎないのが川口さんには良かったのかな」  
  
--1日目の会見で「高校の頃を思い出した」と話したが、その真意は?  
日菜子「私が日本選手権に初めて出た頃を思い出したんです。  
  泳ぐのが好きなだけで中学の水泳部に入った私がテレビで見たことあるような選手と一緒に泳ぐなんて信じられなくて何日も前から興奮していました。  
  大会に入ってからもテンションは上がったままで、これまでで一番動けて50m(自由形)、100m(自由形)で自己ベストを出せてまた興奮しちゃって。  
  水着は水色のプレーンなやつで、サブプールでウォーミングアップした後にプールを出ると乳首が見えたのでキャーッていいながらセームを隠してはしゃいでいたのもいい思い出ですね。  
  ハイレグの水着を着てトップクラスの選手と泳いでいるうちにあの時の高揚感がよみがえったから、初めて出た大きな大会のことを思い出したんです」  
  
日本選手権初出場の高校1年次は全種目予選落ち。  
その後、大学1年次から4年次まで50m自由形で日本選手権4連覇、100m自由形ではこの4年間で2度優勝した。  
ただ泳ぐのが好きな中学生は自由形短距離のエースになり、オリンピック(23歳時)と世界選手権(26歳時)でメダルを獲得するまでに成長した。  
そして、結婚・出産を経て、40歳で迎えたシーズンの日本選手権で25年連続出場を果たした。  
  
--40歳現役って、想像していた?  
日菜子「うーん…。  
  いつの間にかそうなっていたって感じなので、想像していたかといえばしていないかもしれないですね」  
  
--引退が頭によぎることは?  
日菜子「なかったです。  
  オリンピックと世界選手権で1回ずつメダル獲りましたけど、それで満足して『もうやめていいや』って思ったことないし、結婚しても、子どもを2人産んでも引き際をどうすればいいかを考えたことはないです。  
  目標設定はしていますけど、オリンピックまでの4年とか、長いスパンでは考えていません。  
  短いスパンで目標を立てて、それをクリアすることの繰り返しが二十何年続いているので、いつの間にか40歳になったって感じです」  
  
--妊娠を隠して大会に出たこともあった  
日菜子「結果的にはそうなりましたけどね。  
  最初の子は世界選手権の後、2人目の子は日本社会人の後に妊娠がわかったんです。  
  安定期でないのにまともにトレーニングしてまともに大会に出ていたので、終わってみるとあり得ないというか、大変なことをしたなって思いますね。  
  特に初産は世界選手権の後ですからね。  
  世界選手権の最中に何となくつわりみたいな症状があったんですけど、自分の出番の前の日に症状が止まって普通にレースをやっていたんですよね。  
  帰国して行きつけの産婦人科に行ったら『妊娠ですね』って」  
  
--結婚する前と後で変わったことは?  
日菜子「結婚する前はとにかく自分のために泳いでいるという意識が強かったです。  
  結果は二の次で自分が満足できるかどうかが大事だった。  
  でも、結婚してからはまず、家のことを率先してやってくれる旦那(毅郞=たけお=さん。水泳業界とは関わりがない同い年の会社員だったが、長女出産後は所属クラブで日菜子のマネジメントをしている)に恥をかかせてはいけないって重いが強くなりました。  
  旦那が頑張っているんだから当然私も頑張らないとって。  
  それから、子どもが生まれてからは、子どもが少しでも興味を持てるように頑張ろうって。  
  モチベーションは変わってきているかなと思いますよ」  
  
--娘2人(長女結菜=ゆな=12歳、次女香菜10歳)もスイマーとしてそれぞれの年代でトップクラスになった  
日菜子「さっきもいいましたけど、まず2人とも興味を持てたことがうれしいです。  
  でも、ここまでのレベルになるとは思っていなかったので困ったな…と」  
  
--困った?  
日菜子「下の子(香菜)はスタイルワンが平泳ぎだし年齢が10歳なのであと3年くらい時間はありますけど、上の子(結菜)はスタイルワンが私と同じ自由形の短距離で中学に上がる来年辺りから日本選手権に出てきそうな勢いですからね。  
  つまり、ライバルが1人新しく出てきたんですよ。  
  つい最近までライバルが誰かって意識することはまるでありませんでした。  
  大学の頃、記者の人たちは『市原(さな=同年代の自由形エース。200m自由形で日本記録を保持していた)さんのことをどう思いますか?』って、大会が来るごとに質問していたけど、女優さんじゃないけど『別に…』としか思っていなくて。  
  見習いたいと思うところはいろいろあったし、どうしてこんなことができるのかなと気になるところもあったけど、ライバルとは思っていませんでした。  
  でも、上の子がメキメキと力をつけてくると、『負けられないな』って気持ちになるんですよね。  
  火をつけたといえばいいですかね」  
  
--全日本選抜で対戦した川口や松村奈央はどんな存在?  
日菜子「なんだかんだ言って気になる存在ですよ。  
  泳ぎの映像を見て『どうしてこんなに泳げるのかな』って見て研究するし、お互いに気になるポイントを話し合うこともします。  
  川口さんとはあまり直接的な交流はないですけど、サブプールとかで何か聞かれたらアドバイスすることあります。  
  奈央は大学の後輩ですから結構交流がありますね。  
  他のOB・OGと大会へ応援にいくこともあったし、大学を卒業した後は同じクラブになったのでお互い練習でアドバイスし合うし、娘の面倒も見てくれてますよ。  
  あと、奈央はモデルですから雑誌の取材を受けたときの写真写りについてのアドバイスももらっています。  
  全日本選抜の検量の時の立ち方、歩き方も奈央に教わったことを参考にしました」  
  
--全日本選抜で対戦した中学生の浅岡美優も気になる存在  
日菜子「上の子が中学に入学すると浅岡さんは3年生ですからね。  
  全国中学とかジュニアオリンピックでうちの子はこんな子と対戦するんだって思うと、選手としてではなくて親として気になるんです。  
  この子にうちの子が勝つにはどうすればいいかなって、自分のレースが終わった後に考えていました」  
  
--浅岡が200m自由形に出る前に声かけた  
日菜子「娘が柴本(綾)さんとか清野(恵美)さんのようなレベルの選手と対戦する時にどうするかなと想像していたら、『思い切りやりな』って言いたくなったんです」  
  
「困った」と言っておきながらも娘に話が及ぶと表情が柔らかくいきいきとしている。  
これからの夢も娘と関係していることだった。  
  
--これからの目標は?  
日菜子「うーん、究極的なことをいうと2人の娘と一緒にオリンピックか世界選手権の代表になることかな。  
  フリーリレーで上の子から引き継ぐなんてことができればなおさらいいですね。  
  あと、現実性のある目標ならば、娘と一緒に日本選手権の決勝に出ることですね」  
  
--何歳くらいまでやるつもり?  
日菜子「あまりがちがちに設定するつもりはないですけど、目標を全部叶えるとするなら46まではやらないとな、とは思います。  
  でも、今まで通り、いつの間にかというか、気がつけばそういう年齢になるような気がしますけど」  
  
<家族ぐるみの付き合いでも>  
○…松村奈央は大学卒業後に小林母子が所属するクラブに移籍してから家族ぐるみの付き合いをするようになった。  
松村は長女結菜、次女香菜の指導を日菜子と共にするほか、夫・毅郞さんが仕事で帰宅が遅くなるときには練習後に夕食を振る舞うという。  
1年前に写真週刊誌に松村と毅郞さんのツーショット写真が掲載され不倫疑惑が持ち上がったが、この時は松村の自宅に毅郞さんが自家用車で送り届けただけで男女の関係はなく、日菜子がブログで「奈央はめいのような存在。なんでこんな写真が出たんだろう」と否定した。  
  
小林日菜子(こばやし・ひなこ)  
40歳。旧姓山本。  
競技としての水泳は中学入学時から始める。  
高校1年次(16歳)から現在まで女子としては最長となる日本選手権25年連続出場。  
史上初となるママさんスイマーとしての出場も果たす。  
大学1年次(19歳)と23歳時、27歳時、31歳時に五輪、大学3年次(21歳)、24歳時、26歳時、28歳時に世界選手権に出場。  
50m自由形で4回、100m自由形で5回日本記録を更新。  
3度目の五輪出場後に毅郞さんと結婚。  
長女・結菜は自由形短距離、次女・香菜は平泳ぎが専門。  
身長166cm、体重58kg。3サイズは87(Eカップ)・59・88 
 
↓ 「柴田真理子・川口ルリカ 」編  追加: 2018.04.05 ↓ 
 
 
女子スイマーインタビューシリーズ「マーメイド達の本音」(3)柴田真理子・川口ルリカ  
 
 
  
バタフライで2冠の柴田真理子と自由形短距離で2冠の川口ルリカは水着を自分のものにして活躍した。 
そこには2人だからこその秘密があるとか。  
 
 
--前日の検量で裸になったときに気付いたことがあったというが  
 
真理子「おっぱいが大きいと言ってもお椀型の子が多いなって。  
丸みがあるようなおっぱいだと、水着の胸の部分の締め付けよりも水着の内側に水が入り込むような抵抗感の方を気にしないといけないかなって」  
 
ルリカ「合宿でもまとまった人数の裸って見ることないんです。  
自分の部屋についているお風呂に入るし、着替えも部屋でやっちゃうし。  
水着越しからおっぱいが大きそうだなって見える人は何人も見たことありますけど、裸をここまで見ることはなかったですよね。  
あの日は試着でお尻とかの食い込みと同じくらいおっぱいを気にしている人が思った以上に多かったなって思って、水着の内側に手を入れてみてどうすれば気にならないかいろいろ試しました」  
 
 
--で、出番ギリギリまで水着の内側に手を突っ込んでいたと  
 
ルリカ「そうですね。  
1日目の予選が終わるまでわからなくてずっと触っていました」  
 
真理子「ルリカは普段こんなことしないのでびっくりしました。  
ハンフリ(50m自由形)だっけ? 予選のスタート台の側でもしていたし」  
 
ルリカ「しっくりこなかったので人目が触れるところでも触っていましたね」  
 
 
--どこが特に気になった?  
 
ルリカ「私の場合はお椀型ほど丸みがある感じじゃなくどちらかと言えば釣り鐘型のおっぱいなので、水着の内側に水が入り込むような感じがして動きが重くなるような感じがしたんです。  
どうすればいいかなと考えているうちにおっぱいを外側にずらすような形にすればいいとわかって、それで落ち着いたんです。  
ハイレグになって元々キックは楽だったので、それで落ち着いたら記録が上がりました」  
 
真理子「私も同じようなことに気付いたので、1日目の休憩の時にルリカみたいに水着にバストを押し込んでみました」  
 
 
--ハイレグには抵抗なかった?  
 
真理子「練習着はハイレグですけど、厚手の生地なのでぴったりしている感じがないんですよね。  
ハイレグでできる食い込みとかは抵抗ないですけど、肌に密着する生地には抵抗ありました。  
今回の大会で使ったブランドのハイレグ水着はグラビアで使ったことあるので抵抗ないかなと思いましたけど、着てポーズをとるだけなのと泳ぐのと違うのかな」  
 
ルリカ「真理子さんと同じクラブでハイレグの練習着を使っているし、中学まではレースでも使っていて抵抗はないと思っていました。  
でも、ハーフスーツに慣れていると脚の締め付けがない分、変に軽く感じて違和感がありましたね。  
ただ、それは最初のうちでしたけど」  
 
 
--今回それぞれ2種目制覇と結果を残した要因は?  
 
ルリカ「水着に早く慣れたからだと思います。  
自分の身体に合う着方が出来たという言い方の方がいいのかな?」  
 
真理子「私も同じかな。  
みんな一緒の水着だったから、やっぱり早く慣れるかどうかというのが結果を出せるかどうかにつながると思います。  
この前の全日本選抜では、自分の身体が動きやすい着方を覚えた時に普段描いているいい泳ぎのイメージが戻ってきたかなと。  
それに種目数をある程度セーブできたのもプラスに働いたと思います。  
50mも出ようと思えば出られましたけど、3日間しか試合がなかったのでオファーを断りました。  
ルリカも1バタ(100mバタフライ)のオファーを断ったよね」  
 
ルリカ「国体終わった後なので、たくさん種目に出て疲れが残るのはどうかなと思って断りました。  
でも、柴本(綾)さんみたいにたくさんの種目に出られる体力がある人はすごいなと思います」  
 
真理子「(松村)奈央もたくさん出ていたよね。4種目だっけ?」  
 
ルリカ「今回の水着、乳首とかおへそが透けて見えるくらいピタッとして恥ずかしそうにしていた子がいましたけど、私は恥ずかしいとまでは思いませんでしたね。それも理由になるかなと思います」  
 
真理子「何言いたいのか想像つくけど…」  
 
ルリカ「クラブの合宿で『全裸水泳』をやったことあるんです。  
お客さんがいるわけじゃないけど裸で泳いだ経験があるから、乳首が透けてるくらいだけだったら恥ずかしくないなって思えたのも力を出せた要因なのかなって」  
 
真理子「ズバリ、このことです」  
 
 
--全裸水泳?  
 
真理子「大学の合宿で裸で泳いだことがあるってクラブの子に話をしたときにルリカが妙に食いついたので、合宿の最終日に全裸タイムトライアルをしたんです」  
 
ルリカ「真理子さんの話を聞いていて、裸で泳ぐのはどんだけ気持ちいいのかなぁって思ったんで真理子さんに頼んだんです」  
 
真理子の出身大学では、水着を着て泳いで目標タイムをクリアできなければその場で水着を脱いで目標タイムをクリアするまで全裸で泳ぎ続けるという「ノルマ式タイムトライアル」を練習に取り入れている。  
また、古くから交流がある大学と全裸水泳の対抗戦もやっていて、裸で泳ぐことが普通になっているという。  
 
真理子「ノルマ式の話をしたんですけどね。  
大体の子は辛そうな練習だからやりたくないって言いますけど、ルリカは違ったんです。  
最終日の全体練習が終わった後、打ち上げまで時間があったので、私とルリカと大学の後輩の真帆(杉浦真帆・大学2年、背泳ぎが専門)の3人がプールに残って裸になりました。  
合宿の最終日で余計に疲れさせる訳にはいかないのでノルマ式はしませんでしたが、1バタ(100mバタフライ)と1フリ(100m自由形)、1バック(100m背泳ぎ)のタイムをそれぞれ1本ずつとって、それから1フリを3人で泳ぎました」  
 
ルリカ「練習用の水着を脱いで水の中に入ったら本当に気持ちよかったんです。  
初めはおっぱいが揺れて少し動きが重く感じましたけど、どんどん動けてくるとまた気持ちよくなって…。  
本当に快感でしたね。  
この前の全日本選抜も同じくらい快感だったかな。  
ハイレグをレースで着てみたいって思うようになったし」  
 
真理子「ルリカってはっきりしているんです。  
気持ちよくなった後は必ず記録が良くなっている。  
効果が目に見えているんですよね」  
 
 
川口は小学生の頃から同じクラブの柴田の背中を追い続けて成長してきた。  
柴田には中学時代からのライバルとして松村奈央の存在がある。  
二人が描くこれからとは…。  
 
  
--柴田のライバルの松村奈央のことはどう考えている?  
 
真理子「いい刺激を常に受けていますね。  
たくさんのレースをこなしても泳ぎのクオリティが落ちないのは羨ましいし、身体があまり大きくないのにグイグイと押していける泳ぎができるのもすごいと思います。  
そういう凄いところがある彼女に勝つためにどうすればいいかと考えることが自分のレベルアップにもつながっていますね。  
あと、肌がきれいなのも羨ましいですね。  
私、色黒のGカップを売りにしてグラビアをやっていますけど、色白で水を弾きそうな張りのある肌には憧れています」  
 
 
--グラビアデビューも松村がモデルになったのがきっかけだったと言われているが?  
 
真理子「直接ではないですけどね。  
水泳部ではない大学の友達と海に行ったときにナンパされたんです。  
ある程度テレビに出ているのに何で声かけるんだろうって思いましたけど。  
ちょっと前に奈央がモデル事務所にスカウトされたって話を聞いたこともあったし、じゃぁ、専門誌じゃない雑誌でビキニのグラビアやってもいいかなと思ってテレビで公約したんです」  
 
 
--今後の目標は?  
 
ルリカ「来年から大学なのでこれまで通りにはいかないと思います。  
練習の量も質も変わってくる気がするからそれに対応できる体力をつけないといけないですね。  
それが出来ないとオリンピック目指すって言えない気がします。  
あと、真理子さんみたいにグラビアやってみたいですね。  
そのための身体づくりも大学に入ったらやりたいな」  
 
真理子「ルリカは本気になるとすごいです。  
もしかしたら1フリではなくても1バタで負けることあるかもしれないって最近思うようになっています。  
オリンピックは27歳で迎えることになりますが、いい状態、いいイメージを長く維持できるようなトレーニングに力を入れたいです。  
グラビアデビューとプロ認定からもうすぐ5年になるので  
水泳でもグラビアでも常に高い意識を持って取り組んでいきたいです。  
ルリカもグラビアデビューしたいって考えてるの、初めて聞いたからびっくりしましたけど、頑張る張り合いがあるなって思いますね」  
 
 
 
<競泳水着グラビアはあがる>  
 
 
○…柴田は20歳の時、テレビ番組で「世界選手権で金メダルを取ったらビキニ姿を披露する」との公約をぶちあげ、実際に金メダルを獲得すると年末に青年漫画誌でビキニ姿のグラビアを披露。  
 
それをきっかけにグラビアアイドルとして青年漫画誌や週刊誌でセクシーな健康美を見せている。  
 
撮影で競泳水着姿になることもあるが、競技ではお目にかかれないブランドの水着を着るのが楽しみだとか。  
 
「グラビアアイドルの人がよく着ているR社のハイネックをスタイリストの方が持ってきてくれると気持ちが上がりますね」。  
 
次のオリンピックまでに写真集を発売することがグラビアアイドルとしての目標だ。  
 
 
 
<Fカップは誇り>  
 
 
○…川口は高校になってバストが大きくなり現在はFカップにまで「成長」したとか。  
 
日本選手権で初優勝を果たした中学2年まではブラジャーを使うほどのバストの大きさはなかった。  
 
高校になってトレーニングの仕方を変えたら、なぜかバストが大きくなったという。  
 
「トレーニングの強度が増してきてバストが小さくなる人はよくいるけど大きくなった人は見たことないってみんなに言われます。  
 
おっぱいが大きくなってからの方がタイムが良くなっているから、Fカップはチャームポイントというか自慢ですね」。  
 
自慢だというFカップを見せるために、先輩の後を追ってグラビアデビューも夢見ている。  
 
 
 
川口ルリカ(かわぐち・るりか)  
 
 
高校3年生の18歳。  
 
競技としての水泳は中学入学時から始める。  
 
中学2年生次の日本選手権で小林日菜子に勝って初優勝(50m自由形)。  
 
高校2年次に五輪初出場。  
 
世界選手権には高校1年次と3年次に出場。  
 
高校3年間通してインターハイの50m・100m自由形、100mバタフライを制覇。  
 
高校2年次の五輪で50m・100m自由形の日本新記録を樹立。  
 
身長171cm、体重58kg。3サイズは85(Fカップ)・63・88。  
 
 
  
柴田真理子(しばた・まりこ)  
 
 
24歳。  
 
大学1年次(19歳)と23歳時に五輪に出場し、連続して銅メダル獲得。  
 
世界選手権には高校3年次(18歳)、大学2年次(20歳)、4年次(22歳)、24歳時に出場し、大学2年次の200mバタフライで金メダル、4年次と24歳時の100mバタフライでメダル獲得。  
 
大学2年次にテレビ番組の企画でビキニ姿を披露したのをきっかけにグラビアタレントとしても活躍。  
 
100mバタフライで4回、200mバタフライで2回日本記録を更新。  
 
身長165cm、体重58kg。3サイズは88(Gカップ)・61・92。  
 
↓ 「松村奈央」編  追加: 2018.04.28 ↓ 
 
 
女子スイマーインタビューシリーズ「マーメイド達の本音」(3)松村奈央 
 
自由形短距離とバタフライの4種目に出場した松村奈央。 
激戦区で存在感をみせる彼女のモチベーションとは? 
 
--今回の全日本選抜に向けて、普段行動を共にしている小林日菜子さん(同じクラブに所属して長女結菜12歳と次女香菜10歳の指導もしている)と何か対策を話し合ったのか? 
奈央「前日の検量で水着を受け取ったときに着方について話し合いました。 
ヒナさん(小林)が『昔使っていたのと同じ』って教えてくれたので試着の時に着るのを手伝ってもらいました。 
極端にバストもヒップも大きくないのであまり窮屈な感じはないし、手足も普段のハーフスーツよりも動きやすかったから、着方に特別な意識をしませんでしたね。 
泳いでみても変なきつさはなかったですし」 
 
--出場種目を絞った選手がいる中で4種目に出たが、その意図は? 
奈央「シーズンがいつもより長く続いていると考えているだけで、多い少ないの意識はありませんでした。 
だから意図という意図はないです」 
 
--じゃぁ、大会にどんな意識を持ってのぞんだ? 
奈央「水着は違うけどやることは同じだから特別に意識することはありませんでした。 
強いて言えば、4つ全部シーズンベストを揃えたいなってことですかね。 
世界選手権の代表になれなかったのでせめてここで爪痕残したいなって気持ち強かったですね。 
特に1バタ(100mバタフライ)では(柴田)真理子に負けたくないって(日本選手権のこの種目で柴田に敗れ、世界選手権代表入りの望みが絶たれた)」 
 
--全日本選抜では全裸検量や同じ水着の配布とか、通常の大会ではない試みがあった。 
実際参加してみての感想は? 
奈央「女の子同士だったから裸になるのに抵抗はありませんでしたね。 
モデルの仕事をしているときでも女性のスタイリストさんと一緒に裸のままでフィッティングをすることもあるので。 
同じ水着でレースをするのは初めてでしたけど、こういうのもいいかなって思いました。 
水着にあまりこだわるタイプじゃないんで、ハイレグワンピースも抵抗なかったです。 
大会の水着、持って帰りましたよ」 
 
--自由形の短距離では高校生の川口ルリカ、バタフライでは柴田真理子と対戦したが、対戦しての感触は? 
奈央「真理子とは1バタだけでしたけど、久しぶりにいいレースが出来たと思います。 
そこでいいイメージができたからハンバタ(50mバタフライ)で優勝できたのかなとも思います。 
小学生の時からそうなんですけど、真理子と一緒だと私が真理子に泳ぎのリズムを合わせることが多いんです。 
でも、この日はあえて合わせないようにしようと思ってやってみました。 
そうしたら思った以上に粘れたんでタイムが上がったのかなと思います。 
真理子がハグしてきたときはうれしかったですね。 
こんなこと今までなかったですから。 
フリーは予選で良くてもそのイメージが続かなかったですね。 
大会が終わった後、ヒナさんにビデオを見ながら相談したら、『予選で楽に泳げても決勝で川口さんについていこうとしてキックが硬くなってついていけなくなったのがいけない』って教えてくれました。 
残り15mで川口さんに離されないようにって意識して無理矢理テンポを上げて無理がきたのかなと思います。 
うーん、川口さんって、残り15mでもペースを上げられるというか、ギアを変えられるからすごいですよね。 
そういうペースチェンジにも慌てないようにしないといけませんね。 
そういう意味ではこれからにつながる大会になったと思います」 
 
--やっぱり柴田に対する意識はかなりのもの? 
奈央「そうですね。 
小学校4年の時に協会のエリート合宿でバタフライのグループで一緒に練習したときに初めて面識をもちましたけど、その直前のジュニアオリンピックのハンバタの決勝で対戦したのが初対面ですから15年近くの付き合いになりますね。 
小学校の時から真理子は同い年の子の中で飛び抜けて大きくて、記録も群を抜いていました。 
身体が大きくなって多少変わる部分はありますけど、基本線にある大きな泳ぎは変わらないですよ。 
真理子に追いつけ追い越せの気持ちで頑張り続けている自覚はその頃からありましたね。 
中学に入って記録が頭打ちになって真理子に追いつくのは無理かなと思って一度バタフライを諦めてフリーの短距離に転向しました。 
インターハイで50・100のフリーで3連覇したり世界選手権の代表になったりしましたが、やっぱり真理子に勝ったわけじゃないから…という、何というか、埋めきれない空白みたいなものがあるように思えて、大学でバタフライと両立させようと思いました。 
メドレーリレーで真理子と同じチームになってバタフライの真理子からフリーの私へ引き継ぐこともありますけど、いつも真理子からメダル争いのための力をもらっているような気がして頑張れるんだって思います。 
一度バタフライから離れたからわかったかもしれませんね」 
 
全日本選抜のあとにも松村がアドバイスを仰いだという小林日菜子は、大学卒業後の松村に大きな影響を与え続けている。 
 
--日菜子さんと関わりを持つようになったのはいつから? 
奈央「大学卒業してからです。 
それまでは大学の先輩・後輩の関係で交流がありましたけど、あいさつと一言二言くらいのアドバイスを受ける程度で、あまり深く関わることはありませんでした。 
でも、大学卒業間際にヒナさんが『うちのクラブで練習したら?』って声かけてくれたので今のようなお付き合いするようになりました」 
 
--大学1年のころ、オリンピックに出場した後にスカウトされたのをきっかけにモデルになった。 
卒業でどちらかを選ぶという考えはなかった? 
奈央「オリンピックに出た直後は大学卒業したら水泳を引退してモデルに専念すればいいかなと思っていましたけど、水泳辞めてモデルだけやっていてもあまり目立たないんじゃないかなって日に日に思うようになって、あまりやる人がいないような両立に挑戦しようって決めました。 
そう決めたときにヒナさんが声をかけてくれたんです」 
 
--どんな気持ちだった? 
奈央「とにかくうれしかったですね。 
大学入学で地元から遠く離れたところに行くからってクラブ辞めちゃうし、休みの日に買い物に出たときにスカウトに声をかけられたらモデルになっちゃうし…。 
思い立ったら何の躊躇なくやってしまうから先々の展望をすることがないんです。 
それだから大学卒業後の進路まで考えていないんじゃないかって、どこから聞き出したのか、ヒナさんが声かけてきたんです。 
大学の寮を出た後の住まいも用意してくれて、初めはびっくりしましたけどうれしかったですし、これからは本気で水泳にもモデルの仕事にも取り組んでやろうって思いました」 
 
--日菜子さんと同じクラブになってからはどんな生活のリズム? 
奈央「モデルの仕事は昼夜関係なくあります。 
朝に家を出て打ち合わせも撮影もして夜遅い時間に帰ることもあります。 
そういう日でも、遅い時間でもプールには入るようにしていますよ。 
モデルの仕事がない日は、ヒナさんが結菜と香菜や旦那さん(毅郞さん40歳)を送り出した後に一緒にマシンとかクラブのジムでトレーニングします。 
結菜と香菜が学校から帰ると4人でプールに入ります。 
二人の他にも子ども達がたくさんいるので、練習しながらヒナさんと一緒に子ども達にアドバイスすることもありますよ。 
練習が終わったらヒナさんと一緒に夕食を作って、ヒナさんの家族と食事してから、自宅に帰ります」 
 
--1年前に日菜子さんの自宅を毅郞さんと出る様子を写真誌に撮られて不倫疑惑が持ち上がったが、そういう生活サイクルは変わってない? 
奈央「変わってないですよ。 
別にやましいと思ってないし、旦那さんは車の中の数分しか二人きりにならないし、特別な感情はわかないですよ。 
協会の人から記事を見せられても卑しいことはないですと応えただけ。 
協会の人は日菜子さんからも『そういうことはない』と聞いたみたいで何もなかったです。 
モデルの仕事にも影響という影響はなかったですね」 
 
--結菜と香菜の担当コーチ補佐(担当コーチは日菜子とされている)もしているが、自分の泳ぎに何かいい影響は出ている? 
奈央「よくある話だと思いますが、自分の泳ぎに対して客観視できるようになりましたね。 
二人にアドバイスすることで自分に足りないところがどの辺にあるのかがわかってきて、ヒナさんにその疑問をぶつけて自分のレベルアップにつなげているような気がします。 
大学の頃まではコーチの指導通りにしていれば何とかなるっていう消極的な態度をとっていたので、タイムが良くなっていてもうまくなっている、強くなっているって実感がわかなかったんですけど、ヒナさんとだと響くものがあるんですよね」 
 
--結菜と香菜はジュニアオリンピックで優勝したこともあるが、クラブのメンバーとして帯同していると大変なこともあるとか 
奈央「この夏の大会の時でしたけど、私は結菜と香菜の付き添いでプールサイドに、ヒナさんはスタンドでレースを見ていたんです。 
協会の人はヒナさんにプールサイドの関係者席に行くように言っていたようですけど、他の親と同じ方がいいってスタンドに行っちゃって、『小林日菜子だ!』って保護者に握手攻めに遭ったって聞いています。 
私も私で練習時間中にコーチの方や選手の子達に囲まれました。 
泳いでいればいいって学生の頃は思っていたけど、私やヒナさんを目標にしている子がたくさんいるのに気付くと気持ちを引き締めないといけないなって思うようになりましたね」 
 
--モデルの仕事でイベントに出るときも大変? 
奈央「モデルの仕事を始めたときは『水泳選手が何でモデルもやっているんですか?』って言われることがあったり水泳と関係ないイベントの会場にジャージとか水泳の雑誌を持って来てサインを求める人がいたりして『ちょっと違うな』って思うことがありましたけど、今はモデルとして参加するイベントで普通に喜んでいる顔が見えるようになったかな。 
上から目線になるかもしれないですが、モデルとしての私も認められているような気がします。 
不思議なことに、ファッション誌の切り抜きを水泳の会場に持ってくるファンの人が最近増えてきていますね」 
 
--今後の目標は? 
奈央「オリンピックにまた出たいですね。 
バタフライでもフリーの短距離でも出たいですね。 
フリーリレーでヒナさんと同じチームになって一緒にメダルを獲れればと思います。 
そのためにもこれからの2年間って大事になると思うので、一つ一つのレースを大事に全力で戦えるようにトレーニングを重ねていきたいですね。 
もちろん結菜と香菜にも何かしらの成果を見いだせるようにしたいです。 
モデルとしては自然体でやっていきたい思いもありますけど、もうすぐアラサーなのでアラサーだからこそ魅せられるものが何かを見つけることが目標になりますね」 
 
<両立は大変?> 
○…19歳の頃に大手事務所にスカウトされてモデルとしてデビューした松村。 
現在は水泳選手としてのマネジメントを小林が所属する事務所が、モデルとして所属している事務所がモデルとしてのマネジメントをそれぞれ担当して連携をとっている。 
女子大生や20代前半のOLをターゲットにしたファッション誌の専属モデルを務めて人気を集めている松村。 
日頃のトレーニングでモデルとしてのスタイル維持には苦労しないが、松村のウリは白く透き通った美肌と長い黒髪ということで海外の屋外プールでの合宿では特に日焼けに気をつけているという。 
健康的な浅黒い肌とナイスバディでグラビアアイドルとしても人気を集めている柴田真理子が日焼けをしたがっているのが羨ましいとか。 
 
松村奈央(まつむら・なお) 
24歳。 
高校1年次(16歳)、3年次(18歳)、大学2年次(20歳)、4年次(22歳)に世界選手権出場。 
オリンピックには大学1年次(19歳)と23歳時に出場。 
個人種目でのメダル獲得はないが、メドレーリレーの自由形要員として大学4年次の世界選手権と23歳時のオリンピックで銅メダルを獲得。 
高校時代にはインターハイの50m・100m自由形で3連覇。 
大学1年次にはモデルとしてもデビューし、ファッション誌の専属モデルも務めている。 
165cm・50kg。スリーサイズは83(Dカップ)・59・85。 
 
↓ 「高橋ともえ」編  追加: 2018.05.15 ↓ 
 
 
女子スイマーインタビューシリーズ「マーメイド達の本音」(4)高橋ともえ 
 
ハイレグワンピースを着て100mと200mの平泳ぎ、200m個人メドレーで好記録を連発した高橋ともえ。 
全日本選抜ではある決意を秘めていた。 
 
--全日本選抜で好記録を連発できたのはやっぱり水着? 
ともえ「そうですね。 
最近使っていたハーフスーツも悪くないですけど、やっぱりハイレグの方が自分の力を発揮できると思うんですよね」 
 
--ハイレグがいいのはなぜ? 
ともえ「私、股関節が硬くて、ハーフスーツだと平泳ぎのキックで脚を横に開く時にきつく感じるんです。 
それがハイレグだと股関節から腿の部分の締め付けがなくなって楽にキックできるようになるんです。 
腕のかきも一緒に楽になります」 
 
--開放感がいい? 
ともえ「そうとも言えますね。 
キックが楽になると水の流れを感じることが出来るんです。 
それが気持ちいいと結果が伴ってくる気が自分の中で感じています。 
あと、平泳ぎの時は特にそうなんですけど、お尻の部分に水着が食い込んでいくのがキックにいいリズムを作ってくれるのもいいんです。 
やっぱり気持ちいいです」 
 
--3種目制覇したが、特に良かったレースは? 
ともえ「やっぱり2ブレ(200m平泳ぎ)の決勝です。 
キックも腕のかきもブレスもうまくいったし、ペースがずっと落ちなかったし、何もかもがうまくいったなって思っています。 
だから久しぶりに『楽しかった!』って声に出たんです」 
 
--3日間で6レースやるとスタミナが求められる。 
最後の種目だった200m平泳ぎで「楽しかった!」と言えたのはどうして? 
ともえ「今まであまりなかったことですけど、1ブレ(100m平泳ぎ)でも2コメ(200m個人メドレー)でも勝てて記録でも満足できたのに『ちょっと違うな』って思うところがほんの少しあったんです。 
感覚的なことなのでぴったりな言葉が見つからないですけど、もう少し出来るかもという気持ちが片隅に残っている感じかな。 
で、2ブレでキックに力をいつも以上に入れてみようとやってみたら残っているものがパッと消えた感じがでいて、それで『楽しかった!』って言えたと思います」 
 
--全日本選抜の結果次第では大学の水泳部を辞めようとしていたとの噂は本当? 
ともえ「本当です。 
大学では方針でハーフスーツでレースに出ることになっています。 
でも、これ着ても満足できるレースはなかなかできなくて不満ばかりが残る大会が続いていて…。 
どうしようか考えているところで今回の全日本選抜の話が来て、検量所でハイレグを渡されたので一気に決心したんです」 
 
--3種目制覇という最高の結果になったが、どんな決断を? 
ともえ「大学の水泳部の一員として出場する大会でもハイレグワンピースを使えるようにして欲しいとかけ合っていますが、もし要求が通らなければ大学の水泳部を辞めてプロ宣言しようと思っています。 
どこまで話が進んでいるか具体的なことは話せませんが、大学と話し合いをしているところです」 
 
--もし成績を残せていなかったらどうしていた? 
ともえ「多分、大学と話し合うことなく水泳部を辞めていたと思います。 
何か振り切るきっかけを作りたいという思いがあったし」 
 
ハーフスーツ全盛のなか、高橋はハイレグワンピースで泳ぐことにこだわり続けている。 
その根底にあるのは? 
 
--ハイレグにこだわるようになったのはいつ? 
ともえ「中学になってからです。 
小学校の頃はハイレグだのハーフスーツだの、名前はよくわからなかったのでクラブが買うようにって言われて買った水着を着ているだけと言う感覚でした。 
中学になってクラブの友達がハーフスーツをみんな着るようになったので、初めはみんなと同じように使ってみました。 
でも、タイムは出ないし股関節はきついし、コーチに言って私だけハイレグワンピースで泳ぐことにさせてもらったんです。 
そうしたら結果が面白いように出るので、クラブはもちろん学校の水泳部としてレースに出るときもハイレグを使うようになりました。 
高校までは通せたんですけど、大学に入ってからはそういかなくなって…」 
 
--なんで着続けようと? 
ともえ「結果が出るからそうしているだけじゃないですね。 
体感的に気持ちいいし、楽しい気分になるんです」 
 
--体感的に気持ちいい? 
ともえ「股関節がクパーッて開く時に水着が食い込んでいくような感じがいいんです。 
中学になってこの食い込み方に気付いた気がします。 
この食い込みを感じてからキック1回毎の推進力が伸びたと思います。 
明確なデータがあるわけじゃないですけど、ハーフスーツを着たときよりも伸び方が全然違うかなとも思っています」 
 
--楽しい気分というと? 
ともえ「つい最近わかったことですけど、絶頂感と言えばいいですかね。 
疲れを全然感じないし、最初から最後までテンションが上がりっぱなしっていう感じもあるんです。 
水着を脱いだら何となくクロッチがテカテカしているように見えることがあるんです。 
息継ぎをするたびにアァーンって喘ぎ声をあげることもよくあります」 
 
--セクシータレントがハイレグワンピースをプールでないところで着て喘ぎ声をあげるっていう動画があるが、ああいうことも本当にある? 
ともえ「他の子がどうなのかわかりませんが、私の場合は、ですね。 
お風呂に入った後、自分の部屋で着古したハイレグ水着を着てまず自撮りするんです。 
蛍光灯の明かりの当たり方でバストトップが浮き上がってみえることがあるんですよね。 
そのあとストレッチをするんですけど、股間の部分が食い込むように意識してやっています。 
何分かやっているうちに『アハァーン』って声をあげるようになって、股間の辺りがヌメヌメしてくるんです。 
そうしたら気持ちいいしすっきりするんですよね」 
 
--いつからやっている? 
ともえ「高校になってからですね。 
中学ではやっていませんでした。 
合宿でやるのはちょっと恥ずかしいから自分の部屋でしかやりませんけどね」 
 
決意を持って臨んだ全日本選抜で結果を出した高橋。 
世界選手権の金メダルから2年が経過したが、これからの目標は? 
 
--平泳ぎでも個人メドレーでも世界が狙えるポジションだが、どんな目標を立てているのか? 
ともえ「次のオリンピックを目指せるかどうかは前の年の世界選手権で結果を出せるかどうかだと思います。 
プロ宣言するかどうかの問題が片付いていないので細かいことはなんとも言えないですが、今までのようにひたすら泳いでいくしかないですね。 
もちろん、ハイレグ着続けて」 
 
 
<大人になったら思い切って…> 
○…大学入学をきっかけに興味を持ったのがセクシービデオ。 
水泳部の男子部員から高橋に顔が似たセクシータレントがいると聞いて実際に見てみたところからはまった。 
「私に似ているっていう人のDVD見たら本当に似ているんでびっくりしました。 
『私、こんなDVD録ったっけ?』って思ったくらい。 
今でもその人の新作はレンタル開始当日にレンタル店に借りに行きます」。 
お気に入りのジャンルはアスリート系で、裸になって走ったり泳いだりするのをうらやましいと思いながら見ている(本人が裸で泳いだことはないという)。 
モデルやグラビアアイドルとの二刀流を標榜する選手が出てきているが、自身が芸能活動をすることにはまだ興味がないという。 
 
高橋ともえ(たかはし・ともえ) 
20歳。 
中学3年時(15歳)でオリンピック出場。 
高校1年(16歳)、3年(18歳)時に世界選手権に出場し、3年時に200m平泳ぎで金メダル、200m個人メドレーで銅メダルを獲得。 
高校3年間には100m・200m平泳ぎでインターハイ3連覇、200m個人メドレーでインターハイ2連覇を経験。 
162㎝48㎏、スリーサイズは84(Dカップ)・59・82. 
 
 
↓ 「古内ひかり」編  追加: 2018.06.02 ↓ 
 
 
女子スイマーインタビューシリーズ「マーメイド達の本音」(5)古内ひかり  
 
 
 
小学6年生で日本選手権のファイナリストになり、ジュニア世界選手権の金メダルを獲得した古内ひかり。  
しかし、今回の全日本選抜では苦戦を強いられた。  
経験のないことばかりだったというこの大会で得たものはどれだけあったのか。  
 
 
--全日本選抜の前日検量で裸になった  
ひかり「『水着を持ってこないで』って言われたときから不安でした。  
普通の大会とは違うだろうなとは思いましたけど、どう違うかまでは想像できなかったので不安でした。  
で、大会前日の検量で裸になったときには自分の中でいろいろな意味でパニックになった気がします」  
 
--いろいろ?  
ひかり「会場の更衣室に入ったとき、役員の人が『着てきたものを全部脱いで、裸になって多目的スペースに集合してください』と言われたのでまずパニックになりました。  
裸で泳がされるのかなとも思ったし。  
そして多目的スペースに入ったら、女子選手が裸で椅子に座っていてびっくりしました。  
それから身長とか3サイズ測られた後に役員の人から水着をもらって、裸でレースしなくていいんだって気分が楽になりましたけど、普段の水着と着心地が全然違ってまた不安になってきました」  
 
--年上の選手達の裸を見て何か感じた?  
ひかり「自分よりみんな大きく見えたし、おっぱいがあるし、お尻やウェストがくびれていて、自分がなんというかオコチャマに見えて。  
何というのか、自信なくしちゃいました。  
普段の大会でも水着に着替えるところで裸を見ますけど、それは一瞬。  
今回みたいにしっかり、がっつり見るようなことはないので裸見ただけで自信失うことはないですけど、今回のような状況じゃ自信を失っちゃいましたね」  
 
--水着はどうだった?  
ひかり「普段はジュニア用を着ているので、今回の水着はちょっと大きかったです。  
ブカブカというわけじゃないですけど水に入ると何となく緩く感じるんです。  
泳いでいるときはあまり違和感がなかったですが、泳ぎ終わってプールから上がると水着が重く感じて疲れも一緒に出てくるような感じになりました」  
 
--有力と言われた選手の中では唯一水着を返した  
ひかり「今の私じゃ着こなせないと思ったので。  
ピッタリしたものだったら持ち帰ったかな?  
でも、使い続けてもしっくりくるかどうかわからないからやっぱり返したかな」  
 
--他の選手は好評価しているが、本人としては全日本選抜のレースはどれも満足できなかった?  
ひかり「やってみると良かったともうところはいくらかあったと思います。  
でも、満足はできなかったです。  
足りないところが判ったような気がするのはいいと思うんですけどね」  
 
--足りなかったところとは?  
ひかり「2個メ(200m個人メドレー)は思った以上にいいレースは出来たと思いますけど、時間が経つと平泳ぎでは無理だとしても最後の自由形で引き離せる体力があれば高橋(ともえ)さんにも竹内(里帆)さんにも勝てたんじゃないかなって思えてきました。  
1バック(100m背泳ぎ)も体力があれば結果が違っていただろうし。  
レースの直後は水着に馴染んでいなくてもこれくらい出来れば満足かなって思っていましたけど、追い込む練習をしているうちにあれで納得しちゃいけいないんだって思うようになりました」  
 
--課題は何?  
ひかり「体力強化しかないですね。  
2バック(200m背泳ぎ)でも日本選手権の決勝に進めるくらいの体力があるといいなと思います。  
お母さん(古内友里コーチ)は最後に競り勝つ勝負強さって鍛えたって身につかないから200m泳いでもへばらないような体力をつけた方がいいっていうので、その通りなのかなって思います」  
 
 
古内の母・友里コーチ(43歳)は中学3年次に100m背泳ぎで日本選手権を制したが、高校入学以降は目立った実績を残せず大学卒業と同時に引退。  
その影響もあってか、一人娘を指導するときには目先のことにこだわらないようにしているという。  
コーチとしての母をどう考えているのか?  
 
 
--お母さんがコーチで苦労することは?  
ひかり「ないですね。  
何でも言いたいことを言えるし、他のコーチよりも私のことをわかってくれてるって思っているし。  
『学校に行っているとき以外お母さんと一緒って疲れない?』って友達や他のクラブのコーチに言われますけど、お母さんと一緒にいるときの方が気持ちは楽です。  
ジュニア世界選手権はお母さんが帯同コーチになってくれたから金メダルを獲れたと思います」  
 
--全日本選抜の時にはお母さんはどうしていた?  
ひかり「初めにお母さんにオファーが届いたんです。  
資料に『練習着含めて水着を持ち込まないで』って書いてあったのを私が見て不安だって言いましたけど『裸で泳ぐわけじゃないから』ってお母さんが書類にサインしました。  
更衣室と検量所では裸になったしお母さんと一緒じゃないし不安でしたけど『条件が近くなるから普通のレースと同じようにやればいいよ』って言ってくれて、いつも通りウォーミングアップに付き合ってくれました」  
 
--家にいるときのお母さんは?  
ひかり「普通のお母さんだと思います。  
家ではあまり水泳のことは話さないけど、普段の生活の面では厳しいこともいうかな。  
夜更かしするなとか、忘れ物するなとか。  
でも、一緒に食事の支度をしたり洗濯や掃除の手伝いをしたりすると楽しいですよ」  
 
--お母さんのスタイルワン(専門種目)でもあった背泳ぎと個人メドレーでは、どちらの指導が熱心だと思う?  
ひかり「あまり考えたことないですけど、細かいところまでアドバイスしているなというなら背泳ぎの方かな。  
『自分はこうしたけどヒーちゃん(古内の呼び名)ならこうした方がいいかな』って始めると、一緒にプールに入って泳いで見せたり手取り足取りしたりして結構時間かかるんです。  
個人メドレーはそんなに時間かけません。  
通しで何本か泳いで、それからターンを確認するくらいですね」  
 
--お母さんの思いを背負っていると言う意識は?  
ひかり「うーん…、ないですね。  
水泳やりたいっていたのは私からだし、お母さんがどうこう言うこともありませんでした。  
もちろん反対されることもなかったです。  
幼稚園の時、お母さんがコーチとしていろんな子を楽しそうに教えているのをスクールの託児所を見ていて私もその輪の中に入りたいって思ったのが水泳を始めたきっかけで、お母さんを意識したのはそれくらいですね。  
お母さんが世界水泳やオリンピックで代表になれなかったからその分私が頑張ろうと息巻くこともありません」  
 
--この後のシーズンは高校生になるが、これからの目標は?  
ひかり「世界を狙えるかもしれないという感触がだんだん強くなっているので、この気持ちを忘れないようにとにかく練習していきたいです」  
 
--お母さんの指導は受け続けるつもり?  
ひかり「はい。  
寮に入らないといけないような遠い高校に行くつもりはないですし、お母さんだからこそわかることがまだあるかもしれないので、これからも指導を受けるつもりです」  
 
 
 <自然体の親子>  
○…コーチでもある母・友里さんにとって古内は一人娘。  
練習はお互い自然体で取り組んでいる。  
「好きなことを好きなだけやらせてあげるための手伝いをしている感覚で指導しています。  
生活の中に水泳があって、ヒーちゃんは何の抵抗もなくプールに興味を持ったと思います。  
だから、親の無念を子どもに晴らしてもらおうなんて悲壮感はありませんよ」  
泊まりがけの遠征に出るとき、宿舎が親子同部屋になると家族旅行のように親子共々リラックスしているという。  
「レース前日だと打ち合わせをしますし、レースが終わったら反省会もします。  
でも、お互いピリピリすることなく、家の中で世間話するような感じで話していますよ」  
来年以降、古内には大会史上初となる日本選手権の同一種目親子制覇がかかるが、  
「特別に意識してはいません。  
1バックでヒーちゃんが優勝すればたまたまそういう結果になったというだけだと思いますし。  
ヒーちゃん本人も『お母さんと同じ大会で優勝したい』って言ったことないですから、意識していないと思いますよ」  
と意を介さない。  
もし、友里さんが全日本選抜のような大会に出場したら、と問いかけると  
「ヒーちゃんと同じくらいの年代で出場すると、私も萎縮しちゃうかもしれませんね。  
大学生くらいの人の裸を見ると自分の身体にやっぱり自信を持てなくなるかと思います。  
年齢がある程度上になれば普通通りに振る舞えるようになるかな」  
と自分のイメージを描きながら応えた。  
 
 
古内ひかり(ふるうち・ひかり)  
15歳(中学3年生)。  
小学6年次(12歳)、50mと100m背泳ぎで日本選手権決勝に進出(ともに6位)。  
中学2年次(14歳)には100m背泳ぎと200m個人メドレーでジュニア世界選手権金メダルを獲得。  
中学3年間には100m・200m背泳ぎと200m個人メドレーで全国中学3連覇。  
151㎝39㎏、スリーサイズは75(AAカップ)・55・78.  
 
↓ 「谷元真美・柴本綾」編  追加: 2018.06.10 ↓ 
 
 
女子スイマーインタビューシリーズ「マーメイド達の本音」(6)谷元真美・柴本綾  
 
 
全日本選抜で長距離2種目制覇を果たした谷元真美と長距離からバタフライまで最多出場の柴本綾。年齢も違えば所属も違う2人は大の仲良し。2人が大会で得たのは?  
 
 
--初めて会ったのは?  
真美「いつだったっけ?」  
綾「私が高校1年の時です。  
初めて参加したオープンウォーターの会場で真美さんが水着を直してくれたんです。  
急に来て、後ろから食い込みを直して、それから『一緒にがんばろっ!』って言っていなくなっちゃって…。  
真美さんのことは知ってはいましたけど面識はなかったのでビックリしました」  
真美「思い出した!  
私も綾ちゃんのことを知ってはいたけど声かけたのはこの時が初めてで…。  
競泳の会場では何となく見たことありましたけど、オープンウォーターで見たのは初めてでレースも初めてだって聞いたから『がんばろっ』って声かけたんです。  
でも、レースで綾ちゃん見かけたときに初めてとは思えない泳ぎ方をしてびっくりして…。 
それで、ゴールした後には綾ちゃん見つけて『すごーいっ!』ってハグしたんです」  
綾「確か、真美さんが優勝して私が2位だったんです。  
私がゴールしたときに真美さんが近寄ってきてハグしたんです。  
ビックリしました」  
 
--それからはどう交流している?  
綾「所属が違うので練習で会うことは基本的にないですけど、競泳でもオープンウォーターでも同じ大会が来るたびに顔を合わせて挨拶交わしていました」  
真美「私の方から声かけることが多くて、私が綾ちゃんを見つけたら『おはよう!』って」  
綾「競泳だとメインプールのウォーミングアップを始めるときに声かけられます。  
オープンウォーターの時は前の日の受付で挨拶交わしていました。  
でも、最近はオープンウォーターの時にはLINEでお互い連絡を取り合ってから大会前日にホテルかどこかで落ち合って、着替えとかトレーニングの手伝いをしています。  
お互いのコーチ公認でやっています」  
真美「作戦会議ほどではないですけど、前の日には2人でどうすればいいかなって話もします。  
競泳の遠征と違って楽しく旅行している感じに似ていますね」  
 
--プライベートで直接会うことは?  
真美「大会の後、時間があれば打ち上げといって食事に出ます。  
会場の近くにあるファミレスが多いかな。  
私と綾ちゃんの2人だけの時もあるし、綾ちゃんのコーチと私のコーチが一緒の時もあります」  
綾「拠点が離れているので頻繁に会うことは出来ないですけど、打ち上げの時間で水泳のことや最近あったことをいろいろ話します。  
夏休みとかでスケジュールに余裕があれば打ち上げの次の日に2人だけで遊びに行くこともありますよ。  
買い物とか映画見たりとか」  
 
--何で惹かれたの?  
真美「私、長女なんで格好いいお姉さんに憧れてて、綾ちゃんがみるからにそれらしいって思ったところですね。  
2つくらい下かなと思ったら7つも下だってびっくりしました」  
綾「いきなり声かけられイチャつかれた時にはビックリしたし少しウザイって思ったこともありましたけど、クラブや学校にいないような人だから心を素直に開くことができるんです。  
いないと寂しく感じるように徐々になってくるんですよね。  
その当たりに惹かれたのかなと思います」  
 
 
全日本選抜では2人が激戦を演じる種目が多かった。  
2人が感じたこととは?  
 
--400m、800m、1500mと自由形長距離は2人のワンツーで谷元の2勝1敗だった。  
真美「800と1500は私が勝ちましたけど、いつものレースとは違う感じがしました。  
800はいつも以上に楽に泳ぎ切ったって感じだし、1500は逆に綾ちゃんといつも以上に競ったし。  
あと、4フリ(400m自由形)は綾ちゃんがいつも以上に速く感じました」  
綾「水着に早く身体が慣れたからだと思いますよ。  
真美さん、800の時は400みたいに身体がキレてて最後に脚が入ったらもうついていけなかったです。  
400は私の方が逆にキレたから勝てて、1500は水着が充分馴染んでいつも以上に真美さんと競れたかなと」  
真美「最後の2フリ(200m自由形)のスパート、見ててびっくりした」  
綾「1500泳いだ後なのに脚に乳酸がたまっている感じがしないし、ハイレグで足回りが殊の外楽に動いていることが実感できたなって」  
 
--全日本選抜で使った水着についてどう思う?  
真美「高校に入ってからハイレグワンピースを着ていなかったですけどやっぱり自分にはぴったりだなって思いました。  
オープンウォーターでウェットスーツが必要なとき、インナーにハイレグタイプのショーツをはくことがありますけどその時よりもキックが楽に、長くできた気がするんです。  
全体的にピタッとした方が動きやすいから私には向いているのかな。  
水着はもちろん持ち帰って練習でもう使っています」  
綾「私は中学からハーフスーツを着ていたので全日本選抜の時に使ったハイレグだとお尻のあたりが食い込んで泳ぎにくかったです。  
特にスパートかけて足を入れるようなときは気になりました。  
800の後の2バタ(200mバタフライ)は食い込みが気になっていたせいかいつも以上に疲れました。  
でも、どうしてかわからないですけど、何回も使っているうちに自分の身体が水着に馴染んできた感じがしましたね。  
私も練習で時々使うようになりました。  
胸の方はDカップなのであまり締め付けを感じなかったです」  
 
--柴本は女子で最多となる5種目、予選と決勝で合わせて10レースをこなした  
綾「3日間で10レースというのは経験ありますけど、今回ほど疲れた3日間はなかったです。  
水着に身体が馴染むのに時間がかかることもあったし、経験のないレース展開が何回もあったし。  
何より貴重な経験ができたと思います」  
真美「綾ちゃん、いつも以上に格好良かったなぁ」  
綾「だからだ!1500の後におっぱいタッチしたの!」  
真美「綾ちゃんと毎回のように良いレースができたし、綾ちゃんだけのレースも格好良かったからおっぱい触っちゃったんです」  
綾「ご機嫌だとこうなるんです」  
 
 
所属の垣根を越えてお互いを高め合っている2人が見つめている先にあるのは?  
 
--2人とも大きな大会で代表になったことはないが、世界選手権やオリンピックについてどう思っている?  
綾「長距離でもバタフライでもチャンスがあれば狙いたいですね。  
でも、まだ世界に手が届くレベルにはないので、今は練習を重ねるだけです」  
真美「競泳でもオープンウォーターでもチャンスがあれば狙いたいです。  
年齢的には綾ちゃんよりもチャンスは少ないかと思われていますけど、小林日菜子さんみたいに40歳になっても世界へのチャンスは狙っていきますよ。  
あと、オリンピックや世界選手権以外でも世界を狙っているんです」  
 
--何を?  
真美「ウィンタースイミングです。  
日本でやっている寒中水泳と違って湖とか海に短水路のプールを作って普通の競泳のようにレースをするヨーロッパで盛んな競技です」  
綾「フィンスイミングとかオープンウォーターとか、真美さんはやりたいと思ったことを何でもやる人だなと思いますけど、ウィンタースイミングなんて聞いたことないので真美さんがどんなことをするか想像つきませんね」  
真美「You Tubeをみて興味を持ちました。  
氷が浮いているような水に普通の競泳で使う水着を着て入って泳ぐのってどんな感じなのかやってみたいんです。  
それに、レースに出ている選手は日本のメーカーの水着を着ていないみたいなので、日本のメーカーの水着を私が着てウィンタースイミングに参加したいという思いもあります」  
 
--計画は?  
真美「ウィンタースイミングのシーズンは日本の短水路シーズンとぶつかるようなんですけど、これまでも競泳とオープンウォーターとフィンスイミングと両立してきたので何とかなると思っています。  
一番盛んなのはフィンランドで、たくさんの種目をこなしても泳ぎが変わらない凄い選手がいて彼女に弟子入りしようかなと、彼女が所属するクラブに英語でメールしました」  
綾「英語のメールの書き方を何日か前に教えましたけど、このことだったんですね!  
返事は?」  
真美「まだ。  
でも、自分でできるような練習はけっこうあるし、これまでの応用をしていけばある程度のことはできると思うので練習しながら待つつもりです」  
 
--柴本のこれからの計画は?  
綾「とにかく、国内トップレベルに上り詰めて、『柴本しかいない』と思われるようになりたい。  
そのためにはまだ優勝したことない日本選手権で1種目でも良いから優勝できるようにしたいです。  
そのために練習をひたすらしていくつもりです。  
これは競泳もオープンウォーターも同じ。  
真美さんも口には出さないけどそういう思いがあるので負けないように頑張ります。  
それと…、真美さんの話を聞いているとウィンタースイミングって、オープンウォーターや競泳にいろいろ応用できる気がしたんで、高校の卒業旅行代わりにフィンランドにウィンタースイミング留学するのもありかなって思ってきました。  
あとでYou Tube見せてくださいね」  
真美「うん、綾ちゃんも多分はまると思うよ」  
 
 
 <友達以上?>  
 
○…オープンウォーターの遠征では同じ宿舎に泊まるなどして行動を共にする2人。  
水着のズレをお互いに直し合ったりストレッチをしたりする様子が多く目撃されている。  
全日本選抜にもあった「おっぱいタッチ」も時々見られていて、「友達以上」の関係になっているのでは、と一部でささやかれている。  
しかし、2人は  
「一緒にお風呂に入ったり同じベッドに入ったりすることはあっても、喘ぎ声を出すようなことはしない」  
と否定している。  
その一方、谷元は柴本の裸を見るたび  
「せめて綾ちゃんくらいおっぱいが大きくなればなぁ」  
と羨ましく思っている。  
 
 
谷元真美(たにもと・まみ)  
 
25歳。  
高校時代にはインターハイで800m自由形2連覇、400m自由形2回優勝。  
大学時代にはインカレで800m自由形2回優勝。  
大学時代に始めたフィンスイミングでは日本選手権優勝の経験があるが、競泳では大学4年次(22歳)の1500m自由形と800m自由形の2位が最高。  
オープンウォーターでは23歳時に国体10kmで優勝。  
164㎝48㎏、スリーサイズは78(Aカップ)・59・77.  
 
 
柴本綾(しばもと・あや)  
 
高校3年生(18歳)。  
800m自由形と1500m自由形の高校記録保持者。  
インターハイでは800m自由形と400m自由形で3連覇。  
200mバタフライと200m自由形でも優勝経験あり。  
高校2年次(17歳)オープンウォーターと競泳の世界ジュニア選手権の代表に。  
170cm61kg、スリーサイズは84(Dカップ)・60・86。  
 
 
↓ 「石田明日香」編  追加: 2018.07.04 ↓ 
 
 
女子スイマーインタビューシリーズ「マーメイド達の本音」(7)石田明日香  
  
水泳と陸上で短距離の二刀流をやってみせて話題を集めている石田明日香。  
全日本選抜は1種目のみの参加となったが活躍を見せた。  
夢は2競技にまたがっての五輪出場だ。  
  
--他の選手が回避したために出場のチャンスが巡った全日本選抜だった。  
明日香「日本選手権の決勝に残る人たちと一緒にレースができるならこんなにいい話はないと思っていましたけど、正直なことをいうと参加できるとは思っていませんでした。  
出場が決まった時にはビックリしましたけどうれしかったですね」  
  
--もし出場できていなかったら?  
明日香「国体前最後の調整のために陸上の記録会に出るつもりでした。  
100と200のフラットと100mハードルの3本。  
でも、全日本選抜に出場することになったので、陸上のチームには申し訳ないですけど、陸上の国体はぶっつけ本番でいくことにしました」  
  
--50mバタフライ1種目だけになった  
明日香「選ばれればいいって思っていたから、その辺はあまり意識していませんでした。  
でも、3日目だったので緊張感を維持するのは難しかったですね」  
  
--開幕前日に「全裸検量」があった  
明日香「陸上でもやったことなかったので受け止めようがありませんでした。  
何十人も裸で並んでいるところなんて見たことないし。 
水泳の人の裸を見てて結構胸が大きくて形もいい人が多いなって思いました。 
私、Eカップありますけど、私のおっぱいってこんもりしているような感じですけど、他の人って丸くて大きく見えるんですよね。 
陸上では私、大きい方だって言われているんですけど、 
水泳の人は結構大きい人がいるのかなって思います」  
  
--自信を失うことは?  
明日香「そこまではなかったです。  
みんな同じ条件ですから」  
 
--水着は? 
明日香「あまり気になりませんでした。 
むしろ陸上みたいに脚の動きが軽くなったし、ふわふわした感じがなかったので泳ぎやすかったですね」 
 
--レース当日までどうしていた? 
明日香「サブプールでできるだけ泳ぐようにしました。 
水着に馴染むのにはあまり時間がかかりませんでしたけど、やっていくうちに早く本番来ないかなって感じに久しぶりになりました。 
陸上でもしばらく感じなかったかなぁ」 
 
最終日まで待たされたのは女子では石田一人だけだった。 
 
--予選では自己ベストに肉薄。 
決勝では自己ベストを更新できた。 
明日香「予選でスタートからフィニッシュまでぎくしゃくすることなく泳ぎ切れたからタイム以上にいい手応えを感じました。 
決勝はもう思い切りやろうと思って伸び伸びと泳げました」 
 
--松村奈央との対戦経験は? 
明日香「あまりないですね。 
でも、競り合いに強いっていう印象はありました。 
陸上だと那須(ちひろ=陸上女子短距離のエース)さんに近い感じかな。 
ゴール間近で並びかたけど抜かしてくれないんです。 
ぐっと離されてしまうような感じ。 
それが似てる気がします。 
柴田(真理子)さんの方がうまくスピードに乗ったときに楽に抜けるような印象があります」 
 
--決勝で対戦した時の印象は? 
明日香「スタートが予選以上にうまくいったしキックの動きもよかったし、ブレスの入れ方もいい感じだったのでいけると思いました。 
でも、松村さんが最後までスピードが落ちないでぐんぐん迫ってくるからきつく感じてきて・・・。 
陸上の100mで最後に胸を放り出すような感じに両手を放り出してタッチしましたけど、掲示板見て納得しました。 
松村さんってだから強いんだなって。 
陸上では1000分の1秒の差で順位が変わることがあって、着順がどうなるかドキドキすることが何度もありますけど、水泳でこんな経験をした記憶はないですね」 
 
--100分の1秒差で決着した 
明日香「陸上でも水泳でも勝てば気持ちがいいし負けたら悔しい。 
でも、今回は今までにない緊張を味わえたので、これまで感じた悔しさとは違う気がします」 
 
--この大会での収穫は? 
明日香「最後までスピードが落ちない泳ぎができたのが収穫だと思います。 
今までだったら残り7mくらいで失速して突き放されておしまいだったと思いますけど、ある程度粘れたのがよかったです。 
でも、勝つには粘れるだけじゃ足りないのもわかった気がします」 
 
--水着は持ち帰った? 
明日香「はい、持ち帰りました。 
ここぞと言うときにレースで使いたいですね」 
 
陸上短距離でも全国レベルの明日香。 
全日本選抜が終わるとすぐに国体の陸上チームに合流。 
成年女子の100mハードルと200mで2位、100mで3位と好成績を残した。 
 
--水泳と陸上の競技の切り替えってどうしている? 
明日香「かばんから水着や水泳の練習道具を取り出して、それから陸上のユニフォームとか練習道具を入れているうちに切り替わります。 
あと、ユニフォームのショーツのリメイクをしているときにも気持ちがあがりますね」 
 
--ショーツのリメイクは大学に入ってからやりだした 
明日香「先輩(白石奈々)から教わったんです。 
縫い物は高校までの家庭科で教わった程度の知識しかなかったんですが、やってみると意外に簡単だったし脚の動きが楽にできるようになったので習慣になりましたね」 
 
--ハイレグショーツで慣れていたから全日本選抜の時の水着も馴染みやすかった? 
明日香「ハイレグの水着はレースであまり使っていませんが、抵抗はありませんでした」 
 
--水泳の全日本選抜から陸上の国体まであまり時間がなかったが、疲れはたまっていなかったか? 
明日香「気持ちを切り替えれば疲れは感じません。 
陸上部のトレーナーさんに水泳と陸上の切り替えのためのトレーニングメニューを用意してもらっていますし」 
 
--どんなメニュー? 
明日香「うまく説明できないですけど、筋肉の動きを水泳モードから陸上モードに変えるような感じのものです。 
陸上から水泳に切り替えるときもやっています」 
 
--国体では日本選手権で対戦した那須や白石とまた顔を合わせた。 
明日香「燃えましたね。 
水泳のあとにまた陸上というスケジュールだから力出せなかったって言われたくなかったので。 
それに団体戦もあったのでなおさら燃えました」 
 
--100mと200mでは那須、ハードルは白石に敗れた。 
明日香「優勝できませんでしたが、水泳の課題が生きたような気がします。 
特に200mで」 
 
--どんな風に? 
明日香「那須さん相手だと今まで4コーナーであきらめちゃうことが多かったんですけど、今回はスタートがよくてコーナリングでもスピードが落ちなくて、4コーナー過ぎても気持ちで諦めないで走り切れたんですよね。 
全日本選抜の時の残り15mを思い出して今までより2段階くらいスピードを上げようと思ってやったらうまくいったと思います」 
 
--ハードルは? 
明日香「10個のハードル全部を前に進みながら飛ぶのを理想にしていますけど、今回はその理想に一番近い飛び方ができたと思います。 
100mのフラットで那須さんに最後に離されたので、ハードルでは倒してもスピード重視でやろうと思ったんですけど、1個か2個倒すことが多い白石さんが倒さないでずっと走るから触発されたかなと思います。 
これも大きな収穫ですね」 
 
--陸上のトラックシーズンは国体で一区切りになるが、これからの調整は? 
明日香「水泳の短水路シーズンにあわせた調整になると思います。 
スピードを保てるような体力をつけられるようにしたいですね。 
あと、室内陸上の海外遠征も大学で予定しているのでいつもより忙しくなりそうですけど、楽しみにしています」 
 
実は石田にはもう1つの顔がある。 
それは意外なもので…。 
 
--大学でアイドルサークルに入っているというが、どんなことをしている? 
明日香「コピーバンドの要領でアイドルグループの歌と振り付けをコピーしています。 
高校の文化祭でクラスの出し物としてアイドルのふりまねをしたことあるって白石さんに話したら、勧誘されたんです。 
おもしろそうだからすぐに入るって返事しました」 
 
--どんなグループをコピーしている? 
明日香「御徒町47(国民的な人気を集める外神田49のライバルグループ。アイドルらしいかわいらしいヴィジュアルの外神田と比べて御徒町はモデルのような美人系が多いとされる)を最近は主にやっています。 
御徒町は16人編成でやりますが、それと別に5人編成でやるグループのコピーもやっています。 
5人編成だとマニアックなグループをやることもあって、友達にグループ名を教えてもポカーンとされちゃうこともあります」 
 
--やりがいを感じるのは? 
明日香「水泳や陸上のトレーニングで疲れている時でも、コピーアイドルの振り付けと歌を覚えることには没頭できるんです。 
自分の部屋でDVDを見ていると、自然と歌を口ずさみながら身体が動いていて…。 
なるべく音を立てないように気をつけてはいるんですけど、うるさいって言われることもたまにあります。 
あと、衣装やウィッグを考えるのも楽しいですね。 
手作りにすることもあるし業者に発注することもありますけど、どうすれば本物に近づけることができるかっていうのがいいんです」 
 
--どんなところでパフォーマンスを? 
明日香「毎年必ず学園祭ではやります。 
普通のバンドみたいに1時間くらいのライブをやります。 
曲数は8曲から10曲くらいです。 
歌やダンスはもちろん、自己紹介とかのMCもしますよ」 
 
--自己紹介というと、定番のフレーズがあるの? 
明日香「ありますよ」 
 
--やってみてもらえれば… 
明日香「では…。 
『はい! 私は水泳と陸上の二刀流…じゃなーい! 
アイドルだって真剣です。 
水泳、陸上、アイドルの三刀流は私だけ! 
2年生の石田明日香です!』 
こんな感じです。 
最初の曲でショートヘアのウィッグをつけることが多くて、名前を名乗るときにウィッグをパッと外すんです。 
その時にはおおーって沸きますね」 
 
--大学の外でもパフォーマンスすることは? 
明日香「キャンパスの近くにある商店街のお祭りに呼ばれて2曲か3曲やったり、 
ウチみたいな近県の大学のアイドルサークルが集まるフェスみたいなイベントに参加したりしています。 
そこで別の大学に通っている高校の同級生と一緒になったこともあります」 
 
--アイドル活動しているときにファンから声かけられることある? 
明日香「ライブの後に握手会みたいなことをするんですけど、その時に『今度は大会を見に行くよ』って声かける人が結構います。 
最近は競技会場で『御徒町の新曲覚えた?』って声かける人もいますね。 
白石さんは最初からよく声をかけられていて、競技会場にライブの時に撮った写真にサインをして欲しいってファンの人が何人も集まったこともあるようです。 
アイドル活動をしているところをテレビ番組が密着したこともあったみたいですよ」 
 
--大変だと思うことは? 
明日香「ないですね。 
競技をしているときと違う自分がライブにいると思っているので。 
違う楽しみがあるのは本当に楽しいですよ。 
競技と関連するとしたら、競技ではあまり使わない筋肉も使うので可動域が広がった感じもします」 
 
<テレビでも注目?> 
○…石田は水泳、陸上、コピーアイドルの三刀流で奮闘する異色のアスリートとして注目されているため、白石とともに芸能人とスポーツで対決するバラエティ番組に何度も出演していて、試合後に歌を披露したこともある。 
こういったことに対応するために白石と石田の2人でできるコピーアイドルの演目として90年代に人気を集めたユニットの曲も研究している。 
 
石田明日香(いしだ・あすか) 
大学2年生の20歳。 
小学校入学と同時に水泳、中学入学と同時に陸上を始める。 
水泳の専門はバタフライ、陸上の専門は短距離。 
高校在学時は3年続けて水泳、陸上の両方のインターハイに出場し、2年次には水泳の100mバタフライと陸上の100mハードル、3年次には水泳の100m自由形と陸上の100m、200mで決勝に進出。 
大学1年次と2年次には水泳、陸上の両方のインカレにも出場。1年次は水泳の100mバタフライ、2年次には水泳の100mバタフライと陸上の100mで決勝進出。 
155cm47kg。スリーサイズは85(Eカップ)・59・87。 
 
<おわり> 
 
スポエロトーク「暴走妄想フリーウェイ」 
 
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